イノベーションを阻む利権

4月の自殺者数が前年比で20%減少し2015年以降4月の自殺者数としては最も少ないことが警察庁から公表されました。経済死が懸念されるご時世に良いニュースですが、一斉休校や在宅勤務により対人接触が減ったことが原因なら問題です。現代の職場と学校には20%かそれ以上も多くの人を自殺に追い込む原因が潜んでいることになります。ストレス原因の大半は人間関係とされ、人間関係を選べない学校や職場は残酷です。心の病はそのときどきの時代背景や社会情勢に影響を受けますが、会社に関して言えば短期収益を求める傾向が強まりパワハラ系上司が重宝された結果でしょう。人柄の悪い人間が組織内で幅を利かせる原因は人事権やポスト、仕事の割り振りといった社内利権にあります。企業も役所も利権を手放そうとしませんが、利権が渦巻く世界ではイノベーションは生まれません。多くの組織人は疑いもなく利権の獲得と支配のために働くと言っても過言ではないでしょう。前回の大恐慌のあとには政治体制が変わり20世紀を戦争の世紀にしてしまいましたが、今回も社会を大きく転換させないといけない時期なのでしょう。

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