年を取るほど生活に変化が必要

今朝の東京は気温が低く空気が澄み渡り、この時期らしい青空が広がり雪をかぶった丹沢山系を間近に望むことができます。近くの公園では梅の花が咲き始め季節の移り変わりを教えてくれます。しかし季節感に乏しい東京で最も季節を意識するのは、あと10日ほどで始まる花粉症です。ここ数年間で花粉症は軽くなっているような気がしますが、それはこの4、5年、食事の見直しや運動を始めて身体が健康になっているからだと自分では思っています。私がいる新甲子温泉は標高が800mほどあり、ブナなどの広葉樹が中心の森に立地することから花粉症が軽くて済むと聞いていましたので、今年はさらなる改善に期待をしています。

正月や自分の誕生日ではなく、花粉症の季節が一年という時の経過を一番意識させてくれます。よく年をとるほどに時間の経過が早くなると言います。以前は私もそう思っていました。重ねた年齢と比べると、相対的に一年の長さを短く感じるものなのだろうと理解していたのですが、最近になってそれは違うのではないかと考えるようになりました。

私は2001年の元旦から日記をつけているのですが、16年前の今日まで振り返ると、当時はまだ前の前のさらにその前の会社にいたのですが、おもしろいことに気付きました。同じ職場にいるときは非常に時の経過を早く感じるのです。それが1年前のことでも10年前のことでもそれほど時間の長さに差を感じないのです。去年の今日は祝日で休みだったのですが、当時買収検討をしていたホテル物件の事業収支検討をしていました。あれから本当に色んなことがあり、人との出会い、別れ、会社を辞め、旅館を買い、一人暮らしを始め・・と振り返ると時間の長さの概念とは違うのかもしれませんが、少なくともあっという間に一年が過ぎたという感じはしません。

だいぶ以前に読んだトム・ピーターズの本で、自分では25年のキャリアだと思っていても、それは25回繰り返された1年分の経験だと書いてあったことを思い出しました。年を重ねるごとに残された時間を意識せざるを得ないのですが、悔いを残さないためには年を重ねるほど生活に変化をつける必要があるのではないかと思います。

世界で唯一の理想の車

昨日でフィアットパンダは2年半で3万5千キロを走りました。この3代目フィアットパンダに乗る前に、今から四半世紀ほど前にも初代のフィアットパンダに乗っていた時代があります。製造工程を考慮した直線で構成されたスパルタンなボディーとミニマリズムに通ずるジウジアーロの美しいデザインは芸術の領域だったと思います。他方で現在のフィアットパンダは、ここ新甲子温泉で乗っても、その卓越した雪道走破性や燃費の良さなど、車の機能は素晴らしいのですが、唯一の泣き所はデザインの悪さです。酷さと言っても過言ではないでしょう。

この30年ほどにわたり、自分の車としては12月に買った軽トラックのクリッパーを例外に国産車を買ったことがないのは、そのデザインの悪さでした。しかし今ではそれは過去の話となり、フィアットパンダのデザインランキングを付ければ、昨今の国産2ボックスカーと比較するなら最下位に位置することでしょう。

それでも外車の関税が高く、外車=高級車という刷り込みをされてしまった、私世代にとっては今でも左ハンドルは特別な存在です。左ハンドル、4WD、ディーゼル、マニュアルトランスミッションという私が車に求める四条件を満たす車は世界広しといえども、おそらく日本で入手可能なのはフィアットパンダしかないのです。

運動に勝る心の薬はない

一昨日は以前の職場の親しい同僚が、昨日は長年の友人がわざわざ来てくれました。一人でいると会話もなく思考も硬直しますのでありがたいものです。私自身、こちらで生活をするようになって性格が少し変わりました。一言で言えば社交的になったということなのですが、普段人と話す機会が少ないために、誰彼かまわずではありませんけど話をするようになりました。以前は社交的な人に憧れのようなものを持っていましたが、もしかしたら社交的な人の内面は孤独なのかもしれません。

今朝は小雪が舞うなか、剣桂神社まで長靴で散歩をしました。この数日積雪がなかったために以前降った雪が凍り、積雪の割には歩きやすいコンディションです。散歩をしたのはわずかな距離ですが、それでも気分が良くなるものです。何か活力とやる気が湧いてくるようです。運動に勝る心の薬はないと思います。

イグニッションキーも凍る?

今朝も3時過ぎから除雪車が国道の雪かきを始めました。除雪が必要な時期は一年の3分の1ほどでしょうが、あのような高価な特殊車両を維持・運用するコストは相当なものです。以前なら道路の冬季閉鎖を不便に感じたものですが、ある意味当然のことだと思います。

今朝の気温はフィアットの車載気温計では氷点下5度なのですが、凍りついたのかドアも開かず、エンジンをかけようとすると今度はイグニッションキーも回りません。しばらく回しているうちに氷がとけたのかエンジンは一度で始動しました。車だけではなく、玄関のドアも30度ほどしか開かなくなりました。冬の暮らしは何かと手間のかかるものです。

温泉のエア抜きに行くと地上から50cmほど露出している温泉枡の上にさらに40cmほどの雪が積もっています。

今週末は白河の一大行事、白河だるま市が開かれます。この時期を境に春へと向かっていくと言われていますが、会津気候のここ新甲子温泉ではまだまだ雪が降りそうです。

お昼からは白河の官庁街にある福島森林管理署白河支署に行き貸付地の名義変更をしました。これは浄化槽からの排水を国有林を借りて流しているもので、賃料も発生します。福島森林管理署の建物は官庁街にあっても、どこかそれらしい雰囲気を漂わせています。

もうファックスはいらない?

今朝は雪で、フィアットの気温計は氷点下5度を指しています。ただ金曜日に受け取ったクリッパーのスノープラウでかくほどには駐車場の積雪はありません。

今日は旅館業、飲食業、温泉施設の営業許可に関する代表者変更と食品衛生責任者変更で白河市内にある県南保健所を訪れました。

保健所に行くと、今朝「フジヤホテルは電話に出ないが営業しているのか?」とお客様から保健所に問い合わせがあったと言われました。現在館内工事中で営業をしておらずご不便をおかけしております。

電話と言えば今後ファックスをとりはずすことにしました。私自身この10年ほどは誤送信や紛失の問題からファックスを使っていません。他方、ファックスで送られてくるのは「マイクロバス買い取ります」といった人の紙を使った売り込みばかりで苦々しく思っていたところで、毎月の電話料金が1,000円ほど下がることもありファックスは廃止することにしました。

温泉のエア混入はかなり激しく毎日のエア抜き作業は必須です。今朝はバルブのある温泉菅の枡は完全に雪に埋もれていて掘り出しました。

新幹線停車駅と国立公園がある村

新甲子温泉がある西郷村の人口は2万人ほどで、読谷村や東海村に次いで日本で三番目に人口が多い村です。日本で唯一新幹線停車駅があり、企業も多く、白河のベッドタウンとして人口が増えています。ちなみに人口上位100の村のうちで人口が増えているのは14の村だけです。こうした都市化の一方、村の一部である甲子地域は1950年に東北初の国立公園として指定されました。

西郷村の歴史で有名なのは旧陸軍の軍馬補充部です。白河支部は明治30年(1897年)に西郷村小田倉に設置されました。現在は西郷村歴史民俗資料館となる写真の建物は、昭和10年(1935年)に軍馬補充部白河支部事務所として建設されたものです。白河支部は軍馬補充部支部の中で最も東京に近いため、天皇や皇室が訪れ、写真右手の松は皇太子時代の昭和天皇が大正5年(1916年)に訪れ植えたものです。

昨日白河市立図書館で西郷村の歴史を読んでいたら実物を見たくなり、買い物に行く途中に寄ってみました。

冷静な歴史評価が必要なのでは?

東京では梅の花がほころぶ季節になり春を感じますが、ここ新甲子温泉でも午前中は暖かく、昼を過ぎてからは気温が急激に落ち始めました。金曜日に受け取ったスノープラウを試したかったのですが、幸か不幸か駐車場の雪は消えてしまいました。これだけアスファルトが露出するのは雪が少なかった正月以来です。

今日は午前中に白河市立図書館で、新甲子温泉の歴史を調べました。相談カウンターに聞くと、たちどころに10冊近い本を紹介してくれました。東京ならここまで手厚いサービスを受けるのは難しいかもしれません。

甲子高原フジヤホテルの50年の歴史は、1961年に開発された新甲子温泉の歴史よりはやや短いものの、日本の多くの観光地が経験した光と影、栄枯盛衰と重なり合います。かつては12軒あった旅館が今日では4軒という、うつろいやすい人の世のはかなさとでも言いましょうか、その歴史を学ぶことで何か教訓が得られるかもしれないと思い、この温泉地の歴史に興味を持ちました。

昔懐かしい手書きの資料などをめくっていると、希望に満ちた昭和40年前後の活気あふれる時代の息吹を感じることができます。歴史は繰り返すものなのだと感慨深くもあり、やたら成長戦略をとなえるどこかの国も、冷静な歴史評価が必要だと感じました。

もう東京では暮らせない?

東京に立ち寄ると体調が悪くなるのが分かります。別段、気分が悪くなるとか、自覚症状はないのですが、たった一日でも便が変わります。私は健康診断の数値より日々の便の方がはるかに体調管理には有益だと思っています。放射線の被爆など健康診断にはそれなりのリスクがあります。もちろんこれを言い始めると、宇宙からの放射線を浴びる飛行機に乗れなくなるのですが。

東京での暮らしが問題なのは、魅力的な誘惑が多いからついつい身体に悪そうなものを食べてしまうことです。身体は繊細で正直ですから反応して体調変化を教えてくれます。あまりにストイックな生活をするとストレスがたまるという意見もその通りだと思うのですが、私自身は明らかに体調が変わる外食を以前ほど楽しめなくなりました。

消去法でスノープラウに

今日はクリッパーに取り付けるスノープラウ(除雪板)を受け取りに長野県塩尻市まで遠征しました。年間3カ月だけのために、数百万のホイールローダー購入は非現実的だし、10馬力32万の手押し除雪機は中途半端だし、そこで50馬力あってキャビンもついているクリッパーに10万のスノープラウを取り付けることにしました。ディーラーの人も認めるように30cmを超える積雪には無理があるようですが、消去法で選択肢がないなかでの判断です。

クリッパーが長距離ドライブに最適だとは言いませんけれども、長距離ドライブは苦になりません。これで九州まで行けと言われても躊躇しないと思いますし、運転好きの私はむしろ喜んで行くと思います。途中中央道でアストンマーチンDB7としばらく並走しましたが、日本の制限速度を守る限り目的地への到着時刻はそう大きくは開きません。乗り出し価格90万のクリッパーとの価格差は20倍ほどで、バブル時代のエコノミークラスの格安チケットとファーストクラス正規料金ほどの差になります。

むこうは運転していることさえ忘れるほど快適でしょうけれども、こちらはほぼ全開状態でむしろ楽しめます。何回転で回っているのかつかみどころがないクリッパーのエンジンは、スピードメーターを使いきるぐらいの速度域になると、多気筒バイクのような乾いた快音を聞かせます。もちろん快音かどうかは受け止め方の問題ですが、本人が満足しているのでそれが真実なのです。

軍用車並みとか散々持ち上げてきたクリッパーの雪上走破性ですが、昨日はその限界があることを知らされました。一晩駐車をしていたら、タイヤが接地する4輪との接合面が凍って、自転車のローラー台のようになって動けないのです。工事に来た職人さん2人に押してもらって脱出しました。ディーラーのメカニックによると、パートタイム4WDはフロントとリアは3:7ぐらいの駆動力になっているようなのですが、リアタイヤばかりが空転していました。

クリッパーは納車から一か月半で、3,500kmを走り燃費は18.24km/Lで、カタログのJC08モードの19.6km/Lには及ばないものの、ほとんどを4WDで、しかも新雪をかき分け走ったわりには好燃費です。

Uber解禁こそが過疎地の暮らしを守る

今朝も4時過ぎから温泉に入りました。外は地吹雪で浴場の換気扇がうなりを上げて回り、温泉の6、7メートル先にあるブナの大木でさえ霞んで見えなくなります。流せる温泉の湯量は決められているのですが、この時期特有なのかエアの混入が激しく昨夜の3分の1程度の湯量になっています。自然に依存して暮らしているのでやむを得ないことなのですが、現在加温用のボイラーを止めて源泉掛け流しにしているために、湯量の減少は湯温の低下になります。よく言えば一日中入っていられる湯温で、悪く言えば浴槽から去りがたい状況です。

自然に依存しているのは温泉だけではなく、水も剣桂神社の沢から取水しています。写真の手前に小さな沢があり、この沢から取水をしているのはこの甲子高原フジヤホテルとお隣の那須甲子高原ホテルの2軒だけですからそのためだけに水道設備を維持する必要があるのです。かつては12軒の旅館が軒を連ねたという新甲子温泉も、今では4軒の旅館と2軒の民宿を残すだけとなり、いわば過疎化した限界集落同様の問題を抱えています。

自家源泉など温泉や水道を自前で持つ選択肢もありますが、とくに温泉などは数百メートル地下のポンプを数年おきに数百万かけて維持する必要があります。

もうひとつ過疎地で困るのが、移動する権利の確保です。公共交通としては福島交通のバスがありますが、1日3本というのは都会暮らしが長い人間にとってはないのと同義語です。どうしても自家用車に頼らざるを得ないのですが、社会問題化している高齢者ドライバーの問題に直面します。私自身車の運転が好きで、高齢者の運転に対しても肯定的ですが、2、3日前も朝、国道の凍った路面を下っているときに一時停止無視の高齢者ドライバーの車が目前に割り込み胆を冷やしました。確か同じ日だと思うのですが、白河の街の右折レーンを対向のやはり高齢者ドライバーの車が逆走してきました。おそらく対向車線に右折レーンのないところで右折をしたかったのだと思います。こう考えると地方においてはライドシェア、Uberなどの仕組みを全面的に開放すべきだと思います。ちなみにタクシーでホテルから白河の街に出ると片道で5,000円かかります。

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