昨日は会社の決算打ち合わせで白河に行き、Go Toを使うと二食が付いて4,400円(一人利用)の那須高雄温泉おおるり山荘に泊まりました。源泉かけ流しの硫黄泉は良好ながら施設は痛むに任せ、清掃は及第点ながら電球は切れ、接客にはホスピタリティなど感じませんが、温泉以外の全てを捨てる無頓着さで一貫する異端の経営は、許せる気になります。じゃらんの評価が3.5で踏みとどまっているのは、値段が全てを癒やすと考える人が多いからかもしれません。加温しない露天風呂は寒さに強い人しか今の季節は入れませんが昔ながらの朽ち果てた湯治場風情がこのニッチマーケットを作り、夕食時の圧倒的な高齢者比率もそれを物語ります。栃木県内8つの施設へは首都圏から送迎バス(500円~1,500円)があり、合流地点から各宿への小型バスに乗り換えるハブアンドスポーク方式で連れて行くことも高齢者に受ける理由でしょう。行動パターンが似る特定顧客に特化すれば食事の提供時間を短くできます。食事を評価するのも野暮ですが、この値段なら期待などしないので失望もありません。高い店に行かなければ失望しないで済むのは皮肉です。
浄水器も有機野菜もいらない
健康には一家言ありますが、特定の健康常識を信じることはしません。物事には光と影があり健康常識を信じ込むことは危険だと思います。日本を含む東アジアに多い胃がんの主因はかつてピロリ菌と言われ、検査を受けないやつはバカだとある著名人が言い切ったのは数年前ですが、ピロリ菌除去の抗生物質自体の副作用で腸内フローラが破壊されて逆に死亡率が上がることが報告されました。ピロリ菌は常在菌で除去の必要がないとの考えを支持する医者も少なくありません。安心を求める心の隙間に怪しげな健康常識は入り込みます。以前は健康食品の店で買い、浄水器も付けましたが、店の裏で主人がタバコを吸っているのを見てから行かなくなりました。かつてはミネラルウォーターも買いましたが今は水道水を飲んでいます。塩素などが気にならないわけではありませんが、高い安全基準を満たした日本の水より優れている保証はなく、同様の理由で法外な値段をつける有機野菜も買いません。進化の過程で人間は毒素を分解できる能力を持ちましたので、健康リスクの高い食品を避ければ窮屈なこだわりを捨てる方が健康に近づくと思います。
正気を保つバブルの狂気?
Go To、行楽シーズン、晴天という観光・宿泊・飲食業界期待の三連休に、感染拡大はまたしても水を差した格好です。山に行くときは人の少ない山域を選ぶので人混みの観光地に行く嗜好はないのですが、以前は夏休みや連休に強迫観念に迫られて旅行に出かけました。キャンプ場で盛り上がる若い世代は過去の呪縛に対し冷静ですが、バブル経済の記憶を刻む世代が正気を保つには神経を麻痺させるかつての狂気が必要です。人間がその欲望を無限に拡大する自由こそ疑いのない正しさだと信じる人たちは、知らぬ間に息苦しい世界を作ることに加担します。幻想に駆られてお金を使い、贅沢な暮らしや名声こそが人生を満たすと思い込み、お金や地位を失う不安に怯えます。人生に必要なのはお金より健康な肉体だと言ったところで戯言に過ぎません。今日という平凡な一日に感謝を忘れ、次々と押し寄せる欲望を満たそうとする生き方は心と体を蝕みます。自制しない限り欲望は永遠に生まれ、正しい選択をすることなしに済度されることはないのでしょう。
正義はトランプにあり
保守系メディアでさえトランプを貶めてきた米大統領選挙ですが、ウォール街、巨大テック企業といったグローバリストの一角に変化が見られます。ウォール街の新しいリーダー、ブラックストーングループの創業者で会長のスティーブン・シュワルツマンはトランプ再選の可能性を嗅ぎ取ったのかトランプを擁護するようになり、フェイスブックはバイデンの肩書を当選人から政治家に降格したようです。儲けにしか興味のない風見鶏は簡単に意見を変えます。傍目にも数十万人に見えるワシントンで行われたトランプ支持のデモを1万人の集会と伝えるなど偏向報道を繰り返すアメリカのマスメディアがすでに死んでいることは明白でしょう。人々の利害と思惑が交差し真相が闇の中にある政治問題に軽々しく意見を述べることは控えるべきだとこれまでは考えてきましたが、今回ばかりは正義はトランプにあると確信できます。伝えるべき本質を伝えない主流メディアの欺瞞を見抜くのは少数で、自分の常識で考えることができず、確かな証拠を見ても思い込みに固執する洗脳の恐ろしさを感じます。
数百年より数百万年
ロックダウン中のイギリスから昨日娘が一時帰国しました。大学の寮でもクラスターが発生し二度感染する人もいるようですが、ヒステリックな日本と違い落ち着いた対応のようです。感染警戒レベルを引き上げた小池都知事は会食時の「5つの小」小人数、小一時間、小声、小皿、小まめ、を提唱します。ミニマルに生きることを旨とする自分としては歓迎ですが、最小限で生活することの心地良さに気づいたのはそう昔のことではありません。以前は大量消費の価値観に染まっていましたが、いくら消費しても満たされない虚しさの正体が分かったのは、人体のホメオスタシスを理解してからです。数百万年の淘汰の波をかいくぐってきた生体恒常性システムは健康と幸せを実現する最良の仕組みであり、これを無視した生活は虚構だと思います。人類が物欲まみれの生活を始めたのはせいぜい数百年のことですが、デフォルトを無視して生活をすれば自ずと病気になり、それでも食べ続ける愚かさが消費社会を支えます。自動車の運転より自分の足で走ることの快適さを感じれば、世界の隅々まで旅行をしたり、流行の商品を有難がる気持ちは薄らいでいきます。物質的繁栄に逆行する禁欲は人体の設計図に自らの肉体を同調させる行為であり、生命力の高揚に他ならないと思います。
ワクチンを有難がる思考依存
18%増産したにも関わらずインフルエンザワクチンが国内で不足していると言います。新型コロナのおかげで今年のインフルエンザは激減したはずですが、日本人の薬信仰は根強く予防接種を社員に強要する会社もあります。十数年予防接種をしたことはありませんがインフルエンザに罹った記憶はありません。7万5千人を対象とした群馬県医師会の調査ではワクチンを打たなくても罹患率は変わりませんでした。発ガン性のあるホルマリンなどの有害物質が使われるワクチンを打つことにはもっと慎重になるべきだと思います。1918年から全世界で流行したスペイン風邪は第一次世界大戦の連合軍兵士に強制接種したワクチンが原因と考える学者もいます。製薬業界は確実に儲かるワクチンを収益の柱にしており、予防接種の義務化を進める政治家との癒着を指摘する声は絶えません。ワクチンの正体は人口削減のための国家を超えたバイオテロとの陰謀説を信じる人さえいます。健康を他人任せにする思考依存が、後遺症の発症リスクを考えずにワクチンを有難がる風潮を生むのでしょう。
無条件に保証された幸せ
日曜日の朝は日本二百名山の毛無山(1,964m)に登りました。雲海に浮かぶ富士の肩から昇る日の出を山頂で迎えるとき心安らぐのは、古来より日本人が自然を神聖視して信仰の対象にしてきたDNAがあるからだと思います。神道のルーツは縄文時代にあるとされますが、水の源であり天と大地が接する山は長らく自然に抱かれる神域とみなされてきました。霊気を感じる山の頂に佇むと、意識して幸せを追求することの無意味さを考えます。一日でもっとも神々しく清々しい早朝を、都市の生活は殺伐とした時間にします。その虚しさを埋め合わせるために、人々はハレ型の幸せの追求という歪んだバランスを取り、これがあれば幸せという幻想に騙されてきました。ハレ型の幸せの問題は何かを手に入れるという条件付きの幸せだということです。日々山に登り今という時間を味わい、無条件に保証された幸せを手にする方が、より人間らしさに根ざした自然な感情だと思います。大脳新皮質が芽生えさせる欲求は、人が知識で生きることに伴う欠陥の一部なのかもしれません。
有難くない早期発見
負担なしで人間ドックを受けられますが、最近何年も受けていません。予防医学という美名のもとに行われますが、問題が起きることを前提にするあり方は間違っていると思います。人間を含む自然界の動物は本来健康がデフォルトであり、日常生活に一定の注意を払い欲を暴走させる生活習慣や過剰なストレスを減らせば病気を発症することはないはずです。早期発見を世間では有難がりますが、医者の数が二倍になるとガンが二倍に増え、医者が三倍になるとガンも三倍に増える現実を見れば現代医学を盲信する危険性に気づきます。ガンの増加要因を高齢化の為とする意見がありますが、年代別のガン発症割合を見ればこの嘘は明らかです。ガンは60代をピークに減少し70代を超えた人にとっては恐ろしい病気ではありません。現役を退くことで過剰なストレスによる低体温、低酸素、高血糖というガンを生み出す交感神経優位の体内環境が減るからでしょう。禁欲生活をしなくても、体をいたわり本来の欲求に忠実に生活をすれば時々羽目を外すぐらいでは体は壊れることはないはずです。
レジャー市場の地殻変動
週末に登山道整備をした本栖湖周辺のキャンプ場はどこも屋外フェス会場状態で、今更ながら恐るべきキャンプブームの到来を体感しました。紅葉シーズンとは言え朝晩氷点下に近い気温まで冷え込む時期のテント泊は快適とは言えません。コロナウィルスへの危機感が最高潮に達した3月以降スノピークやモンベルのキャンプ用品、とくにエントリー商品が急速に売れ始めた理由が分かります。過去にもキャンプブームはありましたが、コロナ禍は地殻変動を加速させたに過ぎず、数年前から始まったグランピングブームはその導火線だったのでしょう。過去に何度か自然回帰ブームはありますが、観光に疎遠と言われた若者世代の熱気と盛り上がりは類を見ないほどで、自然を楽しむ余暇が本格的に普及しレジャーシーンを変えると思います。必然的に体を動かす屋外でのレジャーは、太陽光を浴び鬱などの自然欠乏症候群が解消され健康増進に寄与するはずです。新型コロナ被害が比較的少ない日本にとってインフルエンザは激減し、暴飲暴食の機会は減り、レジャーが健全になることで増え続ける医療費に歯止めがかかるのかもしれません。
交流人口となりうる都市の人力
週末は日本を代表するトレイルランニングレースUTMFのエイドの一つである本栖湖を起点に登山道整備のボランティアに行きました。かつては身延町と富士の裾野を結ぶ往還道だった深い谷に面する細い道を広げ木材で土留をします。距離にすればせいぜい100mほどですが危険箇所に立派な道ができると達成感があります。作業は、1土留と木の杭用の枯れ木を切る、2倒した丸太を登山道に引き上げる、3道を広げ杭と針金で土留の丸太を固定する、の順序で1を地元の方が、2、3を20名ほどのボランティアが行います。私は二度目の参加ですが、ベテランの多いセミプロ集団です。それでもたまにしか来ない不慣れなボランティアが本当に役に立つのか多少の疑問は残ります。チェーンソーが二台になればボトルネック工程が改善され生産性は倍になるはずですがそこには安全性とのトレードオフがあるのでしょう。丸太を引き上げるような重労働は高齢化の進む地元ではなく交流人口となりうる都市の人力を活用すべきでしょう。トレイルランニング関係者という共通の話題に加え、翌日は地図読みワークショップなど魅力的なアクティビティが用意されるところにこのボランティアの魅力があります。