パレートのいわゆる80:20の法則は様々な場面に使われますが、最も大切な人生の時間の80%はどうでもよいことに費やされていると思います。20%がどこにあるか考えると、昨日のように早朝の森を抜けて雪を踏みながら山頂を目指すとき、真冬の那須湯元温泉の高温浴槽に身を沈めているとき、無我夢中で山岳レースを走っているときなどが思い浮かびます。共通するのは都会に住むことを前提にしなければたいしてお金がかからないことです。海外旅行や外食などの洗練された非日常を本音で楽しめないのは瞬く間に過ぎ去りまた普段の日常に戻る味気なさがあるからです。人生の満足に直結するのは日常生活のなかに何気ない幸せを感じる時間を持つことだと思います。自然を感じながらゆったりと深い呼吸をするだけなら誰にでもできます。人にはそれぞれの生き方がありますが、人体に備わるホメオスタシス(生体恒常性維持)が身体を機能させ思考に秩序を与えることは共通です。ギリシャのアポロン神殿に刻まれた古代の警句は「中庸を知れ」で、ブッダもアリストテレスも森羅万象において中庸を行くことこそ人間の幸福の鍵だと教えました。幸せとは大量消費主義の中毒になることでも極端な禁欲主義や社会から逃避することでもでもないのでしょう。
日本人にこそ悟りが必要
昨日は八ヶ岳に行きました。山はマインドフルネスに最適です。マインドフルネスと言うと瞑想、瞑想というと座禅をイメージしますが、もっとも気軽に行えるのは登山だと思います。修行の方法である座禅は一定の訓練を要しますが、登山には歩行と座禅と瞑想を組み合わせた効果があります。この時期の静かな森は五感を研ぎ澄ませ、世間に向いた目を自分に向けることができます。憂鬱なことがあっても山に入るだけで気分が晴れます。今この瞬間が大切に思え、執着から解放されてシンプルで身軽な生活を送ることの心地よさを思い出させてくれます。不況になっても、シンプルで堅実な生活の良さを知っていれば無闇に悲観をすることもなくなります。スティーブ・ジョブスは禅に深く傾斜し、ビル・ゲイツも日本庭園を愛で、ラリー・エリクソンが南禅寺に家を買ったように、シンプルさを特徴とする日本の伝統文化は海外で評価されますが、日本人の目は欧米型の派手な世界観に向いたままです。日本人は「悟り」と言う言葉を使いますが、意識の構造的な転換が必要なのは日本人の方かもしれません。
美しい国などいらない
昨日八ヶ岳に来ました。三連休ですがどこも渋滞しません。世界中に蔓延してしまった新型ウィルスの騒動は遠からず収束すると思いますが経済への影響は甚大です。同時に一連の騒動は政治のあり方について考える機会になりました。極論すれば平時の政治家は無用の長物ですが非常時の今こそ日本の態度を示すリーダーシップを期待したいものです。21世紀になっても領土拡張に野心を燃やす中共政府のトップを国賓で呼ぶことに疑問の声が上がっています。国賓で呼ばれた英国では日本の残虐さを吹聴してまわりながら、今も人権抑圧を繰り返す中共と付き合うことは正しいのでしょうか。理想だけでは世の中は回りませんが、理想のない経済を回すことも無意味に思えます。あらゆる生物が種の保存の使命を帯びているように日本人には日本の良さを伝える責務があります。日本に根を下ろす仏教は瞑想的な精神を創造し心の奥底から自由を感じる無我の境地に入る神秘的な力を見出します。拝金や強欲の蔓延する時代にこそ日本が世界に伝えるべき精神があるはずです。それは、かつて安倍首相が世に広めた「美しい国」というスローガンのようにいかようにも解釈できる曖昧なものではないはずです。
紀元二千六百八十年の悪夢?
紀元二千六百年に行われるはずだった幻の年東京オリンピックから80年、一番恐れているシナリオに世界は動き始めたようです。ロンドン市長選の現職も対抗馬もオリンピックの経験とインフラを持つロンドンへの誘致を公言し始めました。中国に忖度する日本のリスク管理体制に欧米メディアが疑問を呈した段階で、日本はその伏線に気づくべきだったのかもしれません。歩調を合わせるように米国疾病予防管理センター(CDC)もクルーズ船の中途半端な隔離を批判し中国同等のリスクと警告します。福島原発事故対応のトラウマを欧米メディアは呼び起覚まします。すでに米軍は日本渡航禁止令を敷いていると伝えられIOCがWHOと協議を始めています。数万人が同一空間に密集する世紀のスポーツイベントに万全を期すべきなのは当然です。消費増税でメッキの剥がれたアベノミクスが頼れるのは中国発インバウンドだけですが、間の悪いことに最後の藁となり日本は中国と心中しかねません。楽観は禁物ですがおそらくあと半月もすれば人々は冷静さを取り戻すと思いますが政治は火事場泥棒のように何でも利用するのでしょう。
信頼なくして商売なし
昨日は腰痛の治療に行きました。人間の体は強力な自然治癒力を持つので間違った使い方を正せば腰痛は自ずと快方に向かいますが運動を再開できるまでには至っていません。適切な治療家に巡り会うことはそう簡単ではありません。通いやすいことは重要ですが、腰痛原因を適切に説明してくれること、不遜な態度を取らないこと、無理な勧誘をしないこと、を前提に選ぶと通いたくなるところはなくなります。著作やメディア露出の多いゴッドハンド系に行くと先生然とした態度で説明が断定的なのでコーチ役としては不適切です。昨日も対応は丁寧ですが腰痛メカニズムの説明に飛躍があり腑に落ちず次回の予約を前提に話すことも不信につながります。どこでも共通するのは客の囲い込みに熱心なことで、ライザップのようなサブスクリプション方式を熱心に提案したり、SEOに力を入れているらしくどの検索ワードで店を見つけたかなど本質と関係ないことを聞かれます。これらの人たちが見落としていることは商売が信頼に立脚している点です。信頼関係を築くことは商売の基本だと思いますが、それ軽視する事業者が多いのはこの業界に限ったことではないのでしょう。
学びへの意欲が結果に直結する
終息の見通しが立たない武漢肺炎の都市型アウトブレイクを恐れてか日本の繁華街から人出が減ったように見えます。米国インフルエンザのコロナウィルス説や生物兵器説が飛び交いますが、情報収集で最も効果的なのはユーチューブだと思います。テレビ番組は時間が無駄なばかりでなく有害なのに対して、ユーチューブは聞きたい人に聞きたい話をピンポイントで聞けます。短時間で全体像を掴むためのメディアとしてユーチューブは有効で、もはや退屈な学校の授業などはユーチューブに置き換えた方が子供の学力は伸びると思えるほどです。米国で成果を上げた反転授業のように、授業はスマホと動画で行い教師は宿題のためのコーチ役に徹する時代が来ると思います。かつて本の要約ビジネスが注目されましたが、中身を圧縮することよりも重要なのは伝えるメディアです。短時間で効率的に学べるユーチューブがあればセミナーに行く時間も省略でき、もっと学びたい人にとっては福音となります。デジタルテクノロジーが加速度的に発展するほど経済格差が拡大する一つの背景は広い意味での学びへの意欲が大きな結果に直結する時代に入ったことを示しているのかもしれません。
無批判な都市礼賛
昨日の甲子高原に雪はまばらにしかありませんが日中でも氷点下2度と肌寒い気温です。旅館は問題山積ですがブナの森に佇むと憂鬱なことを忘れます。人生の後半を都市で暮らすつもりはないのですが、武漢ウィルスの問題はその考えをより強固にします。映画の「アウトブレイク」では感染地域ごと燃料気化爆弾で壊滅させようとしますが、はるかに巨大なスケールで同じことをやる中共政府の残忍さに世界は戦慄します。無批判な都市礼賛が後先を考えない脆弱な都市を作ってきたと思います。定住による都市化が富を片寄らせ経済格差が起こり、高い人口密度は病原菌が広がりやすく、日本の大都市には自然災害リスクも加わります。東京圏は人口3,500万人超の世界最大の都市ですが、都市集中はインフラ投資を効率化します。人口ボーナスに地方から東京への人口流入がレバレッジとなり日本の高度経済成長は実現されました。一方で都市は孤独を招きやすく、パリなどの都市部で文明病とされるガンが多発するようになったのはナポレオンの時代とされます。都市化による便利な生活と享楽は人間の体を蝕み、一方で地域の文化を崩壊させてきたと思います。
使命に忠実に生きる
満たされているのに虚しいという感情に以前は囚われました。毎年のように海外旅行に行き、ホテルやレストランで食事をして、リタイア後はのんびりと不自由なく暮らすような生活がかつてのロールモデルでした。ステレオタイプの価値観で生きることが虚しいのは終わりなき執着との戦いに明け暮れるからです。死の床で人が後悔するのは自分らしく生きなかったことです。生きている間に世界中を周ったり、やりたいことを全部やることは自分らしく生きることではないと思います。そんな生き方は人生の残り時間に追われる恐怖に襲われます。自分らしく生きるとは自分の使命に忠実に生きることだと思います。使命と言ってもそれほど立派なものである必要はありません。「7つの習慣」の著者スティーブン・リチャーズ・コヴィーが言うように自分の葬儀をイメージすることは有効だと思います。自分は人にどのように記憶されたいか、すなわちどのように人に貢献をしたのかというゴールのイメージこそが重要なはずです。マズローが晩年に悟ったように自己を超越した役割こそが心に平安をもたらし、働いては自分のために使う生活に虚しさが残るのはそのためだと思います。
自然治癒力をただ乗りするビジネス
誰もが武漢ウィルスに感染する可能性がある以上、外出と人混みを避け代謝を正常化させる健康的な生活を送る以外にリスク回避の方法はなく、今さら正常性バイアスに毒された希望的観測と媚中外交の結果を恨んでも手遅れです。週末から始まった花粉症などたいした問題ではありませんが憂鬱な季節が始まることには違いがありません。30年来悩まされてきた肥満も胃の不調も呆気なくお金を使わずに克服でき、1年前から始まった腰痛も解消に向かっている今、次のターゲットは花粉症です。花粉症は原因が明確な上に治療法も普及していますが、薬やサプリメント、医者に依存せずに治すことに価値があります。花粉症も腰痛も胃の不調も肥満も大元は同じメカニズムで治せると考えるからです。この20年ほど薬を飲むことも予防接種もしませんが、風邪にかかりそうな時は生姜茶を飲むだけで治り発熱に至ることはありませんし、症状が進んでも食事を摂らずに一晩眠れば回復します。日本人が世界の製薬市場の最大顧客という不名誉は、体調管理をしない日本人、医者に従順な日本人の多さを示します。外傷性や伝染性などを除き人間は自分で体を治癒できますが、その自然治癒力をただ乗りするビジネスが製薬業界であり、代替医療やリラクゼーションに至る裾野の広い健康産業だと思います。
どこから情報を得るか
新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について米国内では、感染拡大を防げなかった日本政府への批判が強まり乗客乗員の自国民を米政府がチャーター機で帰国させる方針を示しています。感染経路が不明の市中感染が始まった新型ウィルスは、日本でも有事即応態勢が求められる事態に至っていますが、危機対応ができない国家としての欠陥を露呈しているように見えます。中共政府に抱き込まれたWHOでさえ緊急事態を宣言するに至っても中国との人の往来は続きます。千葉県は2月14日新型コロナウイルスの感染が確認された20代男性が発熱から肺炎と診断されて入院するまでの数日間、東京都内の勤務先まで電車に乗っていたことを発表しました。国立感染症研究所がJRと行ったシミュレーションによると新型ウィルスが1人から10万人に感染するのに10日しかかからないとの推計を出しており通勤のリスクは現実問題です。しかし無用に怖れることなくデマに惑わされることなく効率的効果的に情報を集めて活用するリテラシーが必要になります。医療の世界ではニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンやランセットの判断が世界のコンセンサスとされますが、どこから情報を得るかの目利きが重要なのでしょう。