消費社会の罠

昨日は新甲子温泉を起点に甲子山(1,549 m)、須立山(1,720 m)、三本槍岳(1,917m)、赤面山(1,701m)の四座23km(累積標高1,602m)を歩きました。旅館を営業している頃は余裕がある日に何度か行った正味5時間ほどの周回コースで、途中に2ヶ所の水場があります。山に行く楽しみの一つは冷たい山の湧き水です。昨日の気温は高くありませんが、それでも運動で失った水分と喉の乾きを冷たい湧水で癒やすひとときは至福の時です。自分にとっては過食の上に食べる高級な食事より、山で飲む自然の水の方がはるかに高い満足をもたらします。わが家で一番消費する果物はバナナで、黄色いものより酵素、食物繊維、ビタミン、ミネラル、オリゴ糖、アミノ酸が増える熟成した黒バナナは安く一本の値段は2、30円です。物価の優等生と言われるバナナは手軽で美味しく滋養強壮の素晴らしい食材ですが、時々こんな幻想をします。もしバナナが一本2,000円の高級果物だったら、安いバナナに見向きもしなかった人たちが喜んで食べるようになると思います。自分の評価ではなく需給バランスという社会の評価を追認する行為として消費社会は成立するのでしょう。

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