久しぶりに2日ほど食事を抜きました。最近は切実な空腹を覚えないために、おなかがすくまで食べないことにしました。以前は断食の危険性を指摘する意見が聞かれましたが、オートファジーの発見が世間に知られ、ファスティングや16時間断食が生活に溶け込むに従い、否定的な意見は影をひそめたように感じます。なんとなく体調が悪いという不定愁訴の原因の一つは、食べ過ぎにより体に負荷をかけることだと思います。最も安上がりな健康法は、断食をおいて他にはなく、しかも節約になります。わずか一日でも効果を実感でき、味覚が研ぎ澄まされ、何を食べても美味しいと感じ、あらゆる食べ物に感謝の気持ちが芽生え、幸福感が向上します。食べることが好きな人にとって、食事を抜くなど狂気の沙汰でしょうが、食事の回数を増やすほど限界効用が逓減し、普通の食事では満足できなくなる気がします。
身体的行為としての読書
昨日は山梨県北杜市にある、のほほんBOOK & COFFEEに行きました。トーハンの新しい本屋の仕組みである、HONYALのモデルとなった店とされます。全国の市町村の28%は本屋が一軒もなく、一方で店主の趣味を色濃く表現した、いわゆる独立系書店は増えています。HONYALは加盟金、保証金なしで始められ、週末本屋や兼業本屋、キャンピングカーでの本屋も可能と言います。配送頻度は週1回、仕入れは月100万まで、返本割合は仕入れ金額の15%までというルールはありますが、魅力的な仕組みです。トーハンにとっては生き残りをかけた先行投資だと思いますが、アマゾンが破壊したのは脳を刺激する読書という行為だと思います。多くの本をkindleで買いますが、パソコンで読む本はなぜか頭に入りません。一部の音楽がアナログに回帰するように、身体的行為としての読書に人々が戻るきっかけになるのかもしれません。
家電は馴染みのブランド
十数年ぶりに掃除機を買いました。家電の専門家によるYouTubeも見るのですが、量販店に行くと流通事情などを聞くことができます。値段の安さでマキタのコードレスを考えていたのですが、マキタはホームセンター中心で家電量販には卸さないそうです。1万円前後のメーカーを聞くと、よく聞く格安メーカー群を紹介されます。IH調理器で痛い目にあった経験があり「壊れませんか?」と聞くと、間髪を入れずに「壊れます!」と自信をもって言い切ったのでこれは真実でしょう。安心なのは日立、東芝、パナソニックといった馴染みのメーカーで、東芝の価格は魅力的ですが、プラス5,000円を払って日立にしました。YouTubeでも日立一択という評価を聞きますが、メーカーは強気で小売店には価格の裁量がほとんどないようです。驚くほど小さく、軽くて吸引力もあり、家電は馴染みのブランドを選ぶべきなのでしょう。
観光トレンドに逆行する富士
山梨県知事が公約に掲げた富士山登山鉄道構想が見直しを迫られています。観光公害対策のはずが、より多くの利用者を集めないと採算が取れず、リニア駅との接続など不要だと思います。誰もが登れるようにする商業主義は自然への冒涜であり、無謀な弾丸登山の温床にもなります。先祖たちは古来より富士山を霊山として畏怖し、富士山そのものを御神体ととらえる信仰は、日本人の自然観や文化に影響を与える精神的支柱です。2013年にユネスコ世界文化遺産に登録されたのは「信仰の対象や芸術の源泉」であり、富士山そのものへの信仰を起源 として、火山との共生を重視し、山麓の湧水に感謝する伝統こそインバウンドに紹介すべきです。今なお生きる山岳信仰や、多様な文化的資産に対する敬意なしに、山頂を狙うピークハンターへの利便性を高める、五合目までの交通機関整備は、世界の観光トレンドに逆行していると思います。
22人の刺客
全国的な関心を集めた兵庫県知事選は、石丸現象に始まる政治のエンタメ化の集大成だったと思います。全会一致の不信任からドラマが始まり、一人寂しく役所を去り、一人だけの辻立ちをはじめ、そこにぽつぽつと人が集まり、仲間を増やしながら、最後は衝撃的な大逆転で偏向メディアや政治利権という巨悪を倒すリアル半沢直樹です。ドラマのハイライトの一つは、140万回再生されたJCの公開討論会で、N党の立花党首が元県民局長の不正疑惑を暴露したことです。そしてドラマが最終回を迎える投開票3日前に、兵庫県の市長会有志22人が異例の特定候補者支持を表明したことです。この悪手は、最後に立ちはだかる悪役として視聴者をヒートアップさせ、兵庫の奇跡を起こすオウンゴールになりました。選挙制度のバグを活用してドラマを演出した立花氏は、選挙と政治の役割を分担する劇場政治により、22の市長選に刺客を送ると公言し続編は続きます。
文豪を唸らせたホテル

歴史的な選挙
事前の選挙情勢では不利とされていた前兵庫県知事の斎藤氏が、20時当確で再選されたことは、利権政治とオールドメディアに対する県民の強い怒りを印象づけました。浮動票とされる若年層の投票が、日曜日の午後になって一気に上がり、投票率さえ上がれば組織票に守られた利権構造を壊せることは大きな前進に見えます。当確が出た後、大手メディアは誹謗中傷や真偽不明の情報が飛び交ったとして、SNSを批判的に報じますが、マスメディアは最大の敗者とも言えるかもしれません。人気YouTuberのナオキマンが、5分で電話を切られてしまった石破首相より先にトランプ次期米大統領とフロリダのマー・ア・ラーゴで面会したことも、SNS時代の到来を感じさせます。誹謗中傷や真偽不明の情報を拡散していたのが、他ならぬマスメディア自身だったことを証明した兵庫県知事選は、歴史的な選挙として記憶されるのでしょう。
地方自治の構図を変える
初代が伊藤博文、四代目が陸奥宗光という由緒ある兵庫県知事の出直し選挙の投開票日を迎えました。真偽不明の噂を流したマスメディアによって全国の耳目を集めたわりに、前知事の演説に集まる異様な県民の数と熱気をマスメディアは伝えません。おねだりとパワハラ疑惑も、名指しされた企業が嘘だと証言し、第三者委員会がハラスメントはなかったことを認定しています。浮かび上がるのは、百条委員会、議会、マスメディア、県職員組合が結託した、既得権益層の組織票対草の根のSNS型選挙です。公益通報と誹謗中傷を混同させる誘導に疑問を持つ県民が、前知事の演説に集まるのは真相を知りたい切迫感を感じます。利権政治への怒りという地殻変動は、自浄作用が期待できない地方自治の構図を変える力を持ち、2024年は政治に関心がなかった国民が覚醒した年として記憶されるのかもしれません。
制限速度でも楽しい
知人が近所の30km制限の道で移動式オービスに撮影されました。その神出鬼没さからドライバーを恐怖に陥れる移動式オービスですが、警察も日本中のドライバーを敵に回さないように配慮はしているようです。世田谷区に限れば、設置場所に共通するのは一定の交通量がある30km/h制限の生活道路で、近くに学校や病院があり比較的歩行者が多いことのようです。肖像権などの問題から反則行為(青切符)には光らなかった固定式オービスに対して、2018年8月の閣僚会議で導入が決まった移動式オービスは、従来のネズミ捕りと同様に微罪?でも取り締まるようで、運転マナーが全般に改善するなか、予算達成のために速度が厳しくなる可能性もあります。過去にネズミ捕りと覆面パトカーにそれぞれ2回捕まりましたが、今乗るN-VANは制限速度でも運転が楽しめ安全な気がします。
失われた30年の元凶
第二次トランプ政権における最大の目玉とされる、新設の政府効率化省(DOGE)のトップに、イーロン・マスクと実業家のヴィヴェック・ラマスワミが就任しました。税金の使い方を効率化することで巨額の予算を生み出そうとする野心的な試みは、1980年代の初め、財政赤字の急拡大を改善するために設置された土光臨調を思い出させます。428の政府機関を99に統廃合し、官僚の数を75%カットするという野心的な計画は、政府機関の再構築と言えます。増税をしても、結局タックスイーターによって歳出が無限に拡大し、いつまで経っても財政状況が改善することはありません。防衛増税が議論され、官僚は国民へのサービスが低下すると脅しますが、減税により経済を活性化することでしか財政状況を改善することはできないと思います。成長期の利権政治の温存こそが、失われた30年から立ち直れない元凶だと思います。