虚構がもたらす不幸

日本経済新聞は連日「新幸福論」を掲載していますが、幸せについて考える機会が増えました。幸せの難しさは、ほど良さを見つけにくいことです。家族がいつも一緒にいることが幸せかといえばそうとも限りません。昨年海外にいた娘とは数度の手紙のやり取りだけですが、一緒にいない方が普段はできない踏み込んだ対話ができますし、自分が福島に離れて暮らすと互いに要求が少なくなり夫婦関係も良くなります。多くの人は商業的にねつ造されたステレオタイプの幸せ像に洗脳されていると思います。典型的な誤解が、友達が多く家族に囲まれる明るく楽しい人生が幸せ、という思い込みです。困難と挫折の連続で思い通りいかないのが人生ですから、そこを基準にするなら余計な雑音や煩悩に苦しむ必要はなくなります。平穏で安楽な理想の人生なる虚構を追い求めることで、多くの人は失う不安や悩む必要のない不満を抱え込むのだと思います。

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