
今朝の新甲子温泉は昨日とは打って変わって雪でも舞いそうな寒い朝です。一年前の昨日、初めてこの新甲子温泉に来てから1年が過ぎました。昨年も昨日のような暖かい快晴の一日で、ぼくは一目でこの阿武隈源流の自然に魅せられました。それまでのキャリアとは全く異なる旅館を買うという無謀な選択をさせたのは、何も成さずに人生を終えたくないという恐怖心だと思います。何かを成すのは主体的な行動であり、与えられた仕事ではないと思います。
もちろん、山登りと温泉三昧の生活ができるというよこしまな考えも大きかったのですが、この一年で多くのことを学びました。一人で山に入り何度か遭難しかけましたし、サラリーマン時代はどこか偽っていた自分らしさを取り戻せたことも大きな変化です。一番大きな学びは人の助けなしには何事も成せないということです。この一年色々なことを一人でやってきましたが、人の助けがなければ何もできないことに気づけたことこそが最大の学びです。
今朝は宿の前の阿武隈源流とは違う、赤面山方面から流れ込む沢を歩きました。ここも渓流沿いに長い遊歩道が整備され、紅葉の美しさで有名な場所です。途中にはキャンプ場もあり、宿からは往復9.93km、累積標高450m、消費カロリー499kcalの2時間弱の散歩になります。途中でラブラドールが前足をかばうように歩いていて、昨日の大白森山で肉球を怪我したのかしきりに舐めています。それでもいつも笑顔です。すぐに音を上げ不機嫌になる人間とはできが違います。昼間所在なげに惰眠を貪るラブラドールを見ていると、本当に幸せなのか疑問に思うことがありますが、日々ご機嫌でマインドフルネスな犬こそ、幸せの先生なのだと思います。
新甲子温泉は昨日、今日とも秋らしい快晴に恵まれました。昨夜は31年前に新卒入社した会社の同期14人が来てくれました。退職して18年が経とうとするのに今でも何かと気にかけてくれる同期の厚情には感謝するばかりです。不安な日々ながら前向きでいられるのはこうした友人の助けがあるからこそだと思います。今でも31年前の寮生活と変わらない印象の同期ですが、違いは夜0時前には寝て5時にはみなで散歩に行けたことでしょうか。



昨日は4時に起きて洗濯をして、温泉に入り、日の出前にラブラドールと阿武隈源流の森を散歩して、軽い朝食を食べ、手荒れを治しに7時40分頃開く那須湯元温泉の鹿の湯に行きました。46.3度の高温浴を2時間近く楽しみ白河で買い物をして宿に戻り、涼しくなる夕方まで屋外でパソコン仕事をし、那須連山に夕日が沈む頃再びブナ原生林の森に行きます。日々こんな感じで、ぼくにとって今の生活は理想的です。晴れた日に山に入れればそれで十分で、海外旅行やグルメのご褒美も要りません。ただ問題は稼ぐ手立てが確立できていないことです。以前は逆で稼ぐ手立てはあるのに、いつも理想の生活を探していました。簡単には行かないから人生は楽しいのでしょう。