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那須連山での朝食

今朝は宿を7時に出てラブラドールと赤面山に登りました。夏を思わせる蝉しぐれのなか美しいブナ林を抜け高度を上げていきます。ペーサーのラブラドールは小さな体のどこにそんなエネルギーがあるのかと思うほどのタフさでぐんぐんと登っていきます。沢を渡った登山道入口に7時半、那須甲子青少年自然の家と山頂の中間点に7時50分、赤面山山頂(1,701m)には8時35分に着きました。先週通ったスキー場を通らずに直登したために若干時間を短縮して宿から山頂まではスピードハイクのペースで1時間35分です。
山頂で朝食を食べました。持参したコーヒーは冷めて、ホットサンドは固くなっていますが、なだらかな那須連山の尾根の先に見える、先週行く手を阻まれた雪渓を見ながら食べる朝食に勝るものはありません。火山特有の荒々しさを見せる那須の山に対して、二岐温泉方向の山は穏やかな山容を見せます。
帰路は山頂を9時15分に出て登山口には9時56分、宿には10時22分に戻りましたので、帰路は1時間7分です。中学校の団体とシングルトラックのトレイルですれ違ったりしていますので、下りで1時間を切ることは容易でしょう。

記憶の恣意性

今朝の新甲子温泉は冷え込み、肌を刺すような涼しさですが、新しい一日の始まりを感じさせる雲ひとつない気持ちのよい快晴です。朝日を浴びた新緑が青空に美しく映えます。昨夜は新入社員時代にお世話になった先輩が泊まりにきてくれました。あれから30年が過ぎ、昨日のように覚えていることもあれば欠落している記憶もあり、あっという間でもなく、遠い過去の記憶でもない非対称な時間の流れに人間の記憶の恣意性を感じます。

温泉から見る新緑は木緑色と言いたい鮮やかな黄緑色です。白河への買い物ついでに白河の関に行きました。冬の厳しい寒さのなかの関も良いのですが、やはり今日のような初夏の風情もこの場所の感覚にぴったりです。

フェイスブックの効用

今朝の新甲子温泉は夏を感じさせる青空が広がるさわやかな天気です。暑くも寒くもない朝の冷気のなか新緑越しに日の光が差し込みます。今日は赤面山の山開きで、那須連山の稜線を一望する爽快な山歩きになるはずです。

昨夜は20年ほど前にお世話になった方にお泊まりいただきました。久しぶりにご縁が復活するのも日々情報のやり取りができるフェイスブックの効用です。

朝は写真を撮られるその方を車で5分ほどの西の郷遊歩道にある阿武隈源流の滝、熊のすべり台まで送り、今日は山開きにあわせて温泉を割引料金で開放するために宿で待機します。

野生で生きる

今朝は雨が上がるのを待って5時頃から散歩に行きました。日増しに緑が色の濃さを増す森に分け入ると、猿なのか動物が音を立てて木々の向こうに姿を消します。森に入ると自分の人生を考えます。振り返れば今まで多くの人に助けられながら、一人で事業を始めるまでその有難さを実感することがありませんでした。それに気づき自ずと感謝の念が湧いてくると、何気ない日常や足元の草花、何より空気の有難さにも思いが至るようになります。自然と肩の力が抜けて、自然にありのまま生きることができそうな気がします。

薄暗いトレイルを歩いていると雨が強くなってきました。その雨音と鳥のさえずりが心を静め歩く瞑想ができます。この散歩を始めるようになってから関節の可動域が広がったらしく足をひねりケガをすることがなくなりました。パートナーのラブも嬉しそうに登山道を駆け上がります。犬も人もその体は野生で生きるようにできているのだと思います。

毎朝のリトリート習慣

今朝の新甲子温泉は曇りで、山は深い霧に包まれています。毎朝1時間半ほど朝の冷気を吸いに森を散歩しています。今朝からはラブラドールがパートナーです。宿の前から始まる赤面山への急登の登山道で目を覚まし、ラブと二人だけの神秘的な森を抜けて癒され、阿武隈源流沿いのトレイルに下ればその流れが不安や嫌なことを洗い流し、最後は頭上高く緑に覆われる剣桂神社の静寂のなかで手を合わせると、今日一日に向かう体調が整えられます。いわば毎朝のリトリート習慣です。

とは言え、やらなくてはならない仕事が山積して、方々に対してやるやる詐欺状態で、どれから手をつけようかと途方に暮れているのも事実です。ラブはいたずら好きなのか、写真を撮ろうとすると無視するくせに、草花の写真を撮ろうとするとその間に割って入り動きません。

人生を変えた森

旅館を始めた話をすると、「思いきった決断をしましたね」とよく言われます。しかし、決断した記憶はなく、衝動買いです。ぼくが初めてこの新甲子温泉に来たのは昨年10月です。前オーナーとの面談前に時間があったため、阿武隈源流に面する遊歩道を歩くことにしました。ブナの巨木が美しい清らかな空気に包まれたこの森を歩いたとき、宿を見る前にぼくの気持は決まっていました。

この宿は人生を変える宿にしたいと思います。この森がぼくの人生を変えたように、ここに来る人の人生をささやかでも変えるきっかけになることができれば望外の喜びです。東京から久しぶりにぼくのトレーニングパートナーでありカウンセラーでもあるラブラドールがやってきましたが、今朝は生憎の雨でその森に行くことができません。

第三の選択肢

昨日は東京に戻り、友人の紹介で新たなご縁をいただき、夕方からは数十年ぶりのプチ同窓会がありました。ぼくにとっての東京の魅力は世界最大の人口圏として人が集まっていることです。一方で、都市的価値観による呪縛がとけ始めたぼくにとっては、都市生活への疑問が湧いてきます。大切でないものを守るために大切なものを失った都市の姿には魅力を感じません。耐えがたいほど汚染された空気、醜い街並み、生気を欠いた人造の自然、豊かなのに満たされない生活などなど。

昨年あたりは資本主義の暴走に人々の注目が集まりましたが、農業革命、産業革命、そして貨幣経済と資本の蓄積などの根底にある産業論理そのものを疑う必要があると思います。産業革命に端を発するフォーディズムが生み出した「消費は美徳」といった価値観は人々を熱狂させ、産業にとって都合のよい幻想を生みだしました。産業化は経済的豊かさという新たなパラダイムをもたらした半面、生活習慣病などの現代病を蔓延させ、新たな病人を増やすことを成長の原動力にしてきました。強欲に乗っ取られた産業化と資本主義は搾取構造を生み出し、本来は生きがいとなりうるはずの労働をも労苦へと変えました。

今のぼくは二拠点居住という不便で過渡的な生活をしていますが、移動コストさえ下がれば第三の選択肢として有望だと感じています。

人生の半分の喜び

この15年ほどの間、目覚まし時計で朝目覚めることがありません。絶対遅刻が許されない日にはアラームを仕掛けますが、使うまでもなく目が覚めます。今の季節なら決まって3時40分で、この日の出前の時間帯は木々が発する酸素量が増え森の鳥が鳴きはじめる時間と同じです。この時間には明るく屋外での活動ができますので、人間も自然の一部であることを実感します。この習慣は就寝時間に関係なく毎朝決まった時間なので、体内時計と地球の自転周期のずれが毎朝リセットされるという説には納得できます。

よほど天気が悪くない限り、朝は散歩に出ます。生命の輝きに満ち溢れるブナの森の新鮮な早朝の空気を吸わないことは、人生の喜びの半分を放棄しているようにさえ感じます。

一番近い那須連山

天気の良い今朝は那須連山の縦走路にあり宿から一番近い甲子山(1,548m)に登りました。4時過ぎに宿を出て山頂まではスピードハイクのペースで1時間33分です。温泉の源泉がある甲子温泉までが32分、そこから九十九折を登りきった猿ガ鼻までが36分、さらに甲子山山頂までは25分です。帰路は山頂から宿までが1時間10分ですので、脚力のある人なら3時間あれば往復できます。

甲子山山頂からは、阿武隈源流の山である旭岳(赤崩山1,835.2m)の荒々しい山容を間近に望むことができます。登山道は整備されていませんが、いずれ登ってみたい存在感のある山です。縦走路の雪が消えれば、昨日登った赤面山(1,701m)から三本槍岳(1,916.8m)を経て甲子山、新甲子温泉へと続く全長25kmの周回コースも魅力的です。このルートは茶臼岳(1,915m)〜朝日岳(1,896,)〜三本槍岳に至る那須三山やその懐にある秘湯の三斗小屋温泉などへ足を伸ばすことができます。登山道まで至近のロケーションを生かして、遠ざかっていた山登りを復活させたいと思います。

自分を鼓舞するトレイル

快晴の今朝は4時15分に宿の玄関を出て30秒で始まる登山口から赤面山を登り始め、パノラマ展望台に04:40、沢を渡りそこから本格的な登山道が始まります。05:45にはスキー場跡地のリフト降り場を経由して赤面山山頂1,701mには6時5分に到着しました。山頂で朝食を食べてから縦走して甲子山に戻ろうとしたのですが、200mほど続き滑落すれば助かりそうもない雪渓と深い藪に道を阻まれて清水平直下で引き返しました。再び赤面山山頂を7時40分に出て、中間地点を08:15に経由して宿には9時10分に到着しました。

宿から赤面山山頂まではスピードハイクのペースですが、往路1時間50分、復路1時間30分です。復路は走れば短縮が可能です。

山に登ったのは1年ぶりぐらいですが、心と体を元気にして人が幸せになるすべてが山にはあると思います。阿武隈源流の遊歩道が不安や悲しみを洗い流してくれる癒しの森なら、赤面山に続くよく整備されたトレイルは自分を鼓舞して勇気を与えてくれます。

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