カナダのサーカス劇団シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループが29日、破産法の適用を申請しました。以前から団員のレイオフが報じられており時間の問題だったとは言え、ベストセラー「ブルー・オーシャン戦略」の顔として多くのビジネス領域にインスピレーションを与えてきた存在だけに衝撃的です。サーカスのカテゴリーを飛び出しながらサーカスのカテゴリーにいるメリットを理解し、色褪せない魅力としてテント、道化師、古典的アクロバットの3つに集約する戦わない戦略は秀逸です。サーカス界に君臨するリングリング・ブラザーズ&バーナム&ベイリー・サーカスが100年以上かけて到達した売上高を20年足らずで達成した偉業が斜陽産業で成し遂げられたことも刺激的です。日本を含む常設劇場を持ちテクノロジーを駆使した大仕掛けが仕組まれ舞台といった固定費型のビジネスは稼働率が下がると持ちこたえることができません。何かと比較された地上最大のリングリングサーカスが3年前に解散したのに続く経営破綻は、大掛かりなショー・ビジネスの世界が冬の時代に入ったことを印象づけます。
自分を見失う現代人
身体が重いと感じるときは断食をします。この2日間食事を抜きましたが、脂肪が落ちるだけでなく毒素も抜けて身体が軽くなります。この間に有酸素運動をすると体内に蓄積されたグルコースは完全に枯渇し、糖新生で合成されたグルコースと脂肪酸から生み出されるケトン体系回路がエネルギー源に変わります。飢餓を生き抜いた人体はエネルギー産生回路を3つ持つハイブリッド構造で、解糖系を使えなくすることで本当の自分である野生の身体が戻ってきます。断食による身体の変化はまず嗅覚が鋭くなることです。山に行くと普段は感じないのですが、すれ違ったハイカーの匂いが数メートル離れていても明確に分かります。もう一つは味覚が敏感になり、腐敗した食べ物への適応なのか普段食べ慣れたものでもとくに酸味に対して味覚が鋭敏になります。さらにカフェインを受け付けなくなるらしく習慣的に飲んでいるコーヒーを飲みたくなくなります。この状態こそが人体のデフォルトですが、偽りの欲の赴くままに食べたいだけ食べる現代人は本来の自分を見失なっていると思います。
最強の週末
理想の週末はどのようなものか考えます。20年前に勤めていたコンサルティング会社の役員は、「人間は週一度休めば平日はいくら働いても死ぬことはない」と公言していて、今なら問題発言でしょうが大方の社員がそれを当然と受け止めていました。人体のメカニズムとは相容れない日常生活で傷ついた身体を修復することが週末には必要だと思います。のんびりした週末が逆効果になるのは自律神経が乱れる安楽さの罠があるからです。自分にとっての最強の週末は1日か2日食事を抜いて、その間は糖質やカフェインも摂らずにジンジャーティーなどの水分だけで済ますことです。並行してかなりハードな運動をすることがポイントで、これにより胃腸がリセットされ脂肪が落ち始めます。エピキュリアンにとっては貴重な食事を3度(6度)も抜くなど狂気の沙汰でしょうが、断食中に訪れる平和な時間の静けさとその後の食事の美味しさを知れば考えが変わります。何よりこれだけで大半の生活習慣病を防げて将来の医療費が限りなくゼロに近づくならやらない理由はありません。自然のなかで飢餓状態で運動をして、野生の身体を取り戻すことこそが最強の週末だと思います。
快適だけど不快
地下住戸に住むメリットは真夏日になる今の季節でも涼しいことで、来客時以外にクーラーは不要です。暑い戸外から戻ったときは若干不快ですが、扇風機を回すだけでむしろ自然の風のようで快適です。電気代はエアコンの2、30分の1とされますので、日中動かし続けても気になりません。暑い日にエアコンの効いた部屋に入ると快適ですが、一方でエアコンは知らないうちに体調を崩す原因になります。美味しそうなものを衝動的に食べてその快感に満足をするのですが多くの場合知らないうちに身体を蝕みます。血糖値スパイクが起こるのか自律神経のバランスが乱れ情緒不安定になることさえあります。食べ物の場合数日は体調不良が続き、1日か2日食事を抜くまで体調が戻らないこともあります。脳がもたらす快感と体が感じる正常な快感は別物で、脳は人体のことなどお構いなしに自分の要求だけを満たそうとします。脳の短絡的な性格をコントロールすることで健康と幸せに近づくと思います。
運転はエンデュランス・スポーツ
最近のマイブームは数十年ぶりに買った自転車です。結婚祝にもらった2台の自転車は30年以上経った今も現役ですが、自転車にときめくのは小学校以来かもしれません。旅先でのランニングやトレイルランニングと同様に人力で行動半径が広がる喜びと筋肉が鍛えられる充足感は独特の高揚をもたらします。今まで行けなかったスーパーにも日常的に買い物に行けるようになり生活も充実します。飛行機や電車での移動より車の移動が好きなのは体を使う身体性を帯びるからだと思います。早朝に家を出て700kmぐらいを一気に走って午前中から会議をするような車の使い方が好きなのは、運転にエンデュランス・スポーツの要素を見出すからでしょう。長距離運転と言うとアウトバーンをポルシェで瞬間移動というイメージですが、スポーツは安楽など求めませんので1.2Lディーゼルのフィアットで十分です。700kmを走った小さな達成感のまま打ち合わせをするのも、朝食前に標高差1,000mの山で雲海を眺めてから仕事を始めるのも同様に自分を高揚させてくれます。
プロトコルにはまるホテル業界
昨日は出張先のホテルで授業をしましたが、遠隔授業は「その日は東京にいませんから・・」と言わないで済みスケジュール調整が楽です。昨日泊まったのは地方都市とは言えそれなり以上の施設で、客室には2,200mmのキングサイズのベッドが入り、それなり以上の朝食がついて消費税・サービス料込で6,180円です。ここから一休の手数料を引かれると、客より多いぐらいの従業員の人件費を負担する余裕などありません。これはコロナショック以前からの問題で、価格競争に巻き込まれる原因は積極的に行く理由がないコモディティだからです。業界論理が強い産業ほど構造不況業種になり、ホテル業界はその典型です。IT業界以外でホテル業界ほどプロトコルにこだわる産業はなく、金科玉条のごとく錆びついた価値観を崇拝します。大半のホテルは入る前から何が起こるか想像できそれが安心という声もありますが、提供側の差別化というのはいつも誤差範囲です。朝食は満足すべきものでしたが、ありきたりのサービスに高い原価をかけた上に自力集客できないためにOTAに法外な手数料まで取られます。業界のピラミッド構造は逆さまになり蟻地獄になっても惰性の経営は同じことをやり続けます。
安全より安心
東京にいるとマスクの同調圧力を常に感じます。昨日は地方都市に移動してマスクをはずしている人をちらほらと見かけるとホットします。マスクが有効な科学的な根拠や裏付けを聞いたことがなく、一般人が使う限りにおいて百害あって、利はせいぜい二、三割しかないと思います。マスク警察が問題なのはマスクの危険性や正しい使い方の難しさを全く語らず、それらしきものをしているか否かだけを問う視野の狭さです。安全より安心という主客転倒や手段の目的化は日本社会においてよく見られます。クラスター発生の原因は飛沫感染ではなく接触感染の可能性が高いのにその対応は不十分です。企業がリスクマネジメントではなく保身目的にコンプライアンスを唱えるように、より大切なことを平気で見落としていることは問題でしょう。先日某公共施設でエレベーターに乗ると接触感染対策として楊枝を使っていました。楊枝を刺した人が感染していれば無意味ですしこれをやり始めるときりがないのですが、接触感染に目を向ける点は評価できます。言われたこと以上考えようとしないところに日本社会の課題を感じます。
気力は筋力
ステイホームがノーマルになると電車に乗って外出することが億劫になります。リモートワークの成果に疑問の声が上がる一つの理由は、出不精になり筋力が使われず気力まで奪われていくからでしょう。子供の声が絶えない保育園や小学校に行くとこちらまで元気になり、病院や高齢者施設に行くと生気を奪われる気がするのは、人が発する気が影響しているからだと思います。明るい会社と暗い会社の違いは社員の発する気力の反映でしょう。モチベーションの向上には報酬とやりがいが必要とされますが、経営者の多くが従業員のモチベーションに悩む理由はインセンティブにばかり目が行き、気力を生み出す人体のメカニズムに着目しないからだと思います。面倒になり安楽を求めたり、受動的な娯楽にばかり身を委ねていると心身の機能が低下し人は無気力になります。無気力の処方箋は運動しかないと思います。結局のところ気力は筋力から生まれ、血流が良くなりアドレナリンが分泌する運動により、心身の機能が向上して気力が生み出されるのでしょう。
外食の人は外食しない?
ものぐさな人にとって家事は厄介事で、もっとも手軽なアウトソーシングは外食です。サービス業は役務代行ですから本来自分で行うことができます。旅館を休業してから料理を作る機会は減りましたが、最近のブームはキッシュです。海外に行くと朝食にキッシュが出される機会が多く、自分のなかでキッシュは思い出深い存在です。オーブンやパイ生地不要のフライパンで作る簡単なキッシュにこそ価値を感じます。美味しいことを追求するのではなく、原価低減と調理工程を最短化して家事労働の負担を減らす方法を探します。レシピサイトを参考に自炊をすれば便利な調理家電、作り置きや冷凍庫活用をしなくても、お金もかけず健康になれます。自分で料理をするメリットは調味料などに関心を持ち味覚が敏感になり食事を楽しめることです。健康リスクの高い砂糖と塩や小麦粉をコントロールできることはさらに重要です。旅館の料理は衛生環境と健康、美味しい料理と健康はいつもトレードオフの関係でそのバランスのとり方に悩みました。自分が食べるならこれ以上塩は入れないが万人受けするために塩を入れるか迷うことがあります。それを知る提供側の人は、おそらく普段は外食で他人が作ったものを食べないと思います。
内憂外患の中共政権
一年でもっとも昼の時間が長い夏至が過ぎ、一年の前半を武漢発のウィルスに奪われ早くも冬に向かう感覚さえあります。その武漢市の上流にある世界最大の三峡ダムに決壊の危機が迫っているとの指摘があります。上流一帯を襲う豪雨にコンクリート構造物や水利の専門家が下流域から逃げろと警告します。三峡ダムの下流域には経済の要衝である武漢市、南京市、上海市がありその人口は4,700万人に達します。中国の四大水系で大規模な洪水が発生し電力供給が止まれば中国経済にダメージを与え中共政権の命運が尽きる可能性もあります。手抜き工事の噂が絶えないダムの基礎部が湾曲している写真が2018年に発表されて最初は否定していた当局は弾性変化と開き直ります。天安門事件後、世間の耳目をそらすために強引に推進されたいわくつきのダムは一万年に一度の洪水を食い止めるとされましたが、国営新華社は年々その年数を短かく報道しています。ウィルスからいち早く立ち直り優位に見えた中共政権が内憂外患に事欠かないのは人権侵害や侵略などの悪行への報いでしょう。