昨日予約したレンタカーは一日(10時間)借りてわずか2,000円でした。4年以内の車を使い(先日はほぼ新車のトヨタ・C-HR)、清掃費用、空港送迎、減価償却、保険代、予約手数料、事務所経費、固定資産関係費用、本社間接費、支払利息などを引くと人を雇えるお金など残らないはずです。デフレ経済を暮らしやすいなどと喜んでいられなくなってきました。大都市のビジネスホテルでさえ1,000円台で泊まれる今は異常です。日本経済壊滅、中産階級消滅といったマスコミが好む過激な表現が大げさとも言えなくなりました。消費面でも納税面でも日本経済を支えてきた正社員層が年々減少し、勤勉に働けば幸せになれる1億総中流時代は今や過去の出来事です。70歳まで働く社会を受け入れざるを得ないと多くの人が考えるようになりましたが、自分のパッションとリンクした仕事で生き生きと働ける人はごく少数です。こうした閉塞感は現実ですが、変化をどのように受け入れるかは個人の判断に委ねられています。何もせずに身を縮めることも、無闇に行動することも危険でしょう。いつの時代においても高い成果を上げる人は、やるべきことを減らし仕事を再設計し自らを成長させることで情熱と人生の目的を一致させていると思います。
お知らせ
山川異域 風月同天
昨年末にSARSの再来を警告し警察に拘束された34歳の医師が、昨夜死亡したニュースを一部の中国メディアが報道しました。暗いニュースの一方で日本から送られた支援物資の段ボール箱に貼られた「山川異域 風月同天」のラベルが中国で好意的に受け止められていると伝えられます。中国・唐の時代に日本が中国に送った袈裟に刺繍された「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」(違う場所に暮らしても自然の風物はつながっている)に心を動かされた鑑真和上が11年に渡る決死の日本行きを決めたとされる言葉に由来します。現代人が知る日中間には不幸な歴史が横たわりますが、両国には永い友好の歴史が続いてきました。日本人こそこの言葉を心に刻むべきかもしれません。原発事故のあと多くの外国人が日本を脱出し、われわれが感じた先が見えない不安を今の中国の人も感じているはずです。自然災害に襲われる日本では相互扶助の精神が養われているとされますが、思いやりと冷静な対応が人々に希望を与えると思います。欧米ではアジア人への根深い偏見が表面化しているように非常時こそ人間の本性が現れます。至る場所において深刻な対立が残る世界で、誤解や不信を癒やす唯一の手段は親切の励行でしょう。親切に伴う感謝という相互連鎖は自分のストレスまで軽減し精神の健康度を高める波及効果を生むと思います。
不況期に真価を発揮するリーダー

新型ウィルスショック以来景気の失速を印象づけるニュースが目につくようになり、昨日都心の繁華街を歩いても普段は行列を作る店には人影すらなく、呼び込みをする店もありますが通りを歩く人もまばらな印象です。乱高下した新型ウィルス関連株のように人は過剰反応をしがちで、相次ぐリストラのニュースを聞けば個人消費は一気に冷え込みます。日本の重要施策の一つでありインバウンドで盛り上がっていた観光産業は日韓関係の悪化以降下方修正を与儀なくされていたところに大きな打撃を受け、供給量が増えたホテル業界では投げ売りが始まりました。日本にとっての不幸はオリンピック開催国が不況になるというジンクスです。使い道のないオリンピック関連施設は過剰投資となり、世界からの来客を見込んでいた民間投資にもその反動が現れます。デフレ不況下の日本では何をやっても損をするように思えてしまい、目の前にあるビジネスチャンスを見落とします。嵐が過ぎ去るのを待とうと考えると思考は停止しますが、独創的な業態開発など新たなイノベーションは不況期に生まれます。優れたリーダーとは困難な時期にこそ真価を発揮するものでしょう。
腰痛は典型的な生活習慣病
昨日は1年ほど不調の続く腰を診てみらいました。この一年間病院や治療家にかかりましたが、呼吸、歩き方、座り方など体の使い方のアンバランスで腰に負担がかかるという説明は納得できます。治療や施術により一時的に症状が改善しても普段の体の動かし方が変わらなければ再発します。日頃バランスボールに座っていると姿勢を安定させるために深く座りがちで、その結果骨盤が寝てしまうという説明は身に覚えがあります。レントゲン写真を見ると背骨が片側に湾曲していますが腰痛の原因は複合要因だと思います。人を診ずに検査数値や画像を見る現代医学は、症状が起きた原因を探求せずに標準治療を施そうとしますが治療法は一つではないはずです。金槌を持てばすべてが釘に見えるように専門家の多くは、目の前にいる患者が普段どのように体を使っているかを見ていません。都市的なライフスタイルにより現代人は人体の設計仕様にあった正しい体の使い方をしておらず、座り方など日常的な体の使い方が原因になる腰痛こそ典型的な生活習慣病でしょう。一方で人に依存して治療に参加しようとしない患者の側にも問題があり、海外の病院では医療の専門書を集めた図書館を併設するところもあります。海外のオフィスではスタンディングデスクや浅く腰掛けるカウンターチェアーが目立ちますが、日本人は今でもイスに安楽さを求める傾向があり腰痛を増やしていると思います。
労働市場をボーダーレス化するAI
先週iPhoneをSEから8に交換して音声認識の精度が格段に向上したことに気づきます。メモが取れないときなどに音声入力を重宝しています。音声認識技術は発音の個人差などにも対応し始め、500億語にのぼる日本語データとAIを組み合わせた機械翻訳は恐ろしい進歩を遂げ、街中で見かける機会が増えました。高度なスキルが必要な同時通訳が実用化されるのも時間の問題でしょう。生産人口の減少が日本経済の弱点でしたが、AIの急速な発展により言葉の問題を気にせずに外国人労働者が働く時代が来るかもしれません。もっともその頃に日本が外国人にとって魅力的な労働市場であるか疑問もあります。日本でも様々な国の出身者が普通に働く時代になり平均的な日本人より能力も意欲も高い印象があります。唯一弱点があるなら言葉のハンデだけで、人材競争のボーダーレス化が実現するのはそう遠い未来ではないと思います。自分の人生に対して不真面目で努力を怠った日本人はそのときになって後悔するのでしょう。
自然に埋もれるストイックな暮らし
昨日乗った飛行機は日曜日の始発便ということもありますが、搭乗率は2割ほどの最近見ない光景でした。あまりに人が少ない搭乗口を見て、すでに搭乗が始まったと勘違いしたほどです。増税後冷え込むように見えた消費マインドの流れを新型ウィルスの世界的な感染拡大が決定づけてしまったのかもしれません。社会人になった頃の会社は対前年売上を下回る時期が続き言い知れぬ不安の後にバブル経済の狂乱が日本中を覆い、ITバブルやリーマンショックを受け、方向感のない時代だった平成が終わりました。リーマンショックの頃は今では考えられないような手頃な価格だった高級ホテルに泊まっていたのを思い出します。不安は自己が作り出した幻想でありその実態は起こりもしない悲観的な未来ですが、原因は失いたくない執着でしょう。普段と変わらぬ新しい一日が始まる空港で多くの人が働く姿を見ていると、不安な時代こそ今日一日に全力を尽くして未来に備えるべきだと思います。失うものが少なければ自ずと不安も少なくなり、自然に埋もれるストイックな暮らしに憧れる理由はそこにあるのかもしれません。
都市の憂鬱
飲食店に行くのは仕事の関係か昨日のように家族や友人と会うときぐらいで、食べることを目的に外食をする機会はほとんどありません。以前は人並みに外食し、旅行に行き、車を買いましたが、年々その意欲を失っています。消費者は存在しない効用を勝手に期待してモノを買っていると思います。その幻想から覚めぬように企業は夢を見させて消費者の欲望を引き出します。フェラーリを運転すればその官能に満ちた世界が日頃のうさが晴らしてくれるとか、キャンピングカーがあれば生活が非日常に変わり旅行が日常化するとか、4WDがあればどんな雪道でも走れる的な幻想を抱かせます。しかし実際にはそれほど刺激的でも楽しくも走破性もなく、頭のなかで膨らませた理想と実際の消費経験は異なります。自分の選択を正当化したい消費者はその乖離を問題にしませんが、旅行や食事も終わってみれば最初の期待は消え、体と財布への負担だけが残ります。自然に囲まれて暮らすと欲望が薄れていきます。刹那的消費が世間にあふれるのは、自然の恩恵を受けられない都市の憂鬱を晴らすために手軽な夢を見たい消費者と、多く売りたい事業者の利害が一致するからだと思います。都市が労働力を確保するために消費というアメが必要なのでしょう。
マスクよりリラックス
感染症は謎に満ちたミステリーから始まります。インフルエンザは渡り鳥を宿主としてその腸内にあるウィルスが突然変異により人への感染性を獲得したものとされます。どのウィルスも長期に渡る生存を続けるために何らかの生物内にとどまる必要があり、本当は宿主を殺したくないはずです。ウィルスが人間を殺すわけではなく免疫の過剰反応によりサイトカインが放出されることがインフルエンザ感染重症化の原因です。国立感染症研究所が新型コロナウイルスの分離に成功し治療薬などの開発が期待されますが、むしろ重要なのは自身の体調かもしれません。ワクチンやペニシリンが伝染病や感染症に著しい効果を発揮したために近代医学は薬物療法を信奉しますが、ウィルスは絶えず形を変えるのでワクチンの効果を疑問視する意見は根強くあります。ウィルスを攻撃するNK細胞は交感神経が緊張した状態だと働かなくなり、前向きで明るいタイプの人はインフルエンザウィルスに感染しにくいと結論する研究もあります。インフルエンザが自然治癒することは常識になりつつあり、マスクを買い占めるよりも栄養を摂りリラックスして質の高い睡眠をとることの方が有効だと思います。
人間の醜さと美しさ
WHOが国際緊急事態宣言をした中国を見ると、原発事故で被曝の危険と隣り合わせの現場に残り職務を遂行した「フクシマ50」を思い出します。情報隠蔽と責任逃れ体質の共産党幹部とは対照的に医療現場で身を賭して今も対応にあたる医療関係者がいるはずです。危機にこそ人間の醜さと美しさが現れると思います。リーダーの本質は非常時にこそ発揮され平時のリーダーはあてになりません。尊大な態度の人間が信用できないのは修羅場になると真っ先に逃げ出す卑劣さが見えるからです。自己犠牲を伴う使命感という点で自衛隊は過小評価されていると思います。実戦経験のない自衛隊の力量を疑問視する声もありますが、対潜水艦防御網を突破した海上自衛隊のディーゼル潜水艦が米空母撃沈判定を度々記録し、航空自衛隊のパイロットの技量は相手が米軍なら戦闘機1世代分のハンデが消えると言われるほどの練度とされます。陸上自衛隊はNATOの戦車射撃競技会で2位以下に大差をつけて優勝し、2,000人が3年間駐留したイラクでは一人の脱走も一人の暴行事件も一人の無銭飲食もなかったことが世界を驚かせました。企業にあって軍隊組織は人気がありませんが、それは権力集中と言論統制をする中国のようにコマンドアンドコントロールが不完全でいびつだからだと思います。
人類滅亡の危機?
人類は病原菌に対する戦いに勝利し感染症を克服したはずでしたが、変異を繰り返し威力を増す病原体の脅威に直面しています。検査キットもベッドも不足し肺感染が疑われる患者の多くが検査も受けられずに帰され、制御不能となった武漢の街からはおびただしい数の人々が脱出し、人影の消えた都市の映像はさながらホラー映画の世界です。クライシスマネジメントのお粗末さによる人災であったにせよ急激な感染拡大は、SARSコロナウィルスとエボラウイルスの生物兵器を研究していた中国科学院のウィルス実験室から漏れたとする不気味な説にも説得力があり、早い段階から制御不能を予言していた複数の研究者が敵前逃亡せざるを得ない状況とも符号します。気の早い人たちは中国崩壊説やオリンピック中止論、はては人類滅亡説まで唱え始めましたが、とにかく人混みに行かないことと手洗い、免疫力高める質の高い睡眠、できれば人口集中する都市から離れることだと思います。治療法がない以上生死を分けるのは免疫力の差だけで日頃から規則正しい生活を心がけ、右往左往せずにいつ人生が終わろうとも悔いを残さないように毎日を真面目に生きることが重要でしょう。