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すべてのタンパク質は植物由来

Netflixが2018年に製作したドキュメンタリー「The Game Changers:スポーツ栄養学の真実」を見ました。最近はほぼ菜食主義者なので本作の主張に驚きはありませんが、トップアスリート界での菜食主義者の増加には目を見張るものがあります。救世主だと思っていた小麦が悪魔だと人類が気づくまで1万年を要したように、巨大産業がバックにつく肉食論争は当分決着がつかないでしょう。菜食なんて無理と決めつける人も多いはずですが、人体の可能性と自分の運命は変えられます。この映画に出てくるアスリートや消防士、軍人が肉食から菜食に切り替える理由は、怪我や疲労からの回復の速さにあります。選手生活は怪我と回復を繰り返しますが、動物性タンパク質は複数の炎症化合物を生成してそれを妨げます。アメリカ14州にまたがるアパラチアントレイル3,522kmの走破で世界最速記録を樹立したスコット・ジュレクも完全菜食主義者として知られます。すべてのタンパク質は植物由来であり牛肉や豚肉は中継に過ぎないことは見落とされています。

より深いリアリティの核心

金曜日に福島県西郷村から東京に戻り翌土曜日には急ぎの用事で再び西郷に行きました。往復で軽く1万円を超える高速はよほど疲れたとき以外は使いません。早朝の国道4号線なら3時間半ほどしか要さず浮いた高速代で3,500円の那須湯本温泉の素泊まり民宿に泊まりました。民宿というよりは湯治場の自炊棟で、Wi-Fiやクレジットカード決済などあるはずもなく電気があるだけありがたいという心境です。2軒となりが共同浴場という特権的ロケーションで、風呂に行く度にご主人が鍵を開けてくれます。4、5人でいっぱいになる共同浴場は、星野リゾートでは味わえない温泉場の風情にあふれます。洗練とは程遠く豪華さを求める層なら逃げだしたくなる生活感漂う施設ですが、十分と言えば十分で産業化が成し遂げられなかった圧倒的なリアリティがあります。ホスピタリティビジネスに関わる人は非日常という枠を超えて、より深いリアリティの核心についての理解を広げる必要があるのでしょう。

寿命を延ばすのは飢餓

一般には受け入れ難いと思いますが、出張でも旅行でも泊まりがけで家を離れるときは断食の機会だと思います。その土地の美味しいものに興味がないわけではありませんが、何を食べてもそれなりですから、何かを口にして身体に負担をかけるよりは何も食べない方に魅力を感じます。世の中の美味しいものを食べ尽くしたいとも思いませんし、それよりはいつまでも美味しく食べられる健康体でいることを優先します。那須に泊まったついでに2日ほど断食をしましたが、いつものように身体の変化は嗅覚が敏感になることです。20人ほどが入れる大浴場に人が入ってきただけで他人が発する匂いをかぎ分けることができるのには自分でも驚きます。おそらく飢餓状態で体はサバイバルモードに入り、獲物を見つけるために嗅覚の感度を上げた名残でしょう。長寿遺伝子が活性化され、オートファジーにより細胞が浄化され自然免疫の機能が上がるなど、寿命を延ばす要因が栄養飢餓に関連していることを世間の人は過少評価していると思います。

コロナを騒ぎたてる人たち

昨日は甲子高原フジヤホテルの解体現場に行きました。陽が射す日中でも氷点下6度と寒い日は続きます。日帰りでもよかったのですが、せっかくなので隣町の那須にある、保養所再生で脚光を浴びた四季俱楽部に泊まりました。昭和から平成に変わる時代に建ったと思しき豪壮な施設はフォーシーズンズ時代の椿山荘ほどではないにせよ、採算度外視で建てられた豪壮なつくりはバブル経済の産業遺産と呼べそうです。一人では持て余す12畳と6畳の客室に税・サービス料込で2,000円台なら、内線電話が通じないとか多少気になることがあっても文句を言えば罰が当たるでしょう。白濁した単純硫化水素泉のかけ流し大浴場も素晴らしく、気持ちの良さと気の毒さに思わずため息が出ます。同業者でなくてもこれが異常な事態であることは分かります。安いほど良いと単純に喜ぶ人もいるでしょうが、それは経済を殺すことの悲惨さに気づかず、コロナを無暗に恐れ騒ぎたてる人たちと同じでしょう。

苦痛な家事は愛すべき趣味

昨日の夕食は大豆ミートのカレーでしたが二晩ほど寝かせるとホテル風になります。煮込み料理は一晩以上寝かせると美味しくなり、肉を使っていたときは煮崩れしましたが、大豆ミートはポークカレーのような食感を残します。調理器具の充実やレシピ動画の普及により自炊のハードルが下がるなか、料理に関心が向くようになったのは一日一食にした影響です。一日三食なら調理は苦痛な家事でも、一食なら愛すべき趣味に変わり、調理に手をかける気になります。居酒屋運営の主要14社の店舗はコロナ前比2割減となり、1,356店が昨年末までに閉店したと伝えられます。消費者が生活様式を変化させ、ウーバーイーツがもてはやされましたが、食べることの本質に立ち返る時期に来ていると思います。食事の大半は快楽のためにありますが、生きるための食事を楽しむには自分で作ることが一番です。食事の根幹は家庭料理にあり、食事を健康な生活の源泉にするには世界でもまれな低脂肪食である日本の伝統食が最もふさわしいのでしょう。

ハードルは低いが満足は高い

日経新聞で紹介された料理研究家の若山曜子氏のレシピチャンネルを見ました。東京外国語大学卒業後パリへ留学し、ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、パティシエ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィズールのフランス国家資格(C.A.P)を取得しパリのパティスリーやレストランで経験を積む本格的なキャリアながら、YouTubeの1分レシピは簡単そのものです。昨日は夕食が終わってから作り始めて、ラブラドールと散歩に行っている間にバナナブレッドが焼き上がります。手間暇をかけず調理プロセスをそぎ落としながら、休日に食べたくなるようなちょっと豪華で来客時にも出せる仕上がりです。家にある材料だけでしかもボールひとつで作れ、オーブンの電気代を入れても4人分の原価は200円ほどです。YouTubeに加えインスタグラムで動画を配信し、レシピのPDFと参加者の質問に答えるQ&Aにより行うレッスンも在宅時代に適しています。料理のハードルは年々下がりますが、自分で作れば美味しさと満足は高まります。

必要なものは驚くほど少ない

幸せのとらえ方は人それぞれですが、長年大きな誤解をしてきたと思います。稼いでは使う贅沢さに幸せを見出そうとした時期もありますが、お金で手にする豊かな時間は執着を生む悪魔の誘惑です。日本に暮らすことの特権とも言える季節の移ろいや四季を堪能できるのは山の懐に入るときで、自然のそばにいるだけで幸せです。日曜日の午後に行った八ヶ岳の湯川渓谷は1月に入り氷が白からアイスブルーに変わり、今月いっぱいはアイスクライミングが楽しめます。これから長野県に移住するというクライマーに会いましたが、仕事は何か見つけますと言います。山で過ごしている人たちはみな一様に幸せそうで、はつらつとして、どうやっても生きていけるという自信に満ちています。一方、都会で見かける老若男女は不機嫌か怯えて気が枯れたように見えます。来月に入ると今度は渓谷の反対側でロッククライミングを楽しむそうで、自然のなかで体を動かす習慣があれば、至福の時を過ごすのに必要なものは驚くほど少ないのでしょう。

根源的価値は小さな車

三連休は雪の八ヶ岳にいましたが、時間を活用するためには登山道に自動車でアクセスすることが有効です。首都圏居住者の割には雪道を走る機会は多いのですが、例年緊張し今頃になってやっと慣れるのは雪上での自動車の挙動を思い出すからかもしれません。シーズンのはじめに運転に慣れないのは雪国も同じで、甲子高原にいる頃は事故を見ましたし保険会社によると事故が最も多いのは12月です。フィアットの四輪駆動は除雪された道を走る分には頼もしいのですが、連休前に大量に降雪した林道となると過信は禁物です。元々狭い林道は雪により道路の形状が分かりにくくなり、すれ違いのためには小さな車が有利です。登山口にありがちな狭い駐車スペースに車を潜り込ませるためには大きな車は不利で自重で動けなくなることもあります。初めて乗ったゴーカートの楽しさを追体験する喜びがあるのは小さな車で、産業化のために生み出された贅沢な大型車より自動車が持つ根源的な魅力を感じられると思います。

自然と同化する理想の生活

昨日は八ヶ岳の唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテを経て白駒池までスノーハイクをしました。三連休とあって唐沢鉱泉の駐車場は満車で、4WDを過信して新雪を押しのけて駐車スペースを作ろうとしてスタックしたフィアットを掘り出すのに30分ほどかかりました。遠く北アルプスを望む無風の山頂でコーヒーとカステラのカフェタイムを過ごしました。山にいるとあらゆる面で満たされますが下りのスノーランは別格で、その楽しさへの信仰はもはや宗教的です。太古の神道には教義も経典も教祖もないのは、山や森に身を置く自然崇拝が自己の霊的エネルギーを高め、誰もが今こそ最高と思えるからでしょう。修験道をトレイルランニングと同一視するのは無理があるにせよ、唯物主義に偏向した俗社会と距離を取るにはどちらも適しています。弘法大師は都の世俗生活のむなしさと、自然を相手に山中で暮らすことの素晴らしさを説きましたが、その教えは現代人のごく一部にしか届きません。五感が研ぎ澄まされやがて自然と同化する生活が理想に思えます。

心の平穏を保つ質素な暮らし

確定申告の季節になりましたが、支払いをカードに集めてからは手間もかかりません。なぜ払う方が作業をするのかと昔は思いましたが、見方を変えると裁量で申告できる有難い制度であり、利益は意見です。以前は青色申告会を通しましたが、会費の値上げを機に自分でするようになると手間も減り理解も進みました。加えて会社の決算や両親の確定申告もするので四半期決算をするようなものです。父はパソコンに触れたことがありませんので、無造作に紙袋に入れられた伝票の束と格闘することになります。いずれにしても一年間に使った金額を把握することは有益です。お金を稼ぐより使わないことが重要だと思うのは、いくらお金を貯めても超管理型社会では資産が把握され一瞬にして資産凍結が起こりうるからです。貯金よりも大切なのは貯筋で、お金に頼らず健康で体力を維持する方が安心です。稼ぐ人ほど使うお金に無頓着ですが、将来など心配せず何がなくても幸せな質素な暮らしで今を生きることが心の平穏を保つのでしょう。

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