草刈りは幸せになるためのアクティビティ

昨日は草刈りで福島県の南会津町に行きましました。芝刈りは世間ではゴルフを指しますが、草刈りも同様に爽快で、バッテリー式草刈機に変えてからはレジャーの一形態になります。しかし、冬場は2m近い積雪のある豪雪地帯とは言え、日中の暑さは東京とさほど変わらず、身長よりはるかに高い葦の藪を払うときはほとんど格闘技のようで汗が吹き出します。登山道の藪を払うときと同様、人が通れる道が現れると達成感があります。屋外で体を動かす爽快感と、ある種の達成感を得ることはアウトドアスポーツと共通しますが、その成果を他の人とも共有できる点はさらに有意義かもしれません。幸せに関係する3つの神経伝達物質に例えるなら、爽快感はセロトニン、達成感はドーパミン、他の人との共有はオキシトシンと言え、草刈りは幸せになるためのアクティビティなのかもしれません。

生活を変えてくれる?

それが幻想だと分かっていても、キャンピングカーが一台あれば生活を一変させてくれるような気がします。それでもキャンピングカーに食指が動かないのは、演歌調ともいうべき日本製のデザインの悪さです。一方で上品に見えるドイツあたりのコーチビルダー製は、おいそれと手が出せない値段です。先月末に公開されたシトロエンタイプホリデイズキャンピングカーは気になる存在です。かつてのシトロエンバスを彷彿とさせるパイクカーは、先代の根強い人気もあって支持を受けそうです。なるべく生活をシンプルにしたいので、映画ノマドランドのようなキャンピングカー1台の放浪生活に憧れますが、フォーカシング・イリュージョンは必ずしも上昇志向だけの現象ではないのかもしれません。その本質は、自分以外の何かが自分の生活を変えてくれるかもしれない、とのはかない期待なのでしょう。

移動が特別な体験に

菅前首相が解禁に言及したことから、ウーバーなどのライドシェアの議論が再燃しています。安全性と利便性の議論はかみ合わず、業界と労働組合の与野党へのロビー活動の結果、世界の趨勢とは逆行する不便な国になっています。安全性を盾に取る業界は、1970年代の白タクの感覚で、公共交通としての役割を強調します。双方の議論は感情論になりがちで、二種免許解禁で本当に事故が増えるのかは未確定です。古い業界体質が政治利権と結びつき、過疎地における移動の機会を奪っているように見えます。その結果免許返納も進まず危険な運転をする高齢ドライバーを見かけます。団塊世代のドライバーが引退する一方、いつ自動化されるか分からないタクシー運転手を目指す若者が増えるとも思えません。ペナンで乗ったライドシェアのドライバーはアーティストで、午前中は運転、午後は創作活動をすると聞き、移動が特別な体験になりました。

ドローンが世界を変える

ウクライナ戦争のゲームチェンジャーはおそらくドローンでしょう。8月26日にロシア西部クルスク飛行場でミグ29とスホーイ30戦闘機の合計5機、地対空ミサイル発射台2基とS300防空システムを破壊したドローン攻撃が、1機3,000ドルの段ボール製ドローン初の実戦投入だったことは世界を驚かせました。ウクライナ保安庁は、攻撃に動員された段ボール製ドローンは16機あり、このうち3機が撃墜されたと説明しました。2.4kgの機体に3kgの積載量を持ち、時速60kmで120kmの距離を飛ぶとされます。工具とテープ、接着剤で組み立て、翼と胴体をゴムで固定されたドローンは、手投げで離陸した後はアンドロイド端末で操作され、GPSに加えて電波妨害に対抗できる飛行用ソフトウエアが搭載されると言います。新興企業によるドローン製造のスピードが戦争を決するなら、軍産複合体の力を削ぐことができるかもしれません。

太陰暦に戻すべき?

今日8月31日は満月となり、2023年最大かつ最も明るいスーパーブルームーンが見られます。スーパームーンは近地点惑星直列満月と呼ばれ、月と地球の距離が35万7,344kmまで最接近し、地球から見た月のサイズは遠地点の満月と比べて14%、明るさは30%増すとされます。一方、ブルームーンとは暦月に満月が2度ある時の2番目の月を指し、2.7年毎に満月が年に13回起きる年がやってきます。海で発生した生物の産卵は、敵の少ない地上が有利なため、大潮となる満月に産卵するメカニズムが埋め込まれています。植物の保持する水分量は満月に最大化され、人の自律神経のバランスを整えるメラトニンの分泌は月齢に影響を受け、意識が高まり感情的になるとされます。月の満ち欠けの周期である29.53日の自然のリズムに沿った、太陰暦に戻すべきなのかもしれません。

最も安く手近にある麻薬

最近の食生活の変化はスナックや甘い菓子類を買う機会が減ったことです。甘いものが食べたい時は、焼き芋やバナナなどの自然の甘さに置き換え、デザートを自分で作れば諸悪の根源である砂糖の消費を控えることができます。甘さ控えめをうたう商品でさえ甘過ぎる上に、砂糖はあらゆる機会に気づかぬうちに摂取しており、健康を守るには自家製に切り替えるしかありません。2016年以降WHOが導入を始めた、砂糖添加飲料等への課税である砂糖税は、45か国以上で導入されました。肥満や虫歯に限らず、あらゆる健康被害の原因となる砂糖の深刻さは、その常習性にあります。経済力が高まるほど、自分を甘やかすご褒美の機会が増え、身体を亡ぼす欲望を解放する機会が無制限に増えて行きます。砂糖の歴史は紀元前8000年にサトウキビ栽培が始まったニューギニアとされますが、問題は最も安く手近にある麻薬へと産業化されたことでしょう。

幸せな仕事が健康長寿の秘訣

アジア6都市のナイトライフに焦点を当てた、Netflixのドキュメンタリー「ミッドナイトアジア」で、88歳の岩室純子氏を知りました。世界最高齢のプロフェッショナルクラブDJとして知られ、2019年にはギネス世界記録にも認定されています。高田馬場の餃子の名店「餃子荘ムロ」で長年店主として働き、深夜からDJイベントに出演してきました。きっかけは若いフランス人男性を下宿させ、店をDJイベントに貸したことで、77歳からスクールに通い始めたそうです。ウリは選曲の妙で、長く生きてきた分、人が思いつかない曲を入れることができると言います。海外にも遠征し、ニューヨークやスペインのクラブでDJをすることが次の夢だそうです。年齢を意識せず、夢と生きがいと幸せな仕事を持つ好奇心こそが、日々幸せ感じる生き方であり、健康長寿の秘訣なのでしょう。

ドラマはドラッグ

Netflixの「サンクチュアリ-聖域-」を見ました。そのダークサイドが注目された大相撲を題材としたドラマで、低迷する相撲部屋が不良新人力士により盛り返すストーリーです。稽古や取組場面が大半ながら、迫真に迫る映像にハマり、エピソード8までを一気に見てしまいます。ドーパミンなどの脳内麻薬様物質が分泌する経験が、簡単に手に入るNetflixドラマはドラッグの要素を持ち、かつ止めるべき理由がありません。1時間動画で1億円程度とされる潤沢な製作費で、プロ格闘家出身の主人公初の主演作品は、力士役を演じるキャストが1年に及ぶ肉体改造や相撲の稽古を行なう迫力ある映像です。世界50以上の国と地域でNetflix週間グローバルTOP10入りするその魅力は、日本の地上波などの既存媒体がタブー視してきた相撲という神事を、実際には有り得ない描写やグロテスクな映像も含めてエンタメとして扱う点でしょう。

何を信じるかは自分次第

Apple Watchの画面表示の色を、バンドや自分のウエアなどと一致させる特許をアップルが出願したと報じられます。周囲でもApple Watchに代表されるヘルスケアデバイスを身に着ける人が増えました。一方で科学的なデータの解釈や評価は安定せず、健康オタクを自認しながら健康診断すら受けません。嘘をつかない唯一のデータは、自分の体のパフォーマンスだと思います。たまに計測するデータは、ホームグラウンドにしている八ヶ岳のトレイルをラウンドするコースタイムです。もちろんFKT(Fastest Known Time)のようにコースレコードの達成が目的ではありませんので、いつも最大心拍の7割程度を目安に行います。膨大な健康情報があふれ、それらが相互に矛盾するなかで何を信じるかは自分次第です。むしろ知らなくて良いデータに振り回され、執着が芽生えることの方が有害だと思います。

将来の健康は約束される

もう何年もダイエットとは無縁です。物心ついた頃から肥満児だった自分の人生に、何を食べても太る心配などせず、お腹の脂肪も気にならず、体重計すら必要のない日がやってくるとは想像しませんでした。世間でこれほどダイエットビジネスが盛んなことは、その方法が間違っているか、リバウンドにより生涯顧客化する確信犯の左証と言えそうです。糖質制限により体重は25kg落ちましたが、今は食事制限もしませんし、運動や食べ物にも無頓着です。唯一の成功要因は、間違った生活習慣を選択する脳のプログラムの書き換えだと思います。世間のダイエット法の罪は、脳のアップデートなしにリバウンド必至の方法論を推奨していることです。重要なのは食べる量を減らすことであり、食欲に対する反応を変えることです。快楽のためではなく、生きるために食べるなら、1円も使うことなく、将来の健康と豊かな食生活が約束されるはずです。

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