気候変化のためか風邪を引きました。体がだるく悪寒がして恐らく熱もありましたが、食事を摂らずに生姜湯を飲んで安静にしていれば数日で治ります。人間の体は自然の一部ですから自然の摂理を受け入れていれば元に戻ります。多くの日本人は医者に行き妄信的に石油製品を体に取り込みますが、自然から離れるほど人体の制御は難しくなります。アレルギーの多くも自然を敵視するような人工的な環境が生んだものです。典型は都市生活がもたらす享楽的な生活による生活習慣病の蔓延です。現代の消費社会は、人の幸せとは関係なく誰かが意図して作り出した壮大な集金装置だと思うのです。
お知らせ
労苦ではなく作品
キャリア論の授業では働くことの意味を議論します。労働者を効率よく働かせる思想に染まる経営学には、「仕事の報酬は仕事」といった理想論は通用しません。働くことを生きるために必要な労働(Labor)、すなわち労苦と捉えます。政府の働き方改革の中心議題が時短になるのも同じ発想です。本来の働く意味は生きるため以上の仕事(Work)、すなわち作品だと思うのですが、何かと息苦しい日本の働く環境ではそうした認識は根付きません。多くのサラリーマンがリタイアで労苦から解放される日を夢見る日本の働き方は不幸です。長年の労苦に耐え人生の主体性を取り戻す頃には生きる気力さえ失っています。金のために働くという比較の尺度が一度作られると、仕事を損得で判断するようになり、そこには自己の成長や生きがい、楽しみを見出すことはできません。自分に正直になり、仕事を主体化することこそ幸せの鍵であり、授業で伝えたいのはそれだけです。
運まかせの成功体験
授業でもその光と影を取り上げてきたRAIZAPが、今月14日の決算説明会前後からの連日ストップ安の株価下落で先行きが見えなくなりました。利益には3つのタイプがあると思います。目的としての利益、結果としての利益、手段としての利益です。創業者は当初結果としての利益を考えますが、事業拡大の過程で手段としての利益が必要になり、やがて会社が大きくなると理想を捨て目的としての利益を追う罠にはまりがちです。RAIZAPは典型的なケースだと思います。かつてM&Aをした会社の製品のヒットで窮地を救われた創業者の、買って、再生して、シナジーを出すという、運まかせの成功体験が成功法則になっていると思います。頼みの綱は成長領域とされるボディメイク事業ですが、寄り添いで継続でき結果が出るというRAIZAPの主張は、糖質制限でリバウンドなしにあっけなく痩せられる事実を知るぼくに言わせれば虚構です。
比較からの解放
日本工学院に行く週2日は朝食、昼食を抜くので自然と24時間断食になります。食事の回数を減らすと食事はより豊かなものになり、自分の内面と向き合う瞑想になります。朝食に糖質を摂らなくなって以来無闇に空腹を感じることがなくなり、仕事をする日の断食は時間節約になり好都合で、意識の上でも快適です。体には心地よい静寂が戻り五感が鋭くなります。消化のための重労働から解放された体は代謝に集中でき健康増進になります。疑いもせずに三食を食べてきましたが、食べないことには食べること同様の喜びがあります。食欲を満たす食事の喜びよりも、空腹でも早朝の朝もやのトレイルを歩き静かな時間を持つことの方が魅力的です。最低限で満たされるミニマリズム的な思考を脳が覚えると、比較のストレスからも解放されます。
スタイリッシュでスパルタン
週末に訪れた本栖湖はアニメ「ゆるキャン」の舞台であり、この季節もキャンプをする人で賑わいます。静寂に包まれる日の出前の湖岸に立つと、毎朝甲子山に登っていた新甲子温泉での生活を思い出します。ブームが去った感のあるグランピングに欠けている魅力はわくわくするような身体感覚を伴う刺激だと思います。一部のトレンドセッターによると次の流行はLuxpedition(Luxury Expedition)だと言います。その感覚は内外のロングトレイルを走りながら旅をする自分のまわりの人たちの消費行動とも符号します。単に美しい写真を撮るだけや美味しいものを食べるだけの旅行に欠けているのは自分と向き合う身体感覚だと思います。体を酷使してロングトレイルを走破する達成感と、キャンプ地での上質な時間を持つ、スタイリッシュでスパルタンな冒険旅行は今の自分にとって何より魅力的です。
命がけの通勤
昨日は日本工学院の蒲田校に行くのに通勤電車に乗りました。駅に到着したときはすでに内部の乗客の圧力でドアが開きませんので乗れるのは数人です。一本見送り乗った車内もちょっとした地獄絵で将棋倒し並の圧力とスリルを味わえます。ドアの近くにいた後ろの人は身の危険を感じて必死に押し戻そうとするのですがどうすることもできない強烈なGに身を任せるしかありません。鉄道会社の対応にも限界がありますが、さらなる再開発でオフィス供給が増えれば、東京でもっともエキサイティングなアトラクションになるに違いありません。20年前からリモートワークができるのに、都心のオフィスに命がけで通勤させるなんて正気とは思えません。
ギラギラよりもキラキラ
晴天に恵まれた週末の登山道整備ボランティアが充実していた理由は、ジビエ料理やカヌーの魅力もさることながら、趣味や考え方が近い人たちとの出会です。人に出会い人を知り人のつながりが広がることの充足感には代えがたい魅力があります。様々な人に出会いながらたどり着いた自分なりの人物評価基準は3つあります。①いつも謙虚で物腰が柔らかい、②好奇心に満ち溢れ目をキラキラさせている(ギラギラではない)、③ユーモアのセンスがある。これまでの人生で出会った素晴らしいと思える人は皆例外なく謙虚で親切です。逆に上から目線や傲慢な態度の人はすぐに底の浅さを露呈します。好奇心に満ち溢れている人は情熱とやる気オーラを放ち、一緒にいるだけで元気になります。そして熱心に話し続ける人は目をキラキラと輝かせています。ユーモアはタフな仕事を乗り越える時にも健康になるにも必要だと思います。
レジャーの新しい形
昨日は本栖湖周辺の登山道整備ボランティアに参加しました。夕食のしし鍋、鹿ステーキのジビエ料理と、翌日の本栖湖カヌーツアーが行く気になった理由です。しかし動機が不純であってもトレイル整備に汗を流すことが重要です。このようなボランティア活動を広げていくためには企画の魅力が必要だと思います。全額自己負担で遊びに行くより、一部自己負担で半分ボランティアをする方が充実した週末になります。楽しさの要素を組み合わせるボランティア活動はレジャーの新しい形態になり得ると思います。カヌーツアーでは、妻のカヌーが近づくとラブラドールは乗り移りたいのか、本栖湖で泳ぎたいのか、興奮して暴れ転覆の恐怖を味わいました。
有意義なトレイル整備
昨日はUTMFのコースとも重なる本栖湖周辺のトレイル整備ボランティアに行きました。普段無縁なボランティア活動ですが、使わせてもらうだけのトレイルを自ら整備することは意義深いと思います。素人集団が半日程度いても戦力にならないと思いましたが、40人弱で250メートルほどのトレイルが出来てしまうのにはちょっと感動します。コースに愛着も湧きますし、レース前のこのような活動を通じて地元の人や他のハイカーにトレイルランニングを理解してもらう活動は有意義です。迷いやすい広い稜線につけられたトレイルは、歩きやすいだけではなく、事故のリスクを減らすこともできます。現場付近の木を処理して土留めをする施工方法も理解でき、自分の旅館のある福島でも取り組みたいと思います。
老化は運命ではない
人生の転機は40代後半に肝炎で入院したことです。この年代に体を壊す人は多く、人生のトランジションだと思います。10日に及ぶ入院の開放感で生き方を変えました。糖質制限による20kgの減量後に始めたトレイルランニングは、今では生活の一部であり生きる活力です。疲れやすい、関節が痛むなどの症状が加齢による避けられない運命ではないことも知りました。山に行けばコースタイムは今でも短縮できますし、視力をはじめ身体機能も改善しています。レースでは若々しい60代以上のランナーは珍しくなく、これは自分の身体だけに起きた奇跡ではありません。進化生物学者と70歳を過ぎた弁護士が書いた「若返る人」は、週6日1時間の運動で病的な老化を回避できると主張します。健康のためにどれかひとつだけを選ぶなら、迷わず運動を選びます。