もう何年も人間ドックには行きませんが、年に一、二度体をリセットする健康週間を設けています。一週間のうち2日程度は断食をして、カフェイン、添加物、合成調味料、砂糖は摂らず、糖質も制限し水分はジンジャーティーと豆乳、食事は野菜と植物性たんぱく質を中心に最小限にしてなるべく運動をします。健康習慣を根付かせるのは大変ですが短期間生活を変えるだけの健康週間は誰でも取り組みやすいと思います。体調の悪いときに始めれば断食のハードルは下がります。1週間で余計な脂肪が燃え始め体重は3,4kg落ち、目に見えて肌ツヤが良くなり、胃腸の調子が改善します。1泊数万円のスパ施設に1週間程度行くより、自宅に居ながらお金もかからず同等以上の効果があると思います。一番の変化は嗜好が変わることでコーヒーや甘いものなど日頃から必需品だと思っていたものを欲しくなくなり、これが本来の人体の姿だと思います。重要なことは自分の内面と向き合うことで、この一週間が終わりコーヒーを飲みたければ飲み、甘いものが食べたければ食べますが、自分の体と対話をすることの重要さを思い出させてくれます。
お知らせ
リスクを強制される時代
早くも2020年の前半が終わり、これほどの大事件が世界規模で進行しながら茫然自失で何とも印象の薄い上半期でした。オリンピックへの熱気が霧散したことなど遠い昔の出来事のようでこの半年間目立ったトピックスもなく記憶さえ曖昧です。あらゆる不要不急を止める世界規模の社会実験により、様々な場面で不都合な真実が露見したことは確かだと思います。不要な業務と不要な人が顕在化し、本当は会社など行く必要がなく、オフィスも不要で、そもそも東京にいる理由さえなくなり、不要不急だらけの組織がその存在意義と正当性を失っていく可能性があります。120年前に設計された今日の組織構造はあと25年ももたないと、生前のドラッカーが話していたこととも符号します。一方で仕事が場所や時間に拘束されないと人生は途端に豊かになります。本来の組織は多分野の専門知識を共通の目標に向けて動員するための人の集合体ですが、今日の企業組織の実態はあまりにかけ離れています。終身雇用と引き換えに手放した自由を取り戻すと同時に、個々人がリスクを取ることを強制される時代が始まっているのかもしれません。
ご都合主義の健康オタク
断食をすると話すと健康原理主義者や健康オタクだと思われますが実態は程遠いものです。おぞましいほどの血糖値スパイクが起こるスィーツやジャンクフードの暴飲暴食はしばしばですがSNSは不都合な側面を隠蔽して私生活を偽装できます。人体はオイル交換さえすれば普通に3、40万キロ走る現代の自動車と同じ様に頑丈にできていて、メンテナンスさえ行えば簡単には壊れません。問題なのは現代の飽食社会は警告ランプがいくつも点灯しているのにメンテナンスをせずにレッドゾーンで車を暴走させ続けるような生活をしていることです。健康を習慣化するポイントは無理なく続けられる規律のユルさだと思います。間欠的断食と運動習慣は何を食べても良いという免罪符ですから一切の我慢が要りません。ライザップで劇的に痩せた有名人のリバウンドが話題になりますが、そもそもダイエットに人の手を借りる段階で無理があります。運動とたまの断食さえすれば日頃の不健康な生活をゼロ・リセットできるという楽観的なご都合主義こそが健康的な生活を継続できる秘訣だと思います。
虚構の反日
今更ですが話題の書『反日種族主義 日韓危機の根源』(文藝春秋)を読みました。左派メディアの洗脳から解けた昨今の日本人にとって目新しい内容ではありませんが、反日のための数々の捏造を学者の視点で分析し、日本の統治に対して国際法や国際関係の慣例から冷静な立場を取ろうとする良心が文面から伺えます。自国民への痛烈な批判が韓国内から出てきたこと、ソウル大学の教授だった著者自ら「大学は嘘の製造工場」と言ってしまうのは刺激的です。嘘をつくことに羞恥心がない社会では嘘による利益が大きいため嘘は集団の文化として広がり政治と司法を支配するに至った、との指摘には韓国を先進社会へと進歩させたい著者の愛国心を感じます。「日本の植民地時代は悪いことばかりでなかった」と話したお年寄りを殴り殺す国ですから、決死の覚悟でこの本を出さなくてはならないほど今の韓国は病んでいるのでしょう。本書が出版され、このジャンルとしては異例のベストセラーとなったところに韓国に残る良心を感じます。真の愛国者が誰なのかを考える一石を投じることを期待したいと思います。
冬の時代に入ったショー・ビジネス
カナダのサーカス劇団シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループが29日、破産法の適用を申請しました。以前から団員のレイオフが報じられており時間の問題だったとは言え、ベストセラー「ブルー・オーシャン戦略」の顔として多くのビジネス領域にインスピレーションを与えてきた存在だけに衝撃的です。サーカスのカテゴリーを飛び出しながらサーカスのカテゴリーにいるメリットを理解し、色褪せない魅力としてテント、道化師、古典的アクロバットの3つに集約する戦わない戦略は秀逸です。サーカス界に君臨するリングリング・ブラザーズ&バーナム&ベイリー・サーカスが100年以上かけて到達した売上高を20年足らずで達成した偉業が斜陽産業で成し遂げられたことも刺激的です。日本を含む常設劇場を持ちテクノロジーを駆使した大仕掛けが仕組まれ舞台といった固定費型のビジネスは稼働率が下がると持ちこたえることができません。何かと比較された地上最大のリングリングサーカスが3年前に解散したのに続く経営破綻は、大掛かりなショー・ビジネスの世界が冬の時代に入ったことを印象づけます。
自分を見失う現代人
身体が重いと感じるときは断食をします。この2日間食事を抜きましたが、脂肪が落ちるだけでなく毒素も抜けて身体が軽くなります。この間に有酸素運動をすると体内に蓄積されたグルコースは完全に枯渇し、糖新生で合成されたグルコースと脂肪酸から生み出されるケトン体系回路がエネルギー源に変わります。飢餓を生き抜いた人体はエネルギー産生回路を3つ持つハイブリッド構造で、解糖系を使えなくすることで本当の自分である野生の身体が戻ってきます。断食による身体の変化はまず嗅覚が鋭くなることです。山に行くと普段は感じないのですが、すれ違ったハイカーの匂いが数メートル離れていても明確に分かります。もう一つは味覚が敏感になり、腐敗した食べ物への適応なのか普段食べ慣れたものでもとくに酸味に対して味覚が鋭敏になります。さらにカフェインを受け付けなくなるらしく習慣的に飲んでいるコーヒーを飲みたくなくなります。この状態こそが人体のデフォルトですが、偽りの欲の赴くままに食べたいだけ食べる現代人は本来の自分を見失なっていると思います。
最強の週末
理想の週末はどのようなものか考えます。20年前に勤めていたコンサルティング会社の役員は、「人間は週一度休めば平日はいくら働いても死ぬことはない」と公言していて、今なら問題発言でしょうが大方の社員がそれを当然と受け止めていました。人体のメカニズムとは相容れない日常生活で傷ついた身体を修復することが週末には必要だと思います。のんびりした週末が逆効果になるのは自律神経が乱れる安楽さの罠があるからです。自分にとっての最強の週末は1日か2日食事を抜いて、その間は糖質やカフェインも摂らずにジンジャーティーなどの水分だけで済ますことです。並行してかなりハードな運動をすることがポイントで、これにより胃腸がリセットされ脂肪が落ち始めます。エピキュリアンにとっては貴重な食事を3度(6度)も抜くなど狂気の沙汰でしょうが、断食中に訪れる平和な時間の静けさとその後の食事の美味しさを知れば考えが変わります。何よりこれだけで大半の生活習慣病を防げて将来の医療費が限りなくゼロに近づくならやらない理由はありません。自然のなかで飢餓状態で運動をして、野生の身体を取り戻すことこそが最強の週末だと思います。
快適だけど不快
地下住戸に住むメリットは真夏日になる今の季節でも涼しいことで、来客時以外にクーラーは不要です。暑い戸外から戻ったときは若干不快ですが、扇風機を回すだけでむしろ自然の風のようで快適です。電気代はエアコンの2、30分の1とされますので、日中動かし続けても気になりません。暑い日にエアコンの効いた部屋に入ると快適ですが、一方でエアコンは知らないうちに体調を崩す原因になります。美味しそうなものを衝動的に食べてその快感に満足をするのですが多くの場合知らないうちに身体を蝕みます。血糖値スパイクが起こるのか自律神経のバランスが乱れ情緒不安定になることさえあります。食べ物の場合数日は体調不良が続き、1日か2日食事を抜くまで体調が戻らないこともあります。脳がもたらす快感と体が感じる正常な快感は別物で、脳は人体のことなどお構いなしに自分の要求だけを満たそうとします。脳の短絡的な性格をコントロールすることで健康と幸せに近づくと思います。
運転はエンデュランス・スポーツ
最近のマイブームは数十年ぶりに買った自転車です。結婚祝にもらった2台の自転車は30年以上経った今も現役ですが、自転車にときめくのは小学校以来かもしれません。旅先でのランニングやトレイルランニングと同様に人力で行動半径が広がる喜びと筋肉が鍛えられる充足感は独特の高揚をもたらします。今まで行けなかったスーパーにも日常的に買い物に行けるようになり生活も充実します。飛行機や電車での移動より車の移動が好きなのは体を使う身体性を帯びるからだと思います。早朝に家を出て700kmぐらいを一気に走って午前中から会議をするような車の使い方が好きなのは、運転にエンデュランス・スポーツの要素を見出すからでしょう。長距離運転と言うとアウトバーンをポルシェで瞬間移動というイメージですが、スポーツは安楽など求めませんので1.2Lディーゼルのフィアットで十分です。700kmを走った小さな達成感のまま打ち合わせをするのも、朝食前に標高差1,000mの山で雲海を眺めてから仕事を始めるのも同様に自分を高揚させてくれます。
プロトコルにはまるホテル業界
昨日は出張先のホテルで授業をしましたが、遠隔授業は「その日は東京にいませんから・・」と言わないで済みスケジュール調整が楽です。昨日泊まったのは地方都市とは言えそれなり以上の施設で、客室には2,200mmのキングサイズのベッドが入り、それなり以上の朝食がついて消費税・サービス料込で6,180円です。ここから一休の手数料を引かれると、客より多いぐらいの従業員の人件費を負担する余裕などありません。これはコロナショック以前からの問題で、価格競争に巻き込まれる原因は積極的に行く理由がないコモディティだからです。業界論理が強い産業ほど構造不況業種になり、ホテル業界はその典型です。IT業界以外でホテル業界ほどプロトコルにこだわる産業はなく、金科玉条のごとく錆びついた価値観を崇拝します。大半のホテルは入る前から何が起こるか想像できそれが安心という声もありますが、提供側の差別化というのはいつも誤差範囲です。朝食は満足すべきものでしたが、ありきたりのサービスに高い原価をかけた上に自力集客できないためにOTAに法外な手数料まで取られます。業界のピラミッド構造は逆さまになり蟻地獄になっても惰性の経営は同じことをやり続けます。