
ハノイに来て2日を過ごしましたが、ぼくの知る限りアジアでもっとも魅力的な街だと思います。路線バスは35円、食事は150円といった感じで生活費が安く、ホテルも変に高級なところに泊まらなければ4,000円から6,000円です。露天で食べる食事はどれも美味しく、この価格帯で泊まれるホテルとしては洗練され先端的な施設が集積しています。
巨大な街なのに街並みが美しく、至るところにフランス統治下の風情が残ります。連日2万歩以上歩いても地形が頭に入らないのは、道が微妙な角度で交差したり曲がっていて、あたかも街中がドンキホーテの店内のように猥雑だからだと思います。




昨日は日の出から一日を鎌倉・湘南で過ごし多くの人に会いました。初対面なのに阿吽の呼吸で話が一気に核心に近づくのは爽快です。それぞれの分野で実績を残している人が同じ景色を見ていることには勇気づけられます。昨今ティール組織などが話題になりますが、新卒大量採用、終身雇用を前提とした既存の組織は同床異夢の集合体ですから、人間関係のストレスはたまっても実りある対話など実現するはずがありません。ありもしない企業理念を作りKPI管理をするなど無駄の再生産だと思います。
今朝は日の出の頃に鎌倉に来ました。街を取り囲むトレイルを歩くと天然の要害であることがよくわかります。鎌倉に頻繁に来る割に鶴岡八幡宮に行くのは小学校の遠足以来かもしれません。同様に大阪によく出張に行きながら大阪城には行ったことがありません。今は鎌倉駅前のマクドナルドで仕事をしています。電源とWIFIのあるカフェは最高の仕事環境です。家のようにリラックスし過ぎることがなく、知人のいない場所ですから話しかけられることもなく、図書館のように変に神経が過敏にならず、ほどよい人の出入りによる空気のゆらぎで脳が活性化されます。満員電車と日本の標準的なオフィスが生産性を阻害する元凶だと思います。
今朝は埼玉県と山梨県の境にある笠取山(1,953m)に登りました。笠取山の付近は荒川、多摩川、富士川の分水嶺でもあります。氷点下4度の登山口から往復12kmの雪のついたトレイルを3時間ほどで歩きました。木漏れ日の森を抜けるスノーランは森林浴とリズム運動によるセロトニン分泌の効果なのか、何とも言えない幸せな気分になれます。適度な運動による健康増進効果は疑いようがない事実ですが、定期的に運動をする人がまだ少ないことは残念です。これほど幸せな気持ちになれて健康増進につながりお金もかからないスポーツの楽しさをどのようにして伝えていくかが今年の課題です。
言葉だけが先行する働き方改革ですが、その本質は生き方改革だと思います。働くことは自明であり、「なぜ働くのか?」について深く考えたことがありませんでした。以前はお金を稼ぐために働いていましたが、今は生活をするために働くという感覚です。前者は消費が増えれば際限なく稼ぐ必要があり目的と手段が主客転倒しがちですが、後者は身の丈にあった収入を指しますので余裕ができます。「何かをしなくてはいけない」という義務もありませんので、適当に思いつきで楽しそうなことにチャレンジしながら働いている感覚です。主体性を奪われた組織の歯車ではなく、自由があるからこそ生きていることを実感できるのだと思います。