昨日は浦佐駅前のファミリーダイニング小玉屋に行きました。かつては全日本スキー連盟SAJバッジテスト1級が最難関という伝説の地ですが、今はそのスキー場もありません。昭和2年創業で4代96年続く食堂のメニューは、和洋中が揃うファミリーレストランそのものです。メキシコ風スパイシーチキンライスは、創業から続くメニューで、味は普通に美味しいのですがピラフの食感が絶妙で、ファミレスというよりはホテルのコーヒーハウスのクオリティです。チョコレートパフェも自家製のソフトクリームの舌解けが秀逸です。全メニューが手作り、無添加、地産地消で、ハンバーグは注文を受けてから整形します。料理提供は早く、3代目の社長が仕切る厨房の体制はおそらくホテル並みでしょう。家族経営なのに週末には4、500人をさばくのは驚異的で、このような人生を豊かにする家族経営の店が増えて欲しいものです。
自然と一体になり生きた記憶
昨日はサウナ建設予定地の古民家を見に行きました。屋根裏に登ると、建物の強度を増すため弓なりに曲がった梁が、建物を安定させているのが分かります。マシンカットされていない江戸時代の構造材を見ていると、手間暇をかけた当時の住宅へのこだわりを感じます。この家が建ってから160年以上が過ぎ、現代の住宅は快適至極なものとなりましたが、戊辰戦争以降の戦乱や東日本大震災に耐えてきたこの家屋ほどには長く使われることはありません。土地の風土に合わせて建てられ、木の感触や、風通しの良さなど、自然との調和を感じる点も魅力です。産業革命以降の物質的な豊かさは、自然界の秩序と調和し、その循環のなかで生きる叡知を感受する力を弱めたと思います。自然と一体になり生きた記憶は消され、利己的な欲求ばかりを優先した結果、節度を知る高い精神性も失い、身体のバランスさえも崩したのかもしれません。
健康優先の省エネ生活
昨日は自宅の玄関ドアに網戸を付けてもらいました。居室の多くが地下にあるため、今の季節でも比較的涼しいのですが、数度気温の高い1階にある自分の部屋が、外気を取り入れることができるのは玄関ドアだけで、風が抜ければ暑さも和らぎます。体調を崩すクーラーよりは扇風機の風が心地よく、エアコンをほとんど使わないために、以前の家より面積は広いにも関わらず、電気代は半減しました。世間にはひと手間をはぶくための便利さがはびこり、生活に工夫をしなくなったと思います。水風呂の気持ち良さなどこの季節ならではの楽しみです。エアコンの過剰使用はヒートアイランド現象の一因ともなり、多少暑くても汗をかくぐらいが健康だと思えば、エアコンなしの生活も苦ではありません。食べないことが健康につながるように、健康優先のライフスタイルを心がけるなら、自ずと環境負荷を下げる省エネ生活になると思います。
通勤はリトリート
日本工学院に出講する水曜日は車を使います。交通量の少ない早い時間に、都心とは反対側に向かうドライブはポジティブな感情を生み出します。ストレスの少ない道を選んで、真夏に向かう今の季節なら山下達郎をかけながら走ると、自律神経バランスが整い、通勤はリトリートになります。気分を高揚させるのは青春時代に連れ戻してくれる曲で、ユーミンやサザンオールスターズなどもその代表です。ユーミンのアルバムは時代を反映し、その曲を最初に聞いた時代や当時の情景が蘇ります。対して山下達郎の曲は時の流れを止める一貫性を感じます。不調和を伝えるサザンオールスターズを聞きたくなるのは、未熟な高校時代を懐かしむときです。いかなる仕事もベストの状態で職場に行くべきですが、教員のような対人サービス業では、高いテンションのやる気モードで臨む必要があり、通勤時間の過ごし方が大切だと思います。
老いを喜び、謳歌する
以前はFIRE的リタイアに憧れ、新興国のコンドミニアムでも買って、その家賃で働かずに暮らすステレオタイプの生活に憧れました。しかし海外投資で躓き、そうならなかった今の境遇の方が幸せだと思います。早い時期に不労所得を得てしまえば、勤労意欲を失い、一方でやりたいことも見つからず、退屈な消費の末に生命力まで弱ってしまいそうな気がします。大半の人は、体がいずれ動かなくなることを前提に人生設計をしますが、死ぬまで身体は動くと思うなら、あせって人生に期限を決める必要もなくなります。定年後に30年の活動的な自由時間がある人は、現在では極めて稀で幸運なケースではありません。90歳まで働くことを前提に人生を計画するなら、いつまでも前向きに過ごすことができそうです。そして90歳になる頃には今より執着も薄らぎ、老いを喜び、謳歌する老年的超越の境地に入っていることでしょう。
最も自由を実感できる暮らし方
昨日は自宅の付近でも36度の猛暑になりました。もはや気持ち良いほどの暑さですが、エアコンを使いたくないので、この時期の睡眠は不足しがちです。何かと便利な東京は嫌いではありませんが、不満があるとすればこの暑さと、自然へのアクセスの悪さでしょう。数年前には現実的とは思われなかった、アドレスホッパーのためのインフラやリモートワークが普及し、好きな季節に好きな場所で暮らすライフスタイルが可能になりました。複数拠点の居住は、様々な刺激を受けることができ、一方で人々が移動することにより地域に消費がもたらされます。海外にまで範囲を広げるなら、人生におけるカントリーリスクの分散や、節税の効用も期待できます。良くも悪くも国や地域に拘束されない生き方こそ、最も自由を実感できるような気がします。
自分の人生を生きる分岐点
昨日は、下北沢で「ライフ・イズ・クライミング!」を見ました。視力を失ったクライマーの小林幸一郎氏が、パラクライミング世界選手権4連覇を果たしたあと、長年のパートナーであるサイトガイドと、アメリカ・ユタ州のクライマーの聖地にある、フィッシャー・タワーズを登るドキュメンタリー映画です。地表から150mの砂岩の最突端にあり、見ているだけで恐ろしい尖塔のコルクスクリュータワーの上に氏が立ち上がる瞬間の360度映像の神々しさは、映画館で見る価値があります。視覚のない氏が風によって高さを感じ、クライミングパートナーの地声によってルートを見つけるように、波動によって見えない世界を見ているのだと思います。全盲のクライマーとして初めて世界7大陸の最高峰を制した、エリック・ヴァイエンマイヤーとの出会いにより生きる意味を見つけたように、挑むか挑まないかが自分の人生を生きる分岐点なのでしょう。
価値ある自然の恵み
なるべく菓子を食べずに、代わりに焼き芋を食べる機会が増えました。種子島産の安納芋とともにさつま芋御三家とされる、紅はるかやシルクスイートが手頃な値段で買えるときに、オーブンで焼いて熱を冷ますと抜群の糖度になります。甘すぎる菓子を食べると、不健康な砂糖の摂り過ぎに罪悪感を覚えますが、果物や野菜の甘さなら罪悪感は薄れ、むしろ健康効果を期待できます。さつま芋は食物繊維が豊富で、グリセミック指数が低いために血糖値はそれほど上昇せず、カルシウム、ビタミンC、E、カロテノイドが豊富な健康食です。洗って水分を拭き取り焼くだけの手軽さで、しっとりとした食感のデザートが仕上がります。スーパーなどで安く売られる黒バナナといい、価値ある自然の恵みが安く簡単に手に入ることを考えると、身体に悪いデザートにお金を払う意味を見出せなくなります。
執着が減り愛着が増える
以前はカフェイン中毒気味でしたが、睡眠を改善する目的でコーヒーや紅茶を止めてから、これらの嗜好品への興味が薄れました。代わりにレモングラスやカモマイルのお茶を飲みますが、以来コーヒーを飲みたいと思ったことはなく、これほど短期間に味覚や嗜好が変わることは意外です。それに伴い豆乳を買うことも無くなりましたが、減らすことは自分の本音に近づく道に見えます。揚げ物、肉、コーヒーや食パンを控えていますが、何かを捨てることは通常苦痛を伴います。しかし実態はその逆で、執着が減る反面、愛着が増えると思います。今のところコーヒーを飲みたいという感情を起きませんが、同様に控えている食パンが時々食べたくなる時には逆らいません。重要なのは無思考の習慣ではなく、自分の正直な気持ちであり、その結果ありふれた日常の食べ物は、特別のハレの食べ物に変わると思います。
全てを手に入れ全てを失う
影の総理と言われ、政権中枢へ順調に登って来た木原誠二官房副長官の妻が、前夫の不審死事件の重要参考人として聴取を受けていたと、昨日発売の週刊文春が伝えます。将来の総理候補の妻が殺人に関与するなら国家の一大事です。不自然な捜査の幕引きが有力政治家への忖度なのか、本人が影響力を使って妻をかばったのか、いずれにしても事実なら法治国家を揺るがす事態です。財務官僚出身の首相最側近という絵に描いたエリートの転落は、岸田政権最大の危機と言えます。異世界に住む二人が夜の銀座で出会い、17年前の不審死事件が暴かれる奇異さは、サスペンス劇場顔負けの展開です。反社との写真が流出する三木谷氏といい、功成り名を遂げる人は、危ない世界に吸い寄せられるものかもしれません。その楽天のモバイル事業は先行きが見えず、全てを手に入れ全てを失う定めから、人は逃れることができないのでしょう。