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割り切ったゲーム

昨日は東京に行き、渋谷から代官山、恵比寿と夜の街を歩きました。ぼく自身は都会に住みたいと切実に思うことはなくなりましたが、都市的なパラダイムがもたらす魅力はどこか麻薬的な誘惑をしてきます。妖艶な明かりに包まれる夜の代官山を歩くと、えも言えぬ異国情緒が漂い束の間のエトランゼ気分です。ナルシズムに浸る割り切ったゲームとしての都市生活は誘惑の輝きを放ちます。節度なく快楽を享受しようとする偽りの本能による食欲を満たしてしまい、今朝は普段は出ることのない吹き出物が体に現れています。やはり今のぼくの身体と本音により近いのはぶな原生林での隠匿生活です。

造花のような自然

連休が終わりましたが結局今年は花粉症を発症しませんでした。30年以上花粉症に悩まされてきた身としては奇跡的な出来事です。新甲子温泉で暮らすようになり、病気と言うほどではない身体の不調も気にならなくなりました。今は9割の時間をブナの森での暮らし、隔週で東京の仕事をする二拠点居住をしています。離れてみてこれまで気づかなかった良さに気づくものですが、残念ならが都市の暮らしには魅力を感じません。僕自身都市的なパラダイムに何の疑問も持たず都市で生活しその郊外で暮らしてきました。離れてみて見えるのはその負の側面です。息苦しいし、排ガス臭いし、生命力を感じない造花のような自然ばかりで足元に可憐な草花を見つけることもできません。早朝近所の公園を散歩すると、花の香りが漂ってきますが、強烈すぎてかえって胸を悪くなりそうです。住宅街の狭い道路の狭小地に三階建て住宅が隙間なく並び、そこからは狭い空が申し訳程度にのぞくだけです。部分最適で一貫性をもたない日本の都市は、人のエゴがぶつかり合う場にさえ見えます。

宿の近くの剣桂はいっせいに若葉をしげらせ、今の季節の巨樹の森は生命力にあふれています。

トレイルまで50メートルの夢の環境

昨日は公私ともにお世話になっている二家族にお越しいただきました。20人の団体二組の受け入れなど、開業直後の嵐のようなゴールデンウィークが過ぎ去り新甲子温泉は普段の静けさを取り戻しています。ゴールデンウィークの途中から食事の提供方法をブッフェ方式に切り替えました。料理内容は従来と大きくは変わりませんが、朝食には天然酵母パンを出すようにしました。

以前は糖質制限派で朝食から糖質を削っていたのですが今は食事が美味しく無制限に食べています。それでも体重が変わらないのはここが運動に最適な環境だからだと思います。トレイルの雪がとけた今、この宿のある立地はトレイルランニングやスカイランニングに最適の環境です。玄関を出ればトレイルまでは50メートルほどですから、仕事の合間の気分転換に小一時間トレイルを歩いたり走ったりできる、以前の私にとっては夢の環境です。

今朝も風のない穏やかの快晴のなか4時過ぎから2時間ほど山歩きをしました。赤面山登山道から阿武隈源流に下る変化のあるトレイルの途中では鹿の群れを見たり、陸上トラックで持参した小菓子でティーブレイクをしました。

難題の続く日々

新甲子温泉で生活を始めるようになって5カ月が過ぎました。宿の経営としてはまったく軌道に乗ったと言えるレベルではありませんけれども、営業らしきことができる状態になりました。その一方で昨日の給湯ボイラーに続き今日は冷蔵庫までが故障し、普段稼働させていない冷凍庫を急遽運転させました。日々次々と問題が起こりながらも多くの人に助けられ、ここまでこられたという印象で感謝に堪えません。思えばぼく自身、人への感謝の気持ちが希薄だったと思います。とりわけ身近にいる、家族への感謝の気持ちはほとんどありませんでした。

この宿では来た人が自己変革できる場所を目指していますが、ぼく自身サラリーマン生活に区切りをつけてここで生活を始めるようになり、大きく変わりました。感謝の気持ちを持つことは幸せへの第一歩だと今は思えます。

平静を取り戻すための源流散歩

怒涛の勢いで過ぎていった?「フジヤホテルの未来を考えるワークショップ」より一晩が過ぎ、昨日は中学の同級生のご家族を始め11名のゲストに宿泊いただきました。20名程度の料理提供には慣れてきましたので、あせることも少なくなりましたが、昨夜は旅館の生命線である、温泉の加温とシャワー用のボイラーが突然故障しました。前のオーナーご夫妻に夜遅くまで対応していただきましたが、それでも直りません。今朝、設備工事の方に見てもらったところ、ボイラーに燃料を噴射するポンプの故障で連休明けまではこの状態です。水道管の破裂など日々色々なことが起こるからこそ平常心を保つための阿武隈源流散歩と屋外での賄いメシは欠かせません。

会えなかった自分

20名ほどの方にお集まりいただいた感動のワークショップから一夜が明け、今も高揚感が余韻として残ります。幸せの四原則?やスウェーデントーチ、西郷村にある西郷村アンテナショップなどやりたいことばかりです。まずは宿の名称変更から着手したいと思います。

そもそも30年に及ぶサラリーマン生活に区切りをつけたのは、惰性で生きる自分が無性にいやになったからです。そんな自分を変えるために始めたはずの宿や会社の運営に忙殺されて、目指していた本質からはずれた日々を送る自分の姿に気づく2日間でした。そして人との出会いこそが小規模の宿が提供できる一番の素晴らしさだと考えさせられました。見たことのない施設を作ることで会えなかった自分に会いたいと思います。

見たことのないものを作る

昨日は20名ほどの方にお泊まりいただき、深夜までこの宿の将来像についてのWSをしていただきました。昨年12月から一人で思考していても見つからなかった納得のいく答えがわずか1泊2日(実質数時間)で見つかるあたりに、今回お集まりの20名ほどの皆さんの非凡さがあります。人との出会い以上に大切なものはないと実感しました。見たこともないものを作りあげるために、あとはいただいた提言を実行するのみです。皆さん、この宿の成長をこれからも見守ってください。ありがとうございました!!

無心になれる歩く瞑想

昨日は気温も上がり、夕方まで降り続いた雨で那須連山の雪は目に見えて減りました。夜には天気が回復し那須連山の上に美しい三日月がのぼりました。この季節は毎日景色が変わります。昨日は冬から一気に初夏の風情で、今朝温泉から見る江森山は一日で開いたブナの若葉により姿を隠しつつあります。今日は20人ほどの方がお越しで、朝から一人大量の洗濯ものの片付けと部屋の清掃に追われています。そんな朝でも早朝の阿武隈源流への散歩は欠かしません。永遠の営みのような阿武隈源流の轟音を聞きながらの散歩は歩く瞑想です。いまのこの季節を無心に楽しむことができます。写真は昨日夕方の雨上がりの阿武隈源流です。

心の安らぐ森

昨日20名の団体がチェックアウトし明日も20名ほどがお越しになります。さすがにワンオペは無理で小学校時代の友人と妻が手伝いに来てくれました。今朝からはまた一人で温泉浴室を清掃し、大量のリネン類を洗濯し、その間にレシピを開発し、FBに書き込んでいます。夏には50人ほどの団体のお話をいただいており、ひとつひとつボトルネック工程をつぶしていく必要があります。20名の夕食を出すために厨房の食器配置を変えた結果生産効率はダウンしました。従来はリネン類の洗濯は外注化していましたが、いまは内製化しているため、狭いリネン室がボトルネックになっています。あわただしいときほど心を落ち着かせる必要があり、5時前から宿の前にある3,000mの森のなかのトレイルを散歩しました。東京で仕事をしているときもよく日比谷公園を散歩しましたが、この森ほどの深い心のやすらぎを感じることはありませんでした。温泉浴室の前にも小さな花々が姿を見せ始め、浴室からの眺望に文字通り花を添えています。

咲き誇る花々

昨日は20人の団体のお客様にお越しいただき、仕事の手順が確立されないなかでドタバタの一日でした。しかしながら長年ご愛顧いただいているお客様だけにきわめて寛容にみていただき、配膳などもお手伝いをいただきました。課題も山積しておりますが、ひとつずつ改善をしていきたいと思います。今日の昼食は雪が完全に消えた3kmのウッドチップの敷かれた森のなかのトレイルを歩いて、宿から15分ほどの陸上トラックに行きました。トレイル沿いにはカタクリの花が見ごろを迎え美しい花々が目を楽しませてくれます。陸上トラックはこのシーズン中でさえ使われることがないのですが、素晴らしい施設です。

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