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旅するように暮らす

今回引越しをしたのは元の家から直線ならわずか500mほどの距離で生活圏がかぶっている場所ですが、まるで見知らぬ街に来たかのように新鮮です。気分的な問題ですけど、これまで入らなかった店に入ってみたり、小さな発見がたくさんあり、朝夕のラブラドールとの散歩も新鮮な刺激に溢れています。毎年のように引っ越すという人の話を聞きましたが、その気持ちがよく分かります。今の借家は面積が半減していて、断捨離をするのに最適です。シェアリング経済の時代には家を持たずに旅するように暮らすライフスタイルが主流になると思います。移動の自由のないマイホームのために働く自由も奪われていた時代を後世の人はどのように見るのでしょうか。

権力を生む闇の構造

日大問題は毎週通う日本工学院のスポーツカレッジでは身近な問題です。昨日も学生とこの問題を討議しましたが、運動部にありがちな出来事や単なるリスクマネジメントの観点に留まらず、最後は日本社会の闇に焦点をあてる格好のケーススタディになります。日大アメリカンフットボール部選手一同が29日に発表した声明文では監督やコーチの指示について、「それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることもなく信じきっていました」とあります。「閉鎖的状況では人は権威者の指示に従う」ことを証明したアイヒマン・テストを持ち出すまでもなく、人事所管の常務理事である監督は絶対権力者です。表に出ない理事長も含め、その権力を生んだ構造こそが闇を深くしていると思います。

断食は死語

日本工学院八王子で仕事をする昨日と今日は夕食を軽くとる一日一食にしています。これでも24時間断食になり手ごろな方法です。健康維持のための食事というと食べることが注目されますが、同様に重要なのが食べないことです。食べることに執着すると断食は苦行ですが、食べる自由、食べない自由だと思うと日常生活に潤いを与えてくれます。断食で飢餓状態になると体内の不要なたんぱく質を分解して栄養に変え、オートファジーが働き細胞が浄化され、機能の悪くなったミトコンドリアや老廃物を除去します。さらにインスリンが分泌されない時間を作ることでインスリン抵抗性も改善します。また脳の成長ホルモンであるBDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌を促進し、脳幹細胞を活性化して、新しいニューロンを作り出すことで脳の機能を高めることが知られています。より重要なことは体に負荷をかけることでサーチュインなど長寿遺伝子が目覚めることです。断食には副作用もあり、断食後は不要物と一緒に落ちた白筋を鍛える運動で筋肉を取り戻す必要があります。注目するのは1日おきに食事をする間欠的断食(Intermittent Fasting)で、最近の研究ではこの食べ方が寿命を伸ばすというデータがあります。食べる執着から解放され、食べたいときに食べられる清々しい自由があります。そろそろ断食という言葉も死語になると思います。

突然牙を剥く登山道

新潟県の五頭連山で不明の親子と見られる2人の遺体が発見された昨日のニュースには心が痛みます。冷え込む山中でどれほど心細かったことかと思います。ぼくも昨年の今頃、甲子山から須立山に抜ける裏那須の稜線で戻る道を見失った経験があります。通る人はほとんどいないものの地図に書かれた登山ルートです。雪積期の登山道は気づかぬうちにどんどん山の奥へと登山者を招き入れます。ぼくの場合、登山道からはずれたと気がついたときには、すでに回りを背丈ほどの笹に取り囲まれていて出口が分からなくなりました。以来初めてのルートを登るときには非常食を残すようにしています。無雪期なら何の危険もないルートが、雪が残る季節には突然牙を剥く恐ろしさを甲子に来てから理解しました。

最強の椅子?

今朝の新甲子温泉は強い日差しで初夏を思わせます。週末の引越しで苦労したのは施設にいる両親の家を片付けたことです。室内のみならず戸外に物置6つを増設して溜め込んだモノを、限られた時間で処分するには限界があり、中身も見ずに機械的に捨てる作業になります。非生産的なことに時間と労力を奪われることは苦痛ですが、現代の経済は無駄の再生産による非生産性ゆえに回っている側面があります。使わないものを溜め込ませて、捨てるときにもお金を取る経済の魔の手から逃れるには必要なものを見極めるしかありません。

現代の物質偏重社会同様に、食生活においてもお金を払って不要な栄養素を脂肪として体に溜め込み、減らすときはライザップのお世話になります。新居では空間の有効活用と体幹強化のために椅子を処分して、机の下に収納できるバランスボールにしました。安くて楽しくて、しかも体を鍛えられるバランスボールは最強の椅子?です。

夢の断捨離生活

新居に来てみて、あまりのモノの多さに愕然とします。もったいない、いつか使う、捨てたら後悔する、といった固定観念やモノへの執着が心を蝕んでいきます。前回の引越しから25年間も開けられることなくそのままゴミ箱に行ったものも少なくありません。生きていく上で必要なものなど、本当は世の中にないはずなのに、モノへの執着やこだわりが次の執着を増殖させます。断捨離の先生である我が家のラブラドールの持ち物といえば、食器とドッグベッドだけです。

微細な差で商品を売る以外に経済を成長させることができない国では、知らない間に持ち物が増えていきます。断捨離を実行しようとすると、「無理」「できない」「非現実的」などの固定観念に毒された否定語が頭に浮かびます。他方で、メルカリなどモノが売りやすくなったことやシェアリング経済の進展は、夢の断捨離生活に近づく強い味方になります。

プロの仕事の共通点

昨日は25年ぶりに人生5度目の引越しをしました。モノを持たない暮らしが理想ですが面積が半減した仮住まいでは、家にはモノが溢れています。現代人の心を貧しくしているのはモノへの執着だと思います。一方、駅前のミニスーパーまでは160歩で、カフェやレストラン、有名ケーキ店、コンビニはいずれも150歩から250歩圏内にあり、納期が間に合わない冷蔵庫が1週間なくても不自由がありません。

引越しを頼んだ地元の業者は日に2、3度の引越しをするそうですが、すごい瞬発力で一気に荷物を運び出し、さながらアスリートです。重い荷物を時間をかけて運んでいては体力を消耗するのでしょう。プロの仕事に共通するのは、高いスキル、仕事への意欲、そして業務に高い品質基準を持っていることだと思います。

経営トップはAIに

心を痛めている関係者の方には気の毒ですが、「日大劇場」の盛り上がりは留まるところを知りません。組関係者など交友関係の広いトップが表に出ることはありませんが、このケースはガバナンス以前の問題です。17日には日大のホームページから危機管理学部のバナーが削除されるなど、その一挙手一投足が予定調和でネタに事欠きません。唯一の救いはこの国を支配する闇を分かりやすく説明してくれたことです。モリカケ問題も、企業やスポーツ界で止まらない不祥事の数々も根っこは北朝鮮の体制と同じです。外部の目の届かない組織は腐りやすく、とくに役所、学校、それにぼくがいた銀行系など、いわゆるお堅い組織ほど注意が必要でしょう。権力欲にまみれた低俗な人間によって組織が汚染されるのは世の常です。いっそのこと経営トップをAIに任せることが現実的な解決策だと思います(写真は日本工学院八王子キャンパスで本文とは関係がありません)。

理想はトレイルでの授業

昨日の収穫は、日本工学院の八王子キャンパス内にトレイルを見つけたことです。1kmほどのコースですが、適度にアップダウンもありトレラン練習になります。原生林に覆われた気持ちのよいトレイルが講義棟の目と鼻の先にあったとは驚きです。一日に2度行く10階の教員室へも階段を使いますが、昼休みにこの道を2度歩きました。大きな雉が横切るトレイルを使い、森のなかを歩きながらの授業は理想的です。

学生に何を残すことができるのか

今朝も雨上がりの高尾山に行きました。朝もやに包まれる森を、昨日学生と討議した「スポーツと偏見」というテーマを反芻しながら登っていきます。登りが終わると2.5kmのフラットトレイルが始まり呼吸に集中して瞑想をします。山頂直下から始まる3.5kmの下りは、ウォークマンでテンポのよい曲を聴きながら、脳のパフォーマンスを上げる至福のリトリートセッションです。週に2日の日本工学院での授業は、ぼくの生活によい刺激を与えてくれます。学生に何を残すことができるのかをいつも考えます。ぼくが伝えたいことは人生を主体化することだけです。死の間際に多くの人が、「もっと自分らしく生きれば良かった」と後悔することを最初の授業では話しました。自らの殻を破り自分らしく生きることが幸せの条件だと思います。幸運にもと言うべきですが、ぼくの人生に影響を与えた恩師と言える人は生涯でせいぜい3人です。そんな存在にわずかでも近づこうとすることが、ぼく自身を成長させてくれると思います。

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