仕事が代謝と心を正常化する

今日から日本工学院の前期授業が始まります。この2日ほど授業の資料を作るようになると気持ちのよい深い睡眠が訪れます。世の中で起こる事象のすべてが必然であるように、人間の体に生じる現象も多くの場合簡単に説明できます。睡眠障害に悩む人は少なくありませんが、頭と体を使うと嫌でも寝られます。しかし、薬を服用するとメラトニン分泌が低下し薬に頼らないと寝られなくなります。精神面を含む複合要因があるにしても、大半の体の不調は簡単に説明ができます。暴飲暴食、喫煙、運動不足はその最たる原因で、加えて刺激のない生活やリラックスしすぎる生活、椅子に座り過ぎる生活も同様に体を蝕みます。生涯現役が健康の秘訣だと信じる理由は、仕事こそが適度な刺激を与え代謝と心の状態を正常化してくれるからです。

自ら行う働き方改革

働き方改革は政治主導で行われる他人事ではなく、自発的に行うものだと思います。重要なのは組織に依存しない覚悟です。地位、ブランド、フリンジベネフィットなど企業が提供するインセンティブへの執着がある限り組織への依存がつきまといます。忖度発言で辞任した副大臣がいましたが、本当のことを言ってクビになるのは不憫です。人間を苦しめるものは依存と執着ですが、日本人に多い忖度は依存の延長にあります。依存すればそこに力関係が生じ嫌なことも受け入れねばならず媚びへつらい人は卑屈になり、同時に抜け出せなくなります。卑怯な人間は例外なくこうした人間関係の歪を狡猾に利用します。一方の執着は、失う恐怖で人を支配し、心に平安が訪れることはありません。執着と依存は表裏一体でこれを捨てることが自ら行う働き方改革には必要です。依存と執着を手放せば、人は幸せに近づくのですが、ゴーンさんが買ったクルーザーなどはその真逆を行く象徴でしょう。

本音で考える通勤

昨日のようにたまに通勤電車に乗るとサラリーマン生活を苦渋に満ちたものにするのは満員電車だと確信します。この非人道的輸送手段は体力を奪い人間性を踏みにじりますが、乗らないようになって初めてその異常さが分かります。定年までそう長い時間でなくても、スーツを着て満員電車に乗る生活に戻ることは不可能に思えます。先進七カ国最低の生産性と世界にも知られる過労死や自殺の一因はこの通勤風景にあり、時短の前に通勤問題に取り組むべきだと思います。クリエイティブクラスの大半は会社に行く必然性などありませんし、自身がサラリーマンのときもオフィスに毎日行く理由はありませんでした。机が並ぶオフィスなど本来不要であり、思考の固着と思い込みが生み出した時代遅れの産物です。同じ1時間の移動なら高尾山のトレイルでも走りながら頭を整理した方が良いアイデアが出ますが、頭が固く既得権に敏感なマネジメント層が本音の議論を阻んでいると思います。

ばえる(映える)の病理

スマホが高性能なレンズを持ち美しい写真が日常的に撮れるようになることで、視覚情報の重要性は増々高まっています。ばえる(映える)写真の競争は必然であると同時に不健全だと思います。見た景色を残したいので写真の加工はしませんが、売り込みたい人達は画像加工で盛ることを躊躇しません。ありもしない景色で人を騙し、簡単に別人を作り出すことで正当性を抹殺します。珊瑚に自ら傷をつけた朝日新聞による自作自演の珊瑚記事捏造事件なども、実態以上に見せたいという身勝手さの行き着く先です。インスタばえのための事故も世界では問題視されますが、自分を売り込みたいという欲求は、やがてばえる写真そのものを無意味化し自分たちの首を締める気がします。

支配階級への憧れ

昨日は親戚の結婚式に出ました。馬車まで登場するメルヘン調のセレモニーは今も健在です。75億円の巨費を投じたとも言われるゴーン氏のヴェルサイユ宮殿での結婚式といい、多くの人の心の奥底に眠る憧れの対象は同じです。保守的なホテルの多くが宮殿様式をモチーフに取り入れるのもそのためです。宮殿や馬車は前時代の支配階級の象徴であり、産業革命以降それらは資本家、そして一般庶民の生活へと広がり今日に続いています。しかし1960年代以降の米国に代表されるカウンターカルチャーの流れが保守的なピラミッド構造の市場に風穴を開け、今ならSDGsのトレンドが無責任な消費を戒めます。しかしわれわれの心の中に固着した憧憬は簡単に消えることはないと思います。

誤った韓国イメージ

ソウルに滞在して痩せました。毎日の歩数は3万歩を超え4日で100km近くを歩いたことになります。今後10年で日本と韓国の一人あたりGDPは逆転するとの予測がありますが、韓国に先進性を感じる場面はいくつかあります。写真中央のソウル駅前のビルにはメルセデスベンツとともにWeWorkのサインが正面の目立つ場所に取り付けられています。オフィス街の一等地のビルにおいても同様でWeWorkの存在感は日本の比ではありません。スターバックスでパソコン仕事をする風景は同じですが、違うのはフリーランスが圧倒的に多いのかスーツを着た人がいないことです。ハノイでも同じですが日本の働き方はガラパゴス化している気がします。財閥支配や厳しい就職環境により絶望する若者、というステレオタイプの韓国イメージは、日本の偏向報道によるものかもしれません。

歪められた歴史観

昨日は帰国便まで時間があり、旧日本大使館前の慰安婦象を見ました。像の見つめる正面に日本大使館はなく仮囲を警察車両が警備しています。在韓大使館の建て替え延期は妥当な判断でしょう。ソウルの滞在は快適で不便を感じることはありません。もちろん日本人だからといって白い目で見られることもなく、街の人は普通に親切です。両国が普通に関わることができるなら、どれほどメリットがあるかと思います。日本にもヘイトスピーチがあり根強い偏見があることも事実です。他方、この国の反日無罪的に歪められた歴史観には問題があると思います。慰安婦像の背後の写真に写っているのはどれも若者ですが無益な洗脳にしか見えません。日韓基本条約によって日本から受け取った資金のうち個人への補償金であった無償援助3億ドルを経済発展資金に回したのは韓国政府ですが国民の多くは知らないでしょう。

不公正な偏り

急速な景気減速が懸念される韓国ですが、朝3時には向かいのホテルの2割程の部屋の明かりが灯り、前の10車線道路は夜中も車の流れが途絶えることはなく今の日本に欠ける躍動を感じます。昨日は戦前日本が建てた歴史建造物の旧朝鮮銀行(貨幣金融博物館)で渋沢栄一の紙幣を見ました。戦争記念館での竹島の展示が一等地なのに対して、韓国最初の紙幣にしては地味な扱いです(後方3列)。市内を走る車は現代などの国産車が大半なのに、交通取締りで捕まっているのはいつもアウディやランドローバーなどの外車ばかりです。それも十分あり得ると思わせてしまうのはこの国に不公正な偏りを感じるからです。

半島国家の宿命

韓国は慣れのいらない国です。東京から2時間で時差がなく気候もほぼ同じ、ウォン・円換算が不要(10分の1にすればよい)で物価もほとんど同じ、食べ物も日本人に親しみやすく、少しディープな博多に来たという印象です。唯一エキゾチックなのはハングル文字で、街の商店すべてが韓国料理店に見えます。あとは迷彩服を着た軍人らしくない若者の姿ぐらいです。一方で違和感があるのはそのメンタリティです。場所を構わず大声を出すことに遠慮がありませんし、空いたレストランなのに人の隣に座り大きな音量でスマホの動画を見ます。日本人が美徳と考える他人への配慮がこの国には希薄で、主張しなければ生き残れない半島国家の宿命かもしれません。昨日はJNTO(政府観光局)ソウル事務所で話を聞きました。JNTOも力を入れるMICEは相変わらず堅調ながら、インセンティブツアーにおける日本のライバルとしてベトナムが急伸しているようです。

理解し難い隣国?

14年ぶり3回目に来たソウルは桜が満開です。ウォンとパスポートが必要で機内食が出ること以外国内の移動と変わりません。香港を別とすれば中国本土にも1度しか行ったことがなく、中韓は近くて遠い隣国です。人もビジネスも密接につながりながらこれほどお互いを理解し難いのは隣国故の宿命かもしれません。GHQが来た途端に親米追従に鞍替えする日本と、1000年経っても恨みは消えないと「水に流す」を美徳としない韓国が理解しあえる日は来るのでしょうか。日本が戦争に巻き込んだアジアの国々でも戦争の傷が消えることはないと思います。しかし多くの被害者が日本を許すことで過去を乗り越えてきました。不愉快なのは反日感情を蒸し返し政治利用しているように見えることです。このご都合主義こそが戦争犠牲者への冒涜にほかならないと思います。

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