行くべき場所と会うべき人

昨日は「スタンフォード式人生を変える運動の科学」を読みました。権威に弱い日本人に売るにはスタンフォード式やハーバード流は今でも有効で、運動と脳科学の研究ではアメリカに一日の長があります。人体には運動をさせるための精巧な仕組みが備わり、脳の最大の目的は体を動かしあらゆる生理機能の働きによって生きるためのエネルギーと目的意識がもたらされると言います。ロンドンを拠点にするボランティア団体のグッドジムではジムのトレッドミルを走る代わりにそのエネルギーを使って社会的に孤立した高齢者の元へランナーを派遣し、訪問を受ける高齢者たちはコーチと呼ばれます。何度も訪問するうちに本物の友情が育まれ、行くべき場所と会うべき人を設定することでランナーのモチベーションが維持されます。ランナーズハイと協力や親しみを促す脳の働きが密接に関わっているという仮説は刺激的です。運動に夢中になるメカニズムは人類進化の観点から説明されますが、古より自然と親しみ、早くから森林浴にも注目してきた日本がこの領域の研究で存在感を示せないのは残念です。既特権益しか眼中になく、学問の自由や言論弾圧だと騒ぎたてる知識人もその原因でしょう。

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