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宿を通して編集すべき自然

昨日は山梨県にあるリゾートホテルに伺いました。バブル期に建てられしばらく放置されていた宿泊施設を改装しています。リノベーションされた施設を見ると、同業者としては改装コストやメンテナンスのことばかりに目が行きます。

うちと同じ800m強の標高からは、生憎の雨天ながら美しい雲海を望むことができます。宿を通して街の日常を編集する「まち宿」と同様に、豊かな自然に囲まれるリゾートホテルでフォーカスすべきは、宿を通して編集すべき自然の切り取り方だと思います。午後のひとときコーヒーを飲みながら窓の外に広がる雲海を眺めていると、今という時間の大切さを感じることができます。

偉大な日常

昨日は開業以来大変お世話になっている方の自宅に呼んでいただき宿の経営に関して有益な助言を受け、夜はリノベーションした「まち宿」のセミナーに行きました。住みにくい東京を離れたい思いはあるものの、先端の情報を得られることは依然東京にいる最大のメリットです。

写真は豊島区の椎名町で、空き家だった築50年のとんかつ店「とんかつ一平」を「宿」と「ミシンカフェ」にリノベーションした事例の紹介です。宿を通して街の日常を編集して特別な体験に変えた複数の事例からは、ステレオタイプの非日常ではなく偉大なる日常が価値を持つ現代消費の一面を垣間見ることができました。70人の枠に収まらず100人に増やしても満席というセミナー会場の熱気は時代が動き始めたことを感じさせます。

ささやかな達成感

週末のロードレースの余韻が今も筋肉痛として残っています。レースに出る素晴らしさは決意して達成する成功体験だと思います。重要なのはゴールセッティングです。たかだか21kmであってもゴールまで行くと決意することで、スタートラインに並ぶとアドレナリンがでます。途中のプロセスが辛くてもゴールをしたときのささやかな達成感が思い出を美化し、そのポジティブな感情はしばらく続きます。

写真は自宅近くの欅の大木です。長年住んでいるのに自然を愛でる余裕がなかったのか間近で見たのは初めてです。

挑戦を躊躇する落差

昨日は1年半ぶりのレースで21kmを走り、自分の筋力不足を不甲斐なく感じました。しかし運動らしい運動をしていなかった数年前の自分から見ると、21kmも走れること自体が想像できません。ぼくの周りでは100kmや100マイルのレースに挑戦する人が年々増え、もしかしたら自分も走れるのではないかという希望がわきます。

出来る人間にとっては簡単なことでも、できない人間には想像ができないという、この落差があるから人は挑戦を躊躇するのだと思います。スポーツの力は、やればできるということを教えてくれます。

昨日は人の力を実感することにもなりました。ゴール直前にいた友人をはじめ沿道の応援、とくに米兵のノリの良いハイタッチには力をもらいました。

緊迫感のない横田基地

今日は横田基地で第37回フロストバイトロードレースに出ました。普段は全く走っておらず1年半ぶりのレースで、ハーフマラソンとはいえ11km地点で太ももが上がらなくなり、15km地点ではひざが痛みゴールした後は歩くのも精一杯です。トレイルレースのロード対策の練習が目的ですので、21kmを走れたことだけでよしとします。

滑走路の端から見る奥多摩の山々は、あたかもロス郊外のような日本離れした景色です。お祭りムードの基地内に北朝鮮情勢の緊迫化は感じられず、C130輸送機が整然と整列しています。

主体性と挑戦意欲を喚起する

今日は普段離れて生活することの多い娘の高校の保護者会に行きました。学食で食べた360円のカレーは微妙な値段ですが、それなりに洗練されています。

未知の環境、困難な状況でサバイバルな経験をさせることを通じて、主体性と挑戦意欲を喚起するという教育方針は今の時代に必要なものだと思います。このように学校が変わり始めたことは未来への希望が持てます。

何をしてでも食べていける

「企業30年寿命説」など企業の限界を指摘する見解は古くからありました。他方で日本には世界有数の老舗企業が存在します。研究者によると老舗企業の特徴は(意外にも)、事業内容を途中で変えていたり、明確な理念や指針がなく口述伝承されていることだそうです。大企業が好きなKPI管理などおそらくやらないでしょう。

理想がない企業は惰性で仕事をします。社員も生きがいを感じられないので問題が起きます。高度だと思われていたホワイトカラーの仕事をAIが奪う時代になると、惰性で働くホワイトカラーはいらなくなります。他方で、儲ける仕組みの出来上がった組織で働いてきた人は、その歯車としてしか稼ぐことができないので、企業への依存を強めます。依存はやがて抜けられなくなりますので、愚痴を言いながら働き続けるのでお互いにとって不幸な状況になります。今のぼくはお金の不安はありますが、サラリーマン時代よりストレスは軽くなり幸福感も増しました。何をしてでも食べていく方法はあるはずだという根拠なき自信がついたことがこの一年の最大の成長かもしれません。

時代は動き始めた

この一年で新たに知り合った人の多くは、私が30年来のサラリーマン生活で会ってきた人とは異質です。男性の場合はスーツを着ないこと、自分よりかなり年下が多いこと、複数の仕事を持っていることなどです。さらに大半の人が昔ながらのバブリーな消費に関心が薄く、お金をかけずに生活に潤いをもたらす方法を知っています。自分の境遇が変わっただけではなく時代が大きく動き始めたのだと思います。社員を信用せず、子ども扱いして規則で縛り付ける従来の企業には違和感を覚えます。

写真は本文と関係ありませんが、ラブラドールが人目を盗んで鍋に残ったパエリアを食べていた証拠です。イモトアヤコのような太く見える眉毛はそのときについたものです。もちろん人間の食べ物は与えていません。

限界集落での特別な時間

昨日、三島町で作ったかんじきを眺めていると、あの雪深い間方の集落に思いを馳せることができます。別に泊まったわけでもなく、風の抜ける作業場で半日かけてかんじき作りを教えてもらい、昔から食べられてきた素朴な自家製の蕎麦を食べただけなのですが、それでも特別な時間です。

地方にはすべてを自分たちで作り、土からできないものを商店で買うといった習慣が残ります。自分で創作活動をすることは幸福学の観点からは非常によいことです。

他方で、地元のヤマブドウ細工のかごが10万円から20万円の高値で取引された結果、ヤマブドウが採り尽くされてしまうというありがちな問題も発生しています。持続可能なやり方で地方に目が向く方策を考えていきたいと思います。

スノーシューより実用的なかんじき

今日は奥会津の豪雪地帯である三島町に行き、町の中心部から10km以上山に入った最奥の集落でかんじき作りを習いました。かんじきを作るのは二度目ですが、前回はかんじきの機動性の高さを知る前だったのと、今回の目標は人に教えられるようになることなのでモチベーションが違います。

最近高騰気味のスノーシューより実用的なかんじきなのに、多くの集落で作られなくなっているのは寂しい状況です。今後は材料調達など持続可能なかんじき作りの循環を作っていきたいと思います。

昼食は打ちたての自家栽培の蕎麦をいただき、都会人にとってきわめて魅力的な体験にも関わらず、限界集落が抱えるリアルな課題を直視する一日になりました。

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