娘の成人式写真の後撮りで6年ぶりにスーツを着ました。会合があってもジャケットだけで済ませることが多かったのでネクタイをするのは久しぶりです。礼服らしく見える黒いスーツと革靴を一組残してあとは処分しましたが、かつては大半の持ち物がスーツや靴などの会社用でした。礼服と黒いビジネススーツでは色も作りも違いますが、わずかな機会のために礼服を買い込みモノを増やすことは今後もないでしょう。モノを増やすことは同時に執着を抱え込み自分の波動を下げ、ネガティブな感情を引き寄せると思います。周囲にモノが多いと気が枯れて疲れやすくなり、モノを減らして自分の波動に合うものを選ぶと心地よい環境になる気がします。人体のあらゆる器官や組織は固有の周波数を持ち、人間の意識や感情と共振して心身のバランスが取れるときに本当の幸福が訪れるのでしょう。
キャッチアップは得意だが騙されやすい
20年前にお宮参りに行った近所の神社で、娘の成人式写真の後撮りをしました。フォトウェディングの普及した今では婚礼写真の先撮り、後撮りは一般的ですが、全員が一同に会する成人式では少数派かもしれません。当初予定していた金曜日が雨天の予報で、急遽前日に変更しましたがこんな融通が利くのも後撮りならではです。同調圧力で皆と同じ行動を強いられる日本ですが、繁忙期をずらすことで得られるメリットは少なくありません。屋外でのマスク装着率が高い理由は周りの目を気にするからだと思います。統制が取れた島国ならではの気風を持つ社会は強くもあり、弱くもあります。火縄銃の伝来から時を経ずに一気に普及させたり、黒船来航により太平の眠りを覚まされた日本が軍事大国となり、世界最大の戦艦を作るキャッチアップは日本人の得意技でしょう。一方で他人に思考依存する結果騙されやすいのは大きな欠点かもしれません。
あっという間であり途方もなく遠い
昨日はオミクロン騒動渦中での帰国を延期した娘の、成人式写真の後撮りをしました。娘が生まれた頃は今の自分の年齢を想像し親としての務めが果たせるのか不安でしたが、人は起こりもしないことを心配して勝手に恐怖を増大させます。実際に起こった未来の自分ははるかに楽観的で、20年前より健康でおそらく体力もあり、ネガティブな思い込みが人を衰えさせると思います。自分自身の成人式の記憶は欠落していますが、生まれる20年前の日本が戦争のさなかにあった事実に愕然としたことだけは覚えています。20年はあっという間であり途方もなく遠い不思議な時間です。人は最終的には何も持たない死に向かって生きるのに、失う恐怖ばかりを抱え込もうとします。生きる価値を物質的な豊かさの上に描くなら金銭的な執着ばかりが増え、失う恐怖と共に生きることになり、老年的超越は訪れないのでしょう。
10㎡あれば暮らせる
留学中の娘が英国から一時帰国し3人とラブラドールの生活が始まりました。70㎡に夫婦とラブラドールでは無駄に余裕がありましたが、3人で暮らすのは最適に思えます。3、4人家族で60㎡から70㎡という業界標準面積を受け入れるなら一人あたり20㎡が必要になります。米国で10㎡を切る客室に2人で泊まったときは、さすがに部屋はベッドだけという印象ながら快適に過ごせました。日本のホテルでは13㎡あたりがミニマムと考えられ、海外の狭小住宅を見ても13㎡あれば一人が快適に暮らせることが分かります。2年前まで住んでいた仮住まいは35㎡に3人とラブラドールでしたのでこの経験則はあながち的外れではありません。仮住まいに引っ越す際の断捨離の結果、すべての持ち物はベッド下の引き出しに納まる程度まで減り、10㎡あれば暮らせそうな今は映画ノマドランドで見たキャンピングカーに住む流浪生活に憧れます。
郷土料理が心地よい
最近の我が家のヒット食品はチーズに似た大豆由来のソイチーズです。イミテーションチーズとも言われる代用品は発酵工程を必要としない為に製造が容易で、原材料も安価です。脂肪分は低脂肪のチーズと同程度でコレステロールを含まず大豆たんぱくやイソフラボンを豊富に含みます。世間でヴィーガンが存在感を増すに従い、我が家の食卓も年々ヴィーガンに近づいています。ヴィーガン化の流れを加速したのはイングランド一部リーグや誰もが知るトップアスリートの影響だと思います。動物性食品が炎症を助長し怪我のリスクを高め、乳製品も止めると疲労回復のスピードも上がると言います。戦後の米国畜産物拡販戦略により日本の食卓風景が変わったように、情報が人々の嗜好を変えます。元禄時代の日本食や地中海食を模範とすべきと指摘する米国の研究にもあるように、伝統的に食べられてきた郷土料理が今は心地よく感じます。
敗北か成長か
人のやることには間違いがつきものであり、悪いことは重なるものです。山口県阿武町で起きた誤送金事件を聞いたとき、支給対象463世帯のうち、よりによってなぜ素行の悪い男に振り込むのかと思いましたが、これは偶然ではなく必然です。振込依頼書は銀行コード順に並べられ、大麻栽培のために移住したともささやかれる容疑者だけがメガバンクの口座を指定したからです。一方、今時フロッピーディスクを使い、世間を騒がせながら「犯人捜しはしない」と言い切る当事者意識も緊張感も欠落した町ならミスは起きて当然でしょう。同時に、現場の負担無視で何かと言えば金を配る政治が招いた必然でもあります。災難のすべては必然でありそこには原因と背景がありますが、日本人は失敗を隠蔽し学ぶ機会を放棄します。災難を運命としてあきらめるなら敗北主義になり、苦い経験から学ぶなら絶好の成長の糧となるのでしょう。
有ること難し
事務次官候補の財務省キャリアが夜中の電車で乗客に暴行して逮捕された事件は衝撃的であり、他方で見慣れた光景です。政治との省益争いによるストレスが背景とも伝えられ、そこに酒が入れば事件が起きるのは必然かもしれません。幸せになる確証もないのに、組織のトップを目指す生き方やお金を稼ごうとすることが執着と自己犠牲の上に成り立っていることの左証という見方もできそうです。大きな組織に守られることがコンフォートゾーンであることは失って初めて分かるものでしょう。有難いは「有ること難し」に由来するとされますが、日々心掛けていないと組織にいられることへの感謝も薄れ不平不満を蓄積していきます。発散するつもりの酒で抑制が効かなくなるのは前頭前野が萎縮し判断力を失うからです。厚生労働省の試算した飲酒による社会的損失は4兆2千億円ですが、キャリアを失うことによる逸失利益は含まれないのでしょう。
20年前より若々しい
日経新聞で見た大村崑さんのライザップの広告は衝撃的でした。誰もが知る芸能人のビフォー・アフター写真のインパクトによって、結果にコミットをアピールしてきたライザップですが、知人の紹介で大村崑さんと生で会ったのは20年ほど前です。失礼ながら、そのときは覇気がなく、さすがに年を取ったなと感じましたが、86歳から筋トレを始めて90歳にして、人生史上最高の体を手に入れたと言います。顔にはしわもなく、90歳とは思えない血色の良さで20年前より若々しい表情は最盛期と変わりません。19歳のとき肺結核で右の肺を切除して以来70年以上も苦しめられてきた息切れからも解放されたそうです。鍛えさえすればいくつになっても体は蘇り、これは奇跡ではなく誰にでも起こることだと思います。もう年だからと自己洗脳したり、ささいなことでも面倒と思わず、希望が持てることに意識をフォーカスすれば、だれでも人生100年時代を享受できるのでしょう。
レジリエンスを高める生活
屋外マスクの緩和が議論されますが、日本人がコロナによる一人の命を守るために毀損した経済損失は米国の20倍、イギリスの40倍と試算されます。命が大切だと騒ぐポリコレは経済破壊が人を殺すことに気づきません。卒業式で初めて友達の素顔を見たと言う笑えない影響を子供や若者に及ぼします。繁華街への外出や外食をほとんどしない我が家への影響は最小限で、マスクをするときは高地トレーニングだと思うようにしています。疫病、戦争と立て続けに起こる災難へのレジリエンスを高める生活は、なるべく食べず、消費をせず、持たない暮らしでしょう。もう一品買わせようとする誘いに乗らず、どうすればもう一品を生活から減らせるかを考えます。食事の回数を減らすと単に安上がりなだけでなく、次の食事が楽しみになり幸せが長く続きます。食べ過ぎの上に食べる非日常より、普段のささやかな暮らしに豊かさを見出すことが精神衛生上良さそうです。
必要な家電は扇風機だけ?
電気料金上昇が家計を圧迫する昨今、家電の必要性について考えます。元々テレビは見ませんし、ほうきと雑巾があれば掃除機は要りません。はるかに美味しく炊けるメスティンがあれば炊飯器も不要ですし、我が家の冷蔵庫の稼働率は3割程度ですから、毎日買い物をする前提なら冷蔵庫も要りません。太陽とともに暮らすのが理想なので家族は許さないでしょうがろうそくで暮らすのも悪くありません。旅先では洗面器で洗濯をしますから洗濯機も微妙です。そう考えていくと最後に残る家電は、暑過ぎる東京では必要な扇風機だけだと思います。モノを減らして気に入ったものだけで暮らす「ゆるミニマリスト」がブームのようですが、ストイックにモノを減らすことで、洗脳により売りつけられた商品に囲まれて暮らしていることが分かります。人は欲に駆られて不要不急を抱え込み、自ら人生を複雑にしているのかもしれません。