
断食を始めて4日で3kg強痩せてやっと標準体重に戻りました。急激な減量はリバウンドのリスクがありますが、断食で脳が正常な感覚を取り戻すために食べ過ぎることがなくなります。以前旅館の営業許可を取るときもストレスで5日間何も食べられなくなり5kg痩せました。そのとき本能的に食べたいと思ったのはご飯と味噌汁、漬物で今食べたいものも同じです。一方で現代の外食産業はシズル感の魔力で脳に幻想を作り出し過剰な消費を迫ります。
「食べられない」ことをネガティブにとらえるのではなく、「食べたくなったら食べる」とポジティブに考えるだけで断食は快適なものになります。自分のなかの賢者の声が食べてよいタイミングを告げる時を待てばよいだけです。数日断食をしてみると食べることの大切さが理解でき、普段いかに味わうことなく乱暴に食事をしているかがわかります。現代社会は脳を狂わせる刺激で満ち溢れていると思います。

交友関係が狭いのか、昨日のフェイスブックのニュースフィードは、トレイルレースのUTMF/STYで埋め尽くされた感があります。1年半もトレイルレースから遠ざかり惰眠を貪っていた今のぼくには、肉体的にも精神的にも長距離レースは無理ですが、友人の奮闘を見ていると、スポーツへの情熱に火がつきます。過酷なレースは精神的、霊的な内面を呼び覚まし、肉体的な辛ささえも脳がポジティブな経験に書き換えてくれます。自分の可能性を追求する冒険的な生き方が幸福感を高めることを、多くの人が感じているのだと思います。
昨日は留学する娘に荷物を発送しました。先生を通じて聞く現地校での娘の様子は、わずか3ヶ月前の頼りない姿からは想像ができません。手紙の文字からもその兆しは伺えます。家族や日本の友人との接触を絶ち、孤独のなかで自分を見つめ考え抜く経験をさせる、という教育方針の意味が今になって分かります。厳しい環境でこそ人は成長できると思います。慣れ親しんだ日本を離れ、異なる文化や未知の環境、困難な状況を逃げずにやりきることが大きな自信になるのでしょう。返信の手紙を書いていると、これほど本音で娘と向き合ったことがなかったことを思います。これは子供の成長だけではなく、親の成長でもあると思います。改めて手紙の持つ力を知りました。
水曜日、木曜日の午前、午後は日本工学院で授業を持つ生活が始まりました。ぼくは元来人前で話すことが苦手で、異様に緊張する性格でしたが、いつからか人前で話すことが苦にならなくなりました。米国系コンサルティング会社で受けたプレゼンテーションの研修はひとつの転機だと思います。プレゼンテーションの基本は聴衆の聞きたいことを話すことです。学生が聞きたいことと、ぼくが話したいことがシンクロしたときに良い授業になると思います。授業をするメリットは、自身が勉強する機会が増えたこと、授業の日は一日一食生活が無理なくできること、体と頭を適度に使うのでよく寝られることなどです。写真は学生がウェイトトレーニングをケースに、「スポーツと偏見」という研究テーマを説明したものです。偏見をなくすことでスポーツ市場は拡大するという課題設定は筋が良いと思います。プラトンが言うように、教育と運動で頭と体を鍛えることが人生を成功させる手段だと思います。
昨日は留学中の娘から月に一度の手紙が届きました。丁寧に書かれた手紙を読む機会など久しくありませんでした。待ちわびた手紙を読む喜びや、気持ちを込めて返信するのは懐かしい感覚です。ICTによる便利さは人間的感情を知らぬ間に奪っていると思います。いつも思うのは、パソコンなどの業務のデジタル化が本当に生産性を上げたのか、という疑問です。ぼくが入社した時代のオフィスにはパソコンは70人の事業部に3台でした。他方で一人1台のパソコンがあたりまえの今日においても、世界最高レベルの長時間労働は是正されていません。医療の進歩が生活習慣病に無力なように、ぼくらは何か肝心なことを見落としていると思うのです。
