最新情報

Information

場の共振

コロナ禍に普及したオンラインセミナーによって、リアルのセミナーに行く機会は激減しました。昨日もオンラインセミナーを聞き始めたのですが、講演者の話すスピードが遅く、途中で聞くのを止めました。普段からYouTubeを1.5倍速で聞くことに慣れると、リアルで話すスピードが間延びして聞く気が失せてしまいます。ポストコロナに最適化したはずのオンラインセミナーも、テレビ同様の運命を辿るのかもしれません。アーカイブ化されていつでも再生可能なYouTubeと違い、特定の時間にネット接続する必要のあるオンラインセミナーは不便です。一方で音楽がストリーミング化されても人々がライブに出かけるのは、場の共有に価値があるからで、講演者に会いたいときはリアルセミナーに行くように、選挙の街頭演説にもリアルに会えるメリットがあります。オフィスをリモート化すべきかは賛否がありますが、場の共振を生み出せるかにかかっていると思います。

アート領域の言論

成田悠輔氏の「22世紀の民主主義」を読みました。2年前の出版であり、無意識データ民主主義というアイデアに目新しさはありません。人類とは距離を置くような成田氏の普段の言動から期待すると、拍子抜けするほど主張は普通です。炎上とNGの境界発言を連発する成田氏一流の即興性や、切れ味の良さを期待するには、書籍は不適切なメディアかもしれません。高齢者の集団切腹発言など、会場を凍り付かせて空間をハックするアート領域の言論は、コンプラやポリコレに忖度したやらせが横行するバラエティ番組の寵児に押し上げました。きわどい発言をしながら人気が衰えないのは、東大主席、MITのPh.D.、スタンフォードやイエール大学の教員という肩書ばかりではなく、父親が失踪し一家が自己破産する悲惨な家庭環境、何より人間社会の内面を理解し、ジャンルを超えて言語化する表現力にあると感じます。

日本人の堅実な習性

妻と娘がポルトガルを旅行していて、陽光降り注ぐ美しい写真を見ると羨ましくもあります。時間とお金と健康リスクを考えると、海外旅行は割に合わないと嘯きながら、多額の債務を抱える会社を持つ身としては、呑気に海外旅行など行く気も起きません。他方で、経済的自立と早期退職を実現したFIREムーブメントの成功者とされる人たちでも、派手に散財して人生を謳歌している人は少数に見えます。日本人は多額の遺産を残して死ぬことが知られますが、おそらくその堅実な国民性ゆえに、資金の残高が減っていくなかで散財を楽しめないのだと思います。退屈で孤独な人生後半を回避して、現役時代のように無邪気に消費を楽しむためには、生涯働き続けて収入を途絶えさせないことのような気がします。

サウナの真実

娘の卒業式に出るために妻が渡欧すると、食事のバリエーションが乏しくなります。サラダに納豆、味噌汁、焼き魚といった手間のないものに限定され、世間で言う粗食ですが、味気ないと思うか有難いと思うかは心がけ次第です。一方で昔から日本人が伝統的に食べて来た食事であり、体調は良好です。普段が慎ましい生活であれば何を食べても美味しく、何事にも感動でき感受性が高まると思います。食べ過ぎのグルメより、空腹における粗食の方がより満足度は高い気がします。大衆消費社会におけるあらゆる消費シーンは、優越感と劣等感をあおる不毛なゲームであり、身体感覚は退化しているのかもしれません。サウナにおける調い(トトノイ)も、入り過ぎれば体が順応してしまい調うことがなくなります。最近、人気サウナ施設に行ってもどこも空いているのは、熱狂的なサウナーがこの不都合な真実に気づき、冷静になり始めたからのような気がします。

観光は主要輸出産業

6月の訪日外国人客数は314万人で、単月として過去最高を更新したと発表されました。このまま推移をすると2024年の訪日客は過去最多となる年間3,500万人となり、年間消費額は対前年5割増しの8兆円に達する勢いです。日本が観光を成長産業とすることへの否定的な意見も聞かれましたが、インバウンドを輸出産業と捉えるなら、日本の主要輸出品である自動車の昨年の輸出金額が17兆円ですから、もはやその存在感を無視することはできません。この動きに便乗して各地で宿泊税などの議論が聞かれますが、無駄な利権の温床になるだけかもしれません。今やスマートフォンの翻訳機能は実用的で、観光地や施設側が多言語対応する必要もなく、最も求められるのはUberなどの本格解禁です。成長産業に吸い寄せられる、昔ながらの利権集団をいかに排除するかが求められそうです。

チャレンジ精神が老化を食い止める

連日報道されるトランプ前大統領への好き嫌いは分かれますが、その不屈のエネルギーは第二の人生を生きる人々の希望になると思います。九死に一生を得た事件直後に、星条旗を背景に血を流しながら拳を突き上げる姿は、周囲が撤退を勧める現職との対比もあって、アメリカ人好みの強い大統領を体現します。老いを感じさせないエネルギッシュな78歳を突き動かしているのは強烈な意欲でしょう。意欲の源泉は前頭葉の活性化にあるとされ、高齢者が意欲を失い元気も希望も奪われる原因は、学校教育から社会人に至るまで、組織に従順で前頭葉を使わない環境が長いために、好奇心やときめき、感動といった感情が退化するからかもしれません。避けなければならないのは、刺激のない決まりきった生活であり、失敗を恐れず前に進むチャレンジ精神こそが意欲と感情の老化を食い止めるのでしょう。

弱点を克服した日本車

昨日は白河に行きました。フィアットが工場に入る間、代車に借りたホンダのモビリオ・スパイクはこの数日で1,000kmを走りましたが、全く不都合を感じません。2002年に発表された20年以上前の車は、すでに15万km以上走っていますが、無段変速機CVTのマナーの良さもあって、実用的な追い越し加速は良く、ブレーキも効きます。左右スライド式のドアを持つリアシートは広く、荷室も広大で、燃費は17km/Lと当時の車としては良好です。走行距離が半分の車でも、おそらく総額30万円台の中古車が買えるはずで、実用的で快適なら車は何でも良いという人にとって、日本は最高の国でしょう。日本なら廃車にされかねない距離を走った車は、そこから海外の過酷な環境下で酷使されても日本車の信頼性を証明します。唯一の弱点はデザインとされましたが、クラウンスポーツは10倍ほど値段の高い、フェラーリプロサングエのパクリ説が出るほどエレガントです。

痒みと痛みから救われる道

この季節になるとあせもの痒みに悩まされます。もう一つの悩みは腰痛で一進一退を繰り返しています。どちらもネガティブな感情を引き起こしますが、それは自分の感じ方次第です。間違った腰の使い方が腰痛の原因と言われますが、腰痛を恐れて動かさないでいると、血流と筋肉が落ち、かえって痛みが増す悪循環に陥ります。人は痒みや痛みの症状が消えてくれれば良いと考え、痛み止めなどの対症療法に依存しますが、自らの体との対話の機会として前向きにとらえるべきかもしれません。そのように楽観的に考えることができるのは、あせもや腰痛を始め、過去の肥満やひざの痛みなど様々な不具合を治癒した経験を持つからでしょう。萎縮して体を動かさないよりは、腰痛は適切に動かすメンテナンスが重要だと思います。トライ&エラーを繰り返しながら痛みと向き合い、原因にアプローチすることが唯一の救われる道なのでしょう。

権限移譲されたM&A戦略

コスパ志向の高い店舗で地域のスーパー勢力図を塗り替えるロピアが、近所に開店しました。スーパーバリューが数年で撤退した跡地ですが、駅から遠く、甲州街道と京王線により住宅地と分断される立地に、客を呼べる店などあるのかと思いましたが、今のところその予想を覆す賑わいです。自宅から最も近いスーパーはオーゼキの創業店舗ですが、仕入れ力が落ちたのか、買いたい商品がありません。開かずの踏切で名高い京王線を渡ってまで遠くのロピアに行きたいと思うのは、欲しいものが妥当な価格で売られるからです。精肉店のノウハウを進化させてチェーンとして拡張したロピアは、ホームセンターから食品に進出したスーパーバリューと提携し、青果の仕入れ力で知名度のあるアキダイを買収することにより、品質と安さを両立させているのでしょう。個人商店のように権限移譲されたM&A戦略が、消費者の共感を得ているように感じます。

最も人気のない老舗

昨日は以前の会社の同僚夫妻と南会津でテントサウナをしました。サウナストーンで野菜などを焼きながら、強い雨が降り始めるまで4時間近くサウナに入っていたことになります。テントサウナブランドで最も人気のないサヴォッタは、最も早くテントサウナを商品化した老舗ですが、75℃以上に室温を上げないことを推奨します。昨日も60℃以下でしたが、100℃超の我慢比べのサウナとは別世界の快適さで、会話がはずみ大量の汗をかきます。無理なく発汗できる 60℃以下の低温サウナは、万人向けでありながら体を芯から温めることで、体感15℃の川が心地よく感じます。時間をかけて体を温める低温サウナは皮膚の毛穴が開き、皮脂や汚れを排出しやすくなるため美肌効果が期待できます。加えて自律神経を整える効果も高いとされ、ポストサウナバブルの主役はサウナ後に食べるサウナ飯ではなく、食べながら入るサウナストーンクッキングだと思います。

Translate »