35回目の結婚記念日に六本木ヒルズに行きました。正確に言えばそれは後付けの理由で、これまで結婚記念日など祝ったことがなく、昨日も34回目なのか35回目なのかで議論になったぐらいです。行ってみたい店があり外食をしただけですが、たまに都市の魔力も良いものだと感じます。食への執着は年々減っているので、外食の対象となるのは、食べてみたいではなく、行ってみたい、見てみたいという店になります。「食」は人を良くすると書くように、人体を維持する上で欠かせない行為ですが、外食店の多くが健康に良くない商品を提供するのは、身体によい食品には強い中毒性が期待できないからでしょう。外食は出かけなくてはならず、リラックスできず、食後の余韻も楽しむ間もなく多くの場合は通勤電車に乗らねばならず、積極的に行きたいとは思いません。良いのか悪いのか、たいていの外食は一度行けばいいか、と思ってしまいます。
お知らせ
健康本は無駄
無数の健康本を読みましたが、その時間がほとんど無駄だったと思うのは、知っているだけで多くを実行に移していないからです。空腹で運動するというシンプルな健康法則は心がけていますが、それだけなら膨大な時間をかけて本を読む必要などありません。真に価値がある本とは行動を変えて習慣にすることですが、知識だけ身に着けた健康オタクが行動に移せない最大の理由は、優先順位をつけられないからです。健康常識を知れば知るほどそれらはお互いに矛盾してカオス状態に陥ります。不健康な生活をしている人以外は健康診断を受ける必要はないと思いますが、一方で血液栄養解析を受ける価値があると思うのは、栄養の乱れを定量的に可視化できるからです。医師の指摘は、たんぱく質を増やす、糖質を減らす、オメガ6とオメガ3のバランスを改善すると言う常識的なものですが、指針を示されることが信念となり、初めて実行ができると思います。
消費の不自由による幸せ
人がお金に執着するのは、消費する自由こそが幸せの源泉だと思い込むからです。しかしこの考えはおそらく間違いで、消費の不自由こそが幸せの本質だと思います。糖質制限を再開したのはやせるためではなく、血液栄養解析で分かった栄養バランスの崩れを改善するためです。その結果我が家では、ご飯は一夜にして滅多に食べられない贅沢品に変わりました。日本人にとってのお米はあって当たり前のコモディティで、お替り無料の飲食店も少なくありません。自由に消費できない制約により希少になれば、それが自分の意思であるかにかかわらずご飯を食べる行為は特別なものになり、味わい尽くそうとします。むしろ不自由で欠乏した状態の方が、人は強烈な美味しさや豊かさを感じると思います。食べ過ぎの上に食べさせることで経済を回す外食業界の付加価値など、飢えを超える価値にはなりえない気がします。
睡眠負債こそが不眠の特効薬
普段の睡眠は6時間以下ですが、那覇から戻り連日8時間も泥のように眠ることができるのは、睡眠負債を抱えているからだと思います。サウナが良質な睡眠につながることはいくつかの研究が示していますが、入浴は入眠の2、3時間前までにすべきでしょう。過ぎたるは猶及ばざるが如しで、連日10セット前後サウナに入れば自律神経が乱れ、睡眠が浅くなるのも無理からぬことです。必要がなくても食べてしまう食欲とは違い、眠りは必要に応じて機能すると思います。空腹が何よりも食事を美味しくするように、睡眠負債こそが不眠の特効薬だと思います。年を重ねると睡眠が浅くなるのは、小食になるに従い眠る必要がなくなるからのような気がします。眠れないのは眠る必要がないからですが、不用品を売ることで回っている資本主義は、不眠の恐怖を必要以上にあおり、高価な寝具や健康測定デバイスを売りつけているように見えます。
健康脳
普段は外食をほとんどしないので、避粉地で何を食べるかは大問題です。健康を考えるなら自炊一択ですが、身軽に旅をしたいのでハードルが上がります。那覇で2週間の間に出かけた外食は、ローカルスーパージミーの日本一バリューだと思うブッフェと、衝動を抑え切れずに食べた吉野家のヤンニョム唐揚げ丼です。以前は定食屋さんを使ったのですが、再開した糖質制限のために買った総菜で済ませました。宿泊先がディープな昭和の雰囲気を残す大平通りアーケードに隣接するため、一品150円前後の惣菜を買うのに便利です。あとは地元のスーパーの惣菜コーナーで焼き魚などを買い、田芋のデザートや果物まで買っても1,000円を超えることはありません。ひとたび健康脳になると、この世界がどれほど脳をバグらせる食べ物で溢れているかが分かります。街で見かける健康を害するおびただしい食品が、最終的に誰かの胃に入ると思うと暗たんたる気持ちになります。
サウナで睡眠障害に
初夏の風情の那覇から、肌寒い東京に戻りました。まだ花粉症の症状は現れませんが、2週間でも避粉地にいると、以前の同じ時期と比較して症状が軽減されます。自宅に帰ると自分としては異例なことですが、8時間も眠ることができ、那覇での睡眠の質が低下していたことが分かります。これは睡眠環境や寝具の問題ではなく、サウナの入り過ぎだと思います。サウナ入浴の利点は、血流改善により副交感神経への切り替えがスムーズになり、深部体温が上昇することで入浴後の体温の下降が起き、発汗作用が高まり適度な疲労感により眠りの質が向上すると言われます。しかし、サウナ利用はおそらく入眠2、3時間前までにすべきで、むしろ朝入るべきだと思います。サウナ併設の宿泊施設は夜遅くまでサウナを動かし、朝は休止しているところが大半ですが、睡眠効果の観点からは逆にすべきだと思います。
吉野家の奇跡
20年ぶりぐらいに吉野家に入りました。幸か不幸かヤンニョムから揚げ丼の写真が目に入り衝動的な食欲が起きました。食べても期待を裏切らず、唐揚げ丼並545円にヤンニョムのトッピング110円で税込み655円はバリューに感じます。「調理に時間がかかります」と言われるのも驚きですが、衝撃を受けたのは、しばらく来ないうちに吉野家が普通のファミレスになっていたことです。牛丼一択の時代が嘘のようにメニューが増え、沖縄そばからタコライスまであります。留学生を含む2人で回す割に店舗は広く、キャッシャーから最も遠い席まで30歩もあるのに、水を出し、注文を取り、創業店舗の座席が64回転した時代は遠い昔の話です。会計の度に手を洗いペーパータオルで手を拭き、広い厨房を移動する時代が来るとは想像しませんでした。大きな駐車場まで持つこの店舗で、利益を出すのが奇跡に思えるのは、かつての吉野家とあまりに違うからでしょう。
二兎を追う者は一兎をも得ず?
ファミリーマートは先月、24時間営業のコインランドリー事業を売却しました。ファミマランドリーとして駐車場、イートインスペースとの集客効果を狙いましたが、設備投資がかさみ撤退するようです。過去には1階がコンビニ、2階がスポーツジムの一体型店舗Fit&GOも売却しており、ハイブリッド店舗の事業化は難しいようです。最近のハイブリッド店舗で目立つのはコインランドリーです。これまでにはカフェ、コワーキング、フィットネスとの併設店がありましたが、とうとうと言うべきか、昨年10月にはサウナ&コインランドリーのネバーエンディングが大阪で開業しました。昔から銭湯にはコインランドリーが併設されていましたので驚くべきではありませんが、本格的なサウナの併設は、サウナブームの浸透を象徴するのかもしれません。衰えを見せないサウナブームですが、淘汰はこれからが本番なのでしょう。
サウナで逆流性食道炎が治る?
那覇に来てから10日ほどサウナに入っていると、体に変化が見られます。トイレに行く回数が半減するだけではなく、汗をかくことで皮膚表層の浄化と代謝が促され、血流改善により肌の色艶が良くなるのは短期的かつ明らかな変化です。一方で何となく感じる変化もあります。長年の持病である逆流性食道炎が改善する気になるのは、水分量が多いと胃酸が薄まり消化機能が低下するために、胃酸分泌が活発化するからかもしれません。逆流性食道炎は水分を多く摂る人に起こるとされますが、水圧を受けないサウナは、1回の入浴によって約500ccの発汗があると言われます。余分な水分を体外に出すことで滞留水分による低体温、老廃物の不完全燃焼、むくみなども防ぐことができます。水分を摂ることは健康につながると言われますが、デトックスに限らず、運動や入浴で体を温め、余分な水分を体外に出すことも同様に重要だと思います。
選択こそが適応力を決める
花粉の季節は例年那覇に滞在しますが、今の宿は最も安く部屋の面積は最小です。アウトバス・トイレで眺望もなく、隣のコンパートメントとの間には壁すらありません。しかし、昨今の飛行機のファーストクラスよりは広く、住めば都で案外居心地も悪くありません。日中は外出をしますし、サウナに入っている時間が長く、1階には電源のついたカフェもあります。人間には都合よく周辺環境を解釈する能力があり、どこにいても快適さを見出すことができます。要は十分と思うか、不足と思うかの反応選択こそが、人の環境適応力を高めると思います。人々が消費に際限なくお金を使うのは、お金を払っても良いと感じる価値が、情緒や感情に由来するからでしょう。一人旅の良さは、せっかくの旅だからとか、めったに来ないから、と妙な言い訳で追加的な支出を納得させる必要がないことかもしれません。