二極化する授業

遅まきながら昨日は日本工学院の最初の遠隔授業がありました。通学のないリモート授業のエネルギー消費は10分の1ぐらいで済みますし、拘束時間は半分以下になり、何より自宅でくつろいでできる授業は快適です。教室なら1割程度の学生しか発言しませんがチャットを使うと発言のハードルが下がりコメントが増え居眠りもないようです。よく使っていた黒板もなぜか無くても困りません。学校の本質的な価値は人と人の触れ合いにより生み出されますが、コラボレーションのような場の共振や人の温もりを現代の教育現場に求めるのは無理があると思います。録画で記録が残り、学生と同年代の娘から学生目線のフィードバックも受けられます。学校以外に多様な教育手段が増えた今、教員を介して対人で行う授業は、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが風光明媚な木立の多い場所にある学校で散歩道を歩きながら少人数の講義や議論を行ったようにきわめて贅沢なものになっていくと思います。形骸化した授業の大半はワールドワイドの非接触空間に置き換わっていくのでしょう。在宅授業のもたらす問題点はこれから明らかになるはずですが、通学にエネルギーを奪われることなく授業のクオリティも向上すると思います。

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