使命に忠実に生きる

満たされているのに虚しいという感情に以前は囚われました。毎年のように海外旅行に行き、ホテルやレストランで食事をして、リタイア後はのんびりと不自由なく暮らすような生活がかつてのロールモデルでした。ステレオタイプの価値観で生きることが虚しいのは終わりなき執着との戦いに明け暮れるからです。死の床で人が後悔するのは自分らしく生きなかったことです。生きている間に世界中を周ったり、やりたいことを全部やることは自分らしく生きることではないと思います。そんな生き方は人生の残り時間に追われる恐怖に襲われます。自分らしく生きるとは自分の使命に忠実に生きることだと思います。使命と言ってもそれほど立派なものである必要はありません。「7つの習慣」の著者スティーブン・リチャーズ・コヴィーが言うように自分の葬儀をイメージすることは有効だと思います。自分は人にどのように記憶されたいか、すなわちどのように人に貢献をしたのかというゴールのイメージこそが重要なはずです。マズローが晩年に悟ったように自己を超越した役割こそが心に平安をもたらし、働いては自分のために使う生活に虚しさが残るのはそのためだと思います。

自然治癒力をただ乗りするビジネス

誰もが武漢ウィルスに感染する可能性がある以上、外出と人混みを避け代謝を正常化させる健康的な生活を送る以外にリスク回避の方法はなく、今さら正常性バイアスに毒された希望的観測と媚中外交の結果を恨んでも手遅れです。週末から始まった花粉症などたいした問題ではありませんが憂鬱な季節が始まることには違いがありません。30年来悩まされてきた肥満も胃の不調も呆気なくお金を使わずに克服でき、1年前から始まった腰痛も解消に向かっている今、次のターゲットは花粉症です。花粉症は原因が明確な上に治療法も普及していますが、薬やサプリメント、医者に依存せずに治すことに価値があります。花粉症も腰痛も胃の不調も肥満も大元は同じメカニズムで治せると考えるからです。この20年ほど薬を飲むことも予防接種もしませんが、風邪にかかりそうな時は生姜茶を飲むだけで治り発熱に至ることはありませんし、症状が進んでも食事を摂らずに一晩眠れば回復します。日本人が世界の製薬市場の最大顧客という不名誉は、体調管理をしない日本人、医者に従順な日本人の多さを示します。外傷性や伝染性などを除き人間は自分で体を治癒できますが、その自然治癒力をただ乗りするビジネスが製薬業界であり、代替医療やリラクゼーションに至る裾野の広い健康産業だと思います。

どこから情報を得るか

新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について米国内では、感染拡大を防げなかった日本政府への批判が強まり乗客乗員の自国民を米政府がチャーター機で帰国させる方針を示しています。感染経路が不明の市中感染が始まった新型ウィルスは、日本でも有事即応態勢が求められる事態に至っていますが、危機対応ができない国家としての欠陥を露呈しているように見えます。中共政府に抱き込まれたWHOでさえ緊急事態を宣言するに至っても中国との人の往来は続きます。千葉県は214日新型コロナウイルスの感染が確認された20代男性が発熱から肺炎と診断されて入院するまでの数日間、東京都内の勤務先まで電車に乗っていたことを発表しました。国立感染症研究所がJRと行ったシミュレーションによると新型ウィルスが1人から10万人に感染するのに10日しかかからないとの推計を出しており通勤のリスクは現実問題です。しかし無用に怖れることなくデマに惑わされることなく効率的効果的に情報を集めて活用するリテラシーが必要になります。医療の世界ではニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンやランセットの判断が世界のコンセンサスとされますが、どこから情報を得るかの目利きが重要なのでしょう。

濃厚接触する都市の脆弱さ

昨日は4年前に働いていた古巣のオフィスに行きました。あまり見かけない新型センチュリーが付近をやたらに走っていることが新鮮で、いまや別世界に思えます。働いていた頃は駐車場だった場所に多様な都市機能を融合させた都市再生事業「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の工事が進んでいます。事業費5,800億円の巨大開発は東京の景観を変えることでしょう。華やかなレストランやホテル、高層オフィスは働く人の活気にあふれ、時々スーパーカーが行き交う街は昭和の時代に理想とされた未来都市の光景そのものです。しかし封鎖された中国の都市は食料とエネルギーを生み出せない砂上の楼閣です。古代ギリシャやローマがその文明の栄華の頂点で滅亡したのは、都市人口が過密になり不衛生になったことに加え運動不足で美食にふける怠惰な生活により抵抗力を失い、ペストなどの疫病により国民の何分の1が死ぬ大惨事に発展したからです。都会の華やかな生活や利便性に慣れてしまうと生活の基盤を他に移す選択肢など考えられなくなります。しかし濃厚接触による現代の黒死病が中国の都市の脆弱さを示したように、日本も他人事ではないと思います。

運転は脳トレ

昨日の甲子高原は朝の気温が2度ほどで自分が経験した2月中旬としては異例に少ない積雪です。それでも道路は部分的に凍っていて車は時々意に反した挙動を見せます。福島に暮らしている頃は倍ぐらいのスピードで走っても平気だったのにたまにしか雪道を走らない今は恐る恐るです。人は運転中次に何が起こるかを考えていて、もっとも安全な運転手は運転中のほとんどをその思考パターンで危険に備えて集中しているとされます。自動車の運転は左脳と右脳の共同作業で、左脳で進路変更のタイミングなどを判断し右脳がその後の車の動きをイメージしています。時々車が想定外の動きをする雪道の運転は脳を活性化するのに最適でしょう。いずれ自動運転の時代になればこの能力も失われるのでしょうが、人間のドライバーが死亡事故を起こすまでの走行距離が約1億4,000万kmなのに対して、最も優れた自動運転技術でも事故を起こすまでの走行距離は1万km程度と未熟でまだしばらくは運転を楽しめそうです。同じルートを運転する路線バスの運転手はタクシー運転手より海馬が小さいという研究があり、新たな神経回路が作られる自動車の運転は脳トレに最適だと思います。

腰痛に治療は不要

去年までは腰痛に悩まされた経験がなく、読むことのなかった腰痛に関する本を最近読みます。日本の腰痛人口は3,000万人と推計され日本整形外科学会の調査では腰痛の原因が特定できない非特異性腰痛が85%を占めます。二足歩行という人類だけが獲得した特殊技能の代償として、60%とされる上半身の重さは腰にかかります。痛みはトラブルを早期に知らせてくれる重要なシステムですが、今の医療は火災報知器だけを止めて火元は放置しているのと同じです。現代医学の根本的な誤りは腰痛の原因を関節や骨の構造的変形のみに限定していることだと思います。9割の腰痛は自分で治せると主張をする本を見かけますが概ねその主張は妥当だと思います。空腹と空腹感の違いが分かれば人の手を借りずに体重が正常に戻るように、かがむとしゃがむの違いが分かれば大半の腰痛は治るはずです。前かがみで痛みが生じるケースでは普段の姿勢や座り方、体の動かし方がかがむを基本にしていて骨盤を寝かせて生活をしているために腰痛が生じます。一生治らないと脅す医者もいますが、それは治って欲しくないだけです。腰に負担のかからない動作を日常生活で意識すれば大半の腰痛は自然治癒し治療の必要はないと確信するようになりました。

執着が生む閉塞感

企業の減益予想など気の滅入るニュースが多いなかIMFは日本経済に関する年次審査報告書で消費税率を2030年までに段階的に15%へ引き上げるよう提言したと報じられます。増税は想定されていたことですが、昨年の増税以降日本経済が変調をきたしたところに新型ウィルスが襲い、高い株価以外に景気回復を実感できない日本は負のスパイラルの扉を開けたのかもしれません。このニュースを聞くと中世ヨーロッパを暗黒社会に変えた魔女裁判を思い出します。既存宗教の権力維持に使われた異端審問はやがて金儲けの道具に変わり、金持ちの異端者が殺され尽くすと経済的理由から女性に適用するようになったとされます。人間の歴史は経済的利得の奪い合いであり、足りなくなれば他人から奪うおぞましい発想は現代にも生きています。飽くなき金銭欲と支配欲への執着で国益とは無関係な既得権益に群がり蓄財するような生き方を恥じない人はこの国にもいます。人生の充実をお金、出世、名誉の三点セットだと信じ込ませ好きでもない仕事に充足感を見出そうとする社会の洗脳こそが時代を覆う閉塞感の原因だと思います。

長年の常識を反転させる

以前はビジネス書をよく読みましたが今はあまり手にしません。ビジネススキルやノウハウ、戦略や組織論も数ページめくれば退屈します。久しぶりに読んだ「効率を超える力-GREAT@WORK」は成果を出す人は一生懸命働くのではなくより少ない時間で効率よく賢く働くことを主張します。「やることを減らして重点化し徹底する」、「自分の情熱と目的意識を一致させる」というメッセージは目新しくありません。1911年に南極点到達競争に勝ったノルウェーはライバルであるイギリスの半分の遠征予算で犬ぞりだけを使い唯一の輸送手段を完璧に機能させたのに対し、倍の予算を使い犬ぞり、雪上車、シベリ産ポニー、スキー、人力ソリと5種類の輸送手段を使い補給地点18km手前で全滅したイギリスを対比します。印象に残ったのはデトロイト郊外の閉鎖対象だった学力の低い高校を再生する話で、生徒が家やアルバイト先、通学途中に動画で授業を見て、学校では宿題をやるという従来と学習プロセスを逆にする反転授業です。一方的に教える教師の役割は宿題を手伝うコーチに変わり成績が飛躍的に伸びたように、長年の常識を反転させて良くなるものはたくさんありそうです。

陰陽循環の2020年

2020年が中国にとって歴史的な転換点となると感じるのは、陰陽の循環によって森羅万象が営まれるとする60年周期説があるからです。自然界に存在する人間とその集団は自然界の摂理と波動に支配されると考える中国には、十二支と十干を組み合わせた60年を周期とする六十干支(ろくじっかんし)が古くから伝わります。中国現代史を振り返ると1840年の阿片戦争、1900年の義和団の乱、1960年は数千万人の餓死者を出した大躍進政策による大飢饉、と歴史的な大事件は60年周期の不気味な符合を見せます。循環の思想が根付く日本を含む東洋世界では国家の盛衰を予測する長期波動の代表が60年周期です。六十干支理論の根拠は天体の運行にあり、木星の12年周期と土星の30年周期の最小公倍数が60年であることを古代の先祖は知っていたようです。現代の気象学も北半球の平均気温が60年周期で高低することを示します。日本にとっても特別な意味を持つ2020年は想像を超える一年になるのかもしれません。

マスク着用禁止条例の皮肉

武漢市の邦人とアメリカ人にも死者が出た新型コロナウィルスは、特効薬が早い時点で開発されたSARSと異なり封じ込めは困難との悲観論が聞かれます。習近平国家主席の来日を絶望視する論調も増えてきました。共産党政権による情報操作と初動対応の遅れに対して内外からの批判が高まり、2003年のSARSに続き疫病の発生源となった中国をサプライチェーンから外す動きが広がるかもしれません。パンデミックの隔離政策は世界的なアンチグローバリズムの流れを加速するでしょう。リーマンショック後のインフラ投資や不動産開発による中国企業の過剰債務問題が一気に噴出し、共産党と関連企業の利権構造が限界を迎え、市場規模の大きさ故に世界が大目に見てきた共産党一党支配体制の崩壊シナリオも現実的に見えます。都市封鎖が拡大し3月末まで中国での生産が止まるとされ、米中貿易戦争の休戦に世界が安堵したのも束の間、史上最大のデフォルトと世界恐慌を世界が心配し始めました。今や中国主要都市ではマスクなしに外出することはできませんが、中国の意を受けた香港政府がデモを牽制するためにマスク着用を禁止する覆面禁止法を昨年10月に制定したことは何とも皮肉です。

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