疲れをとるには今の季節が最適

今は一年で一番日没が早い時期です。12月中旬にかけて日中の時間が一年で一番短くなるのですが、夜の長いこの時期は疲れを取るのに最適な季節です。文科省の調査では日本人の6割が疲れを感じているとされます。肉体的な疲労も精神的な疲労も疲れているのは自律神経とその中枢がある脳ですから、睡眠により脳を回復させることが対策になります。

疲労を取るに良質な睡眠にくわえて無駄な情報を脳に送らないことが有効です。マインドフルネスはDMNといわれる脳に浮かぶ雑念を遮断する技術の一つです。この1年ほどテレビのない生活を送っていますが、たまにテレビを見ると本当に苦痛です。同じ情報ばかり何度も流し、しかも情報の大半は気持ちを暗くさせるものばかりです。

自然のなかでの適度な運動で脳を刺激して血流をあげると疲労物質の代謝が促されます。昨年の今日は会社買収の決済をした日ですが、この1年で「疲れた」とつぶやくことがなくなりました。

歩く移動ほど刺激的なことはない

この一ヶ月ほど、シドニーから来た留学生を預かっています。高校一年生ながら、14歳からアルバイトをしていて、自分の主張をしっかりするところは頼もしく感じます。伝統的な日本社会では、自分の主張をすることは和を乱すことと捉えられがちですが、それは論理の飛躍だと思います。彼女は自動車に乗るのが嫌いで歩くのが好きというので、昨日は近所を散歩しました。歩数計は3万3千歩を超えていて、山以外の場所をこれだけの距離を歩くことはまれです。自動車や電車に依存しない歩く移動は予定調和ではない発見が多く刺激的です。

コモディティ化する映像

昨日は久しぶりに親戚の結婚式に出ました。披露宴で印象的なのは映像を駆使することで、編集技術の長足の進歩を感じます。SNSでの動画投稿が一般的になり、実用化されている編集技術を使えば離れ業ではありませんが、当日の二人の様子や結婚式、30分ほど前の披露宴の映像までが参列者の名前とともにエンドロールとして流れるあたりは隔世の感があります。

30年近く前の自分の結婚式当時から動画撮影は一般的でしたが、二度と見ることがないと揶揄される当時のビデオ映像とは別次元です。映像は余興にも効果的に取り入れられていて、その演出効果はもはやバラエティ番組以上です。かつてはプロの領域であった映像の世界がコモディティ化することで業界地図は大きく変わっていくのでしょう。

死を意識する

2001年より日記を付けています。時々何年か遡り自分の生活と考え方がどのように変わってきたのか確認します。昨年の今日は新甲子温泉で住むにために南会津に薪を買いに行き、一昨年は当時の勤務先で買収検討中のホテルに調査で泊まり、5年前の今日は中央自動車道の笹子トンネルで崩落事故がありました。9名が亡くなる事故は、蓼科の帰りにぼくがトンネルを通過する1時間ほど前に起こりました。ニュースで見るだけの事故が、突然自分の人生を終わらせることを意識しました。死を意識することは悪いことではなく、今日を真面目に生きなくてはいけないと戒めてくれます。

死ぬこと以外はリスクではない

師走に入りました。12月は1年で一番月替わりを意識する月かもしれません。昨年12月から新甲子温泉に居を移したぼくにとってはこの1年を振り返らざるを得ません。多くのことが目まぐるしく展開して決して昔のことには思えませんし、かといってこの1年が短かったという感覚もありません。一言でいうなら、たくさん悩み、たくさん助けてもらった1年です。

先の見えない自営業になって不安な毎日ながら以前より幸せを感じます。以前は一見満たされている生活なのに常に何かに怯えていたように思います。それが何かはよく分かりませんが、何も成さずに死ぬ自分を怖れていたのかもしれません。今は死ぬこと以外はリスクではないように感じます。

痕跡を残さないシェルター

夜中の那須おろしの強風も止み、穏やかな朝です。温泉の前のブナの木々をリスが素早く渡っていきます。昨日は奥会津の金山町で見たベルギー発のドーム型テントDom’Up(ドムアップ)を設置できないか宿のまわりを見てもらいました。

オランダ在住の樹木医Bruno de Grunneとベルギーの建築家Nicolas d’Urselが開発したDom’Upは2本の木に吊るすシェルターです。開発者であるベルギーのTrees & People社のBruno氏の『NO TRACE』(痕跡を残さない)という哲学に基づき、樹木を傷つけない設置方法を採用し、撤去後には元の森に戻すという森林環境に配慮しています。造成や基礎工事が不要で、重機を用いる事無く設置や撤去が行え、強風時にはシェルターを地上に降ろす事で樹木への負荷を軽減します。

ぼくが独立して変わったのはよくも悪くも計算をしなくなったことです。勝算がなくても、成功する具体的なイメージがなくてもとりあえずおもしろそうなことを優先します。現状に満足せずに一歩を踏み出さない限り自分の人生は前に進まないと思います。

待ちに待った冬の訪れ

布団だけではなくコタツからも出たくない季節になりました。それでも待ちに待った冬の訪れです。宿の前の旧道が冬季閉鎖されて、自分だけの静かな森が戻ってきました。捨てられるごみに心を乱されることもなく、この美しい森を独り占めできます。心を満たしてくれるこの森があったから、寒くて厳しい冬を一人で過ごすことができたと思います。

都会に暮らす現代人は目に見えない生活環境の悪化により、例外なく体調の不具合を抱えていると思います。ストレスや脳疲労、睡眠不足や便秘、腰痛、頭痛、各種アレルギーや化学物質・電磁波の過敏症など原因が特定しにくい現代病を薬で治すことはできません。きれいな空気と水、伝統的な日本食などの食事、そして運動により身体を中から浄化すれば自然治癒力も高まり症状はやがて消えます。一定期間仕事をせずに保養や療養をすることは大半の人にとっては難しいのが現状です。仕事をしながら原因不明の症状を緩和し、同時に仕事の生産性が飛躍的に高まることをこの阿武隈源流の自然のなかで知ってもらいたいと思います。昨晩は豆乳きのこ鍋にしました。

合宿形式の仕事は効果的

昨日は9月決算の決算書(第39期)ができました。追加投資が大きく試験的な営業しかしなかったために予定通りの大幅赤字です。すでに2ヶ月が過ぎようとしている今期は黒字転換を目指していますが、売り上げを落としてでも今後営業の中心に据える新たなマーケットを開拓したいと思います。

そのひとつは企業の研修や合宿です。仕事以外の会話が増えメンバーの考え方を共有できる合宿形式の仕事の仕方はチームビルディングの観点からも効果的だと思います。温泉で打ち合わせをしたり、山の中を歩いて議論することで都会やオフィスにいるときの枠組みから離れた新しいアイデアがでます。新鮮な森林の空気と適度な運動は悩みを消し、脳を活性化してくれます。

昨日訪れた奥会津の豪雪地帯はすでに冬の装いです。

グランピングの新顔

 今日は奥会津の豪雪地帯にある金山町の沼沢湖に行きました。湖畔に今日まで設置されていたドーム型のテントDom’Up(ドムアップ)を見るためです。2本の樹木間にロープやワイヤーでデッキを吊るして設置します。気分はツリーハウスで、地面に置くこともできます。もはや手垢まみれのグランピングですが、このベルギー発の新顔はとても魅力的です。設置場所と資金が確保できるならぜひ設置したいと思います。

沼沢湖に向かう峠は雪に覆われて完全に冬景色です。また長くて厳しい冬が始まりますが、一年に4つの季節を楽しめる日本は、自然環境の素晴らしい国だと思います。

人生を変える旅

昨日神山町から戻り、今も旅の余韻が残っています。人生を変えるような旅の目的地を人に勧めるとしたら、神山は有力候補でしょう。神山訪問が昨年だったなら、ぼくの人生を変えていたかもしれません。視察団が訪れる今風に改装された古民家や、田舎に不釣合いなビストロを真似ることには意味がありません。

核心は昔から暮らす人と新たな移住者が織り成す、神山独特の空気です。行政主導による頭数の移住促進ではなく、逆指名により町に必要な人を呼び込めたことが要因だと思います。芸術家が滞在しながら制作活動をするアートインレジデンスが神山町の移住の原型となり、海外の違う価値観を受け入れた国際交流が、やがて移住者という国内交流へと広がっていきます。

ぼくが探していた「新しい生き方・働き方」がこの町にはありました。早くも町の顔となったカフェオニヴァ(Cafe on y va)では夏の1ヶ月はスペイン、ポルトガルなどの海外研修に行き、週休3日で自分たちの価値が高まる個人プロジェクトにあてることで自立を促すと言います。カフェオニヴァの料理は気取ったところがなく、繊細な都会的洗練というよりどこかフランスあたりの郊外のオーベルジュの料理を思わせます。

Translate »