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労働の全体性

仕事のオンとオフを分けない生活を始めてから1年が経ちます。明確なオンもなければ、海外で休暇を過ごすようなオフもありません。仕事に飽きれば山や阿武隈源流、温泉に行きますので、仕事のオンを意識することがありません。

政府が掲げる一億総活躍社会の実現に向けた「働き方改革」が話題になりますが、それは労働時間の削減といった枝葉末節な話ではなく、オンとオフをなくすことだと思います。しかし、企業にあるのはオンとオフを隔絶するものばかりです。息苦しいスーツ、満員電車やオフィス、朝礼や会議、高まるコンプラ熱、規則や制度、機能しない情報インフラなどです。オンとオフを分けないということは労働の全体性を取り戻すことだと思います。生きるために働いていた自然発生的な行為が高度に制度化され、それはすばらしい利点をたくさん持っているのですが、他方で生きるという働く意味を見失わせたと思います。

チャレンジが寿命を伸ばす

今朝の新甲子温泉は暖かな晴天で、夜明け前は月と星がきれいに見えました。昨日はトレイルレースのハセツネが開催されました。一年前のレースでは水がなくなり苦しんだのですが、レースを終わってみると美化されて楽しい思い出になります。それゆえ人は望んでまた苦しいレースに出るのだと思います。こうした辛いのにいやな思い出にならないメカニズムは、おそらく脳内麻薬の作用だと思います。人間の限界が近づくと分泌される神経伝達物質により鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるからでしょう。苦難に立ち向かう高揚感はどこか麻薬的な魅力があります。加えて、ストレスに対するチャレンジを繰り返していると、脳はストレスの反応を有益なものだと予測するようになり、寿命を左右するテロメアを慢性的ストレスから守るそうです。

人生にはスパイスが必要

今日の新甲子温泉は夏を思わせる暖かな一日でした。昨夜は以前の職場の9人の方に宿泊してもらいました。経営に関する有益なアイデアや示唆をもらうと同時に、東京で働いていたときの記憶が戻ってきました。東京でのサラリーマン生活と今の生活は一長一短ですが、今の生活は予想していなかったことが起きる点で刺激的です。

今日はトレイルレースの代名詞でもあるハセツネの日です。昨年ぼくが最後に出たレースがハセツネで、かつ初めての60km超のレース、初めての夜間走行、そして初めてリタイアしたレースです。気候を読み誤り少なめの水でスタートして40キロ過ぎの給水地点でもらった1.5リットルの水分をその場で飲み干しリタイアしました。平穏な人生にはトレイルレースのようなスパイスが必要だと思います。このあたりの山のシーズンは終盤を迎えていますが、長距離のスピードハイクに行きたいと思う日々です。

鹿の湯の効能

昨日の夕方は那須湯元温泉の鹿の湯に行きました。ここでは山と温泉が唯一の娯楽ですが、さしてお金もかかりません。17時頃には高温浴槽の回りを固めていたレジェンドが帰りますので、夕方以降の鹿の湯は浴槽を独り占めできます。レジェンドのなかでも最古参と思われる84歳の男性と話しました。昭和50年代から那須に家を持ち、年間200日は那須でゴルフや温泉、残りは東京で仕事をしているそうで、まさにぼくが理想とする働き方です。実際に鹿の湯の高温浴でがんの進行が止まった人や、歩けなかった人が歩けるようになる姿を見てきたといいます。ぼくも効能はいくつか実感していて、肌あれは治りますし、パエリア作りで火傷をしたあとも早く治ります。何より高温浴槽は脳が快感ならしく、身を沈めるなり思わず声が出ます。交感神経が高まるらしく帰路の那須甲子道路ではいつもより運転がハイペースになります。

冬はもう目の前

今朝の新甲子温泉は日が時折姿を見せるものの肌寒い朝です。甲子のシンボルである旭岳の山腹が紅葉に染まっているのが見えます。この季節になると温泉の湯温が下がり長時間の入浴が楽しめるようになります。昨夜は月明かりで温泉から見るブナの森が青白く照らし出され幻想的でした。森の木々の葉が散り、温泉から那須連山を望めるようになりました。積雪で白く染まった那須連山に美しいモルゲンロートが現れる季節もそう遠くありません。

気候変動の影響か年々春と秋がなくなっていくような気がします。昔なら気候がゆるやかに移り、春や秋を楽しめた記憶がありますが、今は夏が終わったと思ったら晩秋の風情で冬は目前です。

1年間新甲子温泉で暮らしてみて、一番好きな季節をひとつ選ぶなら、森が一気に生命の息吹に包まれる新緑の初夏です。今年はその時期に初めて花粉症を発症しなかったことも大きな理由です。しかし冬も大好きで、寒いだけの東京と違い、阿武隈源流の森は神秘的な静寂の張り詰めた空気に包まれます。

【特別企画】次世代旅館再生モデルとは?

~旅館再生現場体験ハッカソン~

主催:株式会社甲子高原フジヤホテル

協力:一般社団法人MAKOTO

後援:西郷村、西郷村商工会

温泉地や自然に恵まれる福島県で新たな時代のホテル・旅館経営を目指す起業家、ならびに後継者不足などによりホテル・旅館の将来を考えなおしたいオーナー・経営者、旅館の小口投資(部屋オーナー)を考えたい投資家などが一堂に会して、福島におけるホテル・旅館の将来像を語る日本初のハッカソン型イベントです。少しだけ興味があるという方の参加も歓迎します。

日時:2017年11月18日13:30~11月19日13:00

場所:甲子高原フジヤホテル

〒961-8071福島県西白河郡西郷村大字真船字馬立1-2

スケジュール

初日(11/18)

13:30-14:00チェックイン・ガイダンス

14:00-15:30再生中の甲子高原フジヤホテルの現状・館内見学

15:30-17:00旅館物件の紹介(旅館オーナー)

17:00-18:00温泉・自由時間

18:00-19:00夕食

19:00-21:00懇親会

2日目(11/19)

6:00-7:00阿武隈源流散策(希望者)

7:00-9:00朝食

9:00-11:00再生プランのプレゼンテーション・討議

11:00-13:00森のパエリア(情報交換・昼食)

参加費用:10,000円(1泊3食、懇親会費用、税込み)チェックイン時にお払いください。

お申し込み:info@fujiyah.jp宛に、①お名前、②連絡先E-mail、③連絡先電話番号、④本イベントに対する関心事項、をご記入の上お申し込みください。主催者よりの回答メールをもって受付完了とさせていただきます。

募集人員:30名程度

交通機関:甲子高原フジヤホテルまでは新白河駅高原口より「高原ホテル前」行きバス12:40発が、帰りは「高原ホテル前」13:25発のバスが便利です(所要時間38分)。「高原ホテル前」より徒歩3分。

本件担当:永野(090-1468-5617)

巨樹の博物館

今朝の新甲子温泉付近は気温が3度まで下がったものの日中は暖かい晴天です。今日は午前中会津若松で打ち合わせがあり、日の出前の大内宿に寄ってから東北百名山の小野岳(標高1,383m)に登りました。ブナやミズナラに覆われた静かな山は、大内宿の登山口から距離が5.57km、累積標高が726mあり消費カロリーは335kcalで往復に1時間16分を要しました。広葉樹の森は見慣れていますが、山頂手前の尾根に広がるブナとミズナラの巨樹は圧巻で、さながら巨樹の博物館のようです。

会津若松はむしろ暑く半袖で過ごせます。途中巨岩に建てられた左下り観音堂を見ました。鎌倉時代初期に創建され幾度かの改修を経た木造三層懸造りの建造物は、街中にあれば観光スポットになっていた豪壮な建造物ですが、山中に人知れず建っている風情です。

山に登り日の出前の大内宿や高瀬の大木、神指城跡、向羽黒山城跡など、いずれも人の気配のない早朝の観光地をめぐっても9時の打ち合わせに間に合うのが地方都市ならではです。

人の助けがなければ何もできない

今朝の新甲子温泉は昨日とは打って変わって雪でも舞いそうな寒い朝です。一年前の昨日、初めてこの新甲子温泉に来てから1年が過ぎました。昨年も昨日のような暖かい快晴の一日で、ぼくは一目でこの阿武隈源流の自然に魅せられました。それまでのキャリアとは全く異なる旅館を買うという無謀な選択をさせたのは、何も成さずに人生を終えたくないという恐怖心だと思います。何かを成すのは主体的な行動であり、与えられた仕事ではないと思います。

もちろん、山登りと温泉三昧の生活ができるというよこしまな考えも大きかったのですが、この一年で多くのことを学びました。一人で山に入り何度か遭難しかけましたし、サラリーマン時代はどこか偽っていた自分らしさを取り戻せたことも大きな変化です。一番大きな学びは人の助けなしには何事も成せないということです。この一年色々なことを一人でやってきましたが、人の助けがなければ何もできないことに気づけたことこそが最大の学びです。

犬は幸せの先生

今朝は宿の前の阿武隈源流とは違う、赤面山方面から流れ込む沢を歩きました。ここも渓流沿いに長い遊歩道が整備され、紅葉の美しさで有名な場所です。途中にはキャンプ場もあり、宿からは往復9.93km、累積標高450m、消費カロリー499kcalの2時間弱の散歩になります。途中でラブラドールが前足をかばうように歩いていて、昨日の大白森山で肉球を怪我したのかしきりに舐めています。それでもいつも笑顔です。すぐに音を上げ不機嫌になる人間とはできが違います。昼間所在なげに惰眠を貪るラブラドールを見ていると、本当に幸せなのか疑問に思うことがありますが、日々ご機嫌でマインドフルネスな犬こそ、幸せの先生なのだと思います。

人間本来の能力が復活する

今朝は4時に宿を出発して那須連山北端の大白森山(標高1,642m)に登りました。往復19.19km、消費カロリー1,086kcal、累積標高1,263mと赤面山、甲子山より負荷が高く往復に4時間を要しました。それでも8時半の行政区のリサイクル品収集の時間には十分に間に合います。

朝4時はまだ暗く、森に入り空の視界をふさがれると視覚が奪われます。視覚が使えなくなると聴覚、触覚、嗅覚が鋭くなります。聴覚で阿武隈源流の沢音との距離をはかり、足の裏の触覚は地面の状況を伝え、嗅覚は草木の匂いをかぎとり、自分の居場所の手がかりになります。さらに身体全体が重力の変化を感じ傾斜をはかることができます。ヘッドライトは持参していますが、使わないことで人間本来の自然を嗅ぎ取る能力が復活してくるようです。

甲子峠付近ではツキノワグマと思われる大型動物がすごい勢いで森へ入っていきます。ツキノワグマは100mを7秒台という人類より早い驚異的なスピードで走れるそうです。

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