
まだその道筋は見えませんが、いつも考えているのは国内に多数残る小規模旅館の再生方法です。その最有力候補は「旅館×サテライトオフィス」による再生だと思います。都心のオフィスで30年働いてきて思うのはその仕事のしづらさです。阿武隈源流に来てそのことに気づきました。自然のゆらぎがない人工の閉鎖空間では脳のパフォーマンスが上がりません。主要先進7カ国の労働生産性で日本は1994年以来最低を記録しています。それが長い労働時間につながり、世界各国の労働時間と自殺率には相関関係があります。
山歩きや森林浴をしながら自然のゆらぎのなかでする仕事こそ最高のパフォーマンスを発揮すると思います。有酸素運動をするとドーパミンが分泌され集中力、記憶力、思考力、作業遂行能力がアップします。屋外で日光を浴びることでセロトニンも活性化され心身ともに健康になれます。来年の夏には写真のような環境のオフィスを稼動させたいものです。





昨日は東京に居ました。すべてが洗練されていて、人々は着飾り颯爽と歩き、都市の光景はまぶしく映ります。二拠点居住をすることで東京を離れてから、東京を別の目で見ることができます。しかしそうした洗練を差し引いても都市に暮らす生活には戻りたくありません。都市にいると嗜好品から必需品まで、無自覚に消費をすることになります。生きるためには買うこと、すなわち稼ぐという選択肢しかありません。消費をすればそれを補てんするためにもっと働く必要が生じます。人生の最後に人々が後悔するのはたいていお金がなくてもできることです。お金と時間を引き換えた結果、家族と過ごす、他人に尽くす、幸せをかみしめる、自分らしく生きる、といったことが犠牲になるのだと思います。

昨夜はまとまった雪が降り4時半頃には除雪車が来ました。青空に月が浮かび雪景色とモルゲンロートの美しい朝です。建物が古いので冬の生活は寒さや凍結との戦いですが、この季節が一番美しくやはり冬が好きです。