惨事便乗型資本主義

もともとテレビを見ることはまれでしたが、引っ越しを契機に全く見なくなりました。マスメディアを一律批判するのは間違いにしても、低俗なワイドショーやニュース番組が高齢者を中心とした情報弱者をミスリードする危険が今回ほど明らかになったことはないと思います。望遠レンズで三密を演出する手口や、PCR検査を煽った罪は重いはずです。PCR検査の感度71%に対し、CTの感度は98%と高い精度を示す研究もあり、人口あたり世界最大のCT台数を誇り、OECD加盟国平均の4倍強を保有する日本で死亡者が少ないことはその強みが生かされたのかもしれません。現代の医学が最も力を発揮するのが疫病対策ですが、医療体制が整っているはずの欧米諸国においておびただしい死者を出し、医療崩壊が世界的に進行していることを印象づけました。インフルエンザの検査に30数万円もかかる米国では医療崩壊以前に病院に行けませんから、医療保険に入れない層から爆発的に感染するリスクがあります。儲かる医療を優先すれば、ベッド数や人工呼吸器が削られパンデミックへの備えは後回しになります。利益追求のために恐怖を煽るマスコミ同様、医療分野のさらなる市場原理導入など惨事便乗型資本主義への警戒が必要だと思います。

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