以前はFIRE的リタイアに憧れ、新興国のコンドミニアムでも買って、その家賃で働かずに暮らすステレオタイプの生活に憧れました。しかし海外投資で躓き、そうならなかった今の境遇の方が幸せだと思います。早い時期に不労所得を得てしまえば、勤労意欲を失い、一方でやりたいことも見つからず、退屈な消費の末に生命力まで弱ってしまいそうな気がします。大半の人は、体がいずれ動かなくなることを前提に人生設計をしますが、死ぬまで身体は動くと思うなら、あせって人生に期限を決める必要もなくなります。定年後に30年の活動的な自由時間がある人は、現在では極めて稀で幸運なケースではありません。90歳まで働くことを前提に人生を計画するなら、いつまでも前向きに過ごすことができそうです。そして90歳になる頃には今より執着も薄らぎ、老いを喜び、謳歌する老年的超越の境地に入っていることでしょう。