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思い描くだけなら誰でもできる

未来を思い描くことは誰にでもできます。しかし行動して実行に移せる人は少数です。行動を起こせるのは「成せば成る」という根拠なき確信を持てる人だと思います。「自分と同じアイデアを考えた人はたくさんいた。しかし行動したのは自分だけだ。」という成功したベンチャー企業経営者の言葉を思い出します。個人事業者に必要なのは行動することだけで、あれこれ考えたり悩んだりする時間がなくなりました。行動して失敗することはたくさんあります。でも失敗による痛手はすべて人生に織り込まれた運命であり、今後に生きるノウハウになります。ぼくが行動的になったように、環境は人を変えると思います。

実感を伴わない法人経済

昨夜は白河商工会議所の会合に呼んでいただきました。この1年半ほどスーツを着る機会がなくなり昨日もジャケットを着用しただけですが、企業人の会合や会食に出ると古巣に帰ったような懐かしさがあります。

最近になって世の中には二つの経済があることを知りました。ひとつは企業を中心とした法人の経済、もうひとつは個人事業者を中心とした自然人の経済です。同じ生活の糧を得る手段なのに、両者の構造は似て非なるものです。サラリーマン生活をしているときは意識をしなかったのですが、改めて外から眺めるとなぜ法人の経済が、あれほど多くの雇用を生み出せるのか、実感を伴って理解することができません。これは国が無駄なお金をこれほど使いながら回っていることを理解できないことに似ています。

離れて分かる本当の良さ

今日の新甲子温泉は晴れて裏那須の主峰、甲子旭岳を望むことができます。

15歳の娘が留学に出かけて5日が過ぎます。1年間の留学はまだ始まったばかりなのに、成田空港に見送ったのはずいぶん昔のような気がします。1月中旬にシドニーから来た留学生が帰国し、下旬には娘が日本を離れ、4人の生活は東京と福島に離れて暮らす夫婦2人の生活になりました。それぞれが自営業で生き残るのに精一杯ですから、幸い感傷に浸る余裕はありません。全てのことに言えますが、離れて暮らすと本当のありがたさがよく分かります。以前の勤務先も、東京の暮らしも、離れてみると本当の良さが見えてきます。

効率的な二地域居住

国土交通省が進める「二地域就労」は、過疎や東京一極集中などの社会問題を解決しつつ豊かな生活を楽しむ暮らし方だと思います。多くの仕事がパソコンで処理されつつある今、最大のネックは住宅費と移動コストでしょう。住宅費は2040年には40%前後になると見込まれる空家を活用すれば低コストの住まい確保は可能です。移動コストについてはぼくの場合、福島と東京を車で移動しますので、これまでフィアットで走った66,000kmの1kmあたり平均燃料費5.45円を福島~東京の220kmにかけると1,199円です。高速を使わないために5時間かかる移動時間についても、毎日2時間かけて職場に往復するサラリーマンのことを考えれば十分に効率的といえます。

二拠点居住の素晴らしさは都市と自然のそれぞれの良さを楽しむことができ、仕事の生産性も高まり自由時間は増え、ストレスからも開放されることです。

創造の起爆剤

昨日のランチは南会津の同業の方と情報交換をしました。東京からWifi設定に来てくれた親戚も合流しての会食は、異質が出会う創造の起爆剤だと思います。一人でいると冬場の除雪方法ばかり考えるのですが、親戚と温泉に2時間ほど浸かりながら話していると、そもそも除雪をしないアイデアが浮かびあがります。思考の固着とは恐ろしいもので、人との会話こそが視野を広げてくれると思います。

写真は親戚が持参してくれた昨日の朝食です。直火で炊いたご飯、炭火焼の干物をコタツで食べるのは至福のひとときです。

欠けているのは生き抜く力

昨日は大雪のなか親戚が来てくれWiFiの設定をしてもらいました。どこと何を契約しているのかさえ把握していない身としては頼もしい限りです。

雪国の冬の暮らしの大変さは新甲子温泉に来て初めて知りました。屋内なのにあらゆるものが凍ります。ラブラドールの食器の水、コーヒーピッチャーに残っていた水、もちろん水道管も凍り、トイレが使えなくなり洗濯機も動きません。厨房で冷蔵庫を開けるとあまりに温かいので壊れているのかと思います。

寒さは人から生きる力を奪っていきます。思考や気力も著しく低下します。不謹慎ながら、シベリアに抑留された人の筆舌に尽くしがたい境遇をときどき思います。桁違いの寒さ、過酷な労働、希望のない未来、劣悪な生活環境で多くの人が命を落としたのでしょう。現代を生きるわれわれに一番欠けているのは生き抜く力だと思います。

不自由こそが幸せを見つける鍵

今朝の新甲子温泉は快晴です。腰の高さほどある新雪を踏み分け剣桂神社まで歩きました。踏み跡ができた帰り道は楽なのですが、道を切り開く行きの労力は2、3倍の運動量です。事業も同じで筋道をつけるまでが大変だと思います。

多くの事業は「不」をなくすことで成立してきました。不自由、不便、不安などです。昨日娘を成田空港で見送り、しばらくは家族3人が離れて暮らす、不便で不自由な生活です。しかし不便や不自由を経験してみて初めて当たり前にあることへの感謝の気持ちが生まれます。僕自身、福島で一人暮らしを始めてから当たり前だと思っていた家族について考えるようになりました。同様に月末になるとお金が自然に入るサラリーマン時代には、お金を稼ぐことの意味を真剣に考える機会はありませんでした。

感謝の念を抱くことで、初めて今の自分がすでに満たされていることに気づきます。不自由こそが幸せを見つける鍵だと思います。

特別な意味を持つ時間

今日の新甲子温泉の積雪は、宿の駐車場で腰の高さほどあり、昨年は経験しなかった雪の量です。今朝は留学に出かける娘を成田空港に送りました。15歳の多感な一年を、日本人のいない異国の辺境の地で過ごす生活を想像することはできません。この一年が彼女の人生において特別な意味を持つ時間であることは間違いありません。電話もメールもSNSも禁じられ、連絡手段は月1度程度の手紙だけという不自由さは、親にとっても自身を見つめなおす機会になりそうです。

昨夜は初めて娘に宛てた手紙を書きました。不安に押しつぶされそうになったり、つらいことを経験し、悲しい思いもするでしょう。人生において起こるすべてのことは必然であり、それらのすべてが、彼女を強く、大きく成長させると思います。自分の力を信じて困難に立ち向かってほしいです。

写真は雪とは別世界の今朝の成田空港です。

恐怖こそが生きることを輝かせる

今日は誕生日ですが特段の感慨もありません。「四捨五入すると還暦になる」と何人かの先輩が嘆いていた年になりました。会社に入ったのは55歳定年の時代ですから、昔ならリタイアが許される年齢です。老後は直視したくない現実ですが、ぼくは生涯現役を考えていてリタイアや老後という発想はありません。50歳を過ぎてから運動を始めたせいか体力の衰えを感じることもなく、今の境遇になってからは日々の生活で幸せを感じるようになりました。もちろん人間いつかは死ぬのですけど、死への恐怖こそが生きることを輝かせてくれると思います。

惰性で生きる予定調和の人生がたまらなく嫌なのは、ただ老いていくことへの恐怖だと思います。先の見えない人生を生きることは、ぼくにとっては老いへの抗いともいえます。写真は午後に寄った浅草です。

人生に彩を添える出会いと別れ

シドニーから来た娘と同学年の留学生が帰国し、三人家族の生活に戻りました。夕方になると、今でも「ただいま」と言って玄関のドアを開けそうで、わずか三ヶ月暮らしただけなのに家族が減ったような寂しさがあります。

福島で初めての雪を見たときも嬉しそうでした。夕食後一緒にお菓子を食べながら話すときが一番ハッピーな瞬間だと言ってくれます。到着したシドニーの空港からは「もう日本に行きたいなー」と妻にラインが入りました。そして彼女と双子のように寄り添っていた娘も今週には日本を離れ一年間の留学に出ます。出会いと別れは人生に彩りを添えてくれます。

写真は先日東京への移動中に国道4号線から見た富士山です。

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