理屈抜きに今がベストシーズン

今朝は明るくなり始める6時過ぎからスノーシューで剣桂神社に行きました。ちょっとそこまで行くつもりだったのですが、ちょっとした冒険でいい運動になりました。剣桂神社の背丈ほどある灯篭は雪に没していました。動物の踏み跡しかない新雪をどこでも自由に歩きまわれるのは一種の快感です。

帰路は阿武隈源流沿いの遊歩道から帰りました。古代ブナ原生林に分け入ると、雪に閉ざされた深山幽谷の白い世界は幻想的でスピリチュアルな感覚です。雪をかきわける音しかしない幽玄な世界に身を置くと、いまこそベストシーズンだと確信します。

帰路は登山道なので、横着してかかとのない長靴にスノーシューをつけてきたために時々靴がはずれたり、ストックを突くとグリップまで埋まったりして汗をかきました。

それでもこのスノーシューの阿武隈源流散策は、理屈抜きに快感で、なぜ今まで売ってこなかったのか不思議なくらいです。

歴史を感じる等身大の街

今日の午前中は、風は冷たいが雪のない白河に行きました。国道289号線は凍結していて2速ギアでそろそろと下りました。冬用のタイヤを履いていないのか、途中何台も立ち往生している車があります。白河の街には雪がありませんので、無理もないことかもしれません。

いつも車で通過するだけの白河の街を少しだけ歩いてみました。白河駅の近くには千本格子の美しい町屋が残っています。

街道から奥に入った寺には、白河口の戦いの際に戦死した官軍の墓石90基が場所柄忘れ去られたようにひっそりと立っています。二十二歳、慶応四年(明治元年)といった文字が読めます。外壁に白河石が使われた石造りの美容院は大正時代に建てられたものです。近くには明治時代に建てられた商家もあります。

白河の街を歩いているとよく挨拶をされます。これ以上大きな街になると挨拶はしないのでしょうが、そんな等身大の落ち着いた街が好きです。

40リットルを飲み込むストーブのアメリカ車

今私が暮らしている新甲子温泉を「田舎に暮らしている」と表現することが多いのですが、その意味するところはユニークさです。都会より優れた点も多いですし、15分で都会的かつ温暖な白河の街に出られることはいいところ取りができる、好立地だと思っています。なんといっても最大のユニークさは自然環境の素晴らしさです。まさに山の天気で、自然の穏やかさと厳しさを身近に体感することができます。

昨日の昼までは暖かく快晴の穏やかな陽気だったのですが、午後からは雪が降り始め、今朝は地吹雪で、温泉浴場前の樹高15メートルほどのブナの大木が、唸りをあげてヤナギのように揺れるさまは恐怖を感じます。吹き上げられた雪で視界が真っ白になり、離れの建物にあたり自動車の風洞実験室のようです。今朝はフィアットのドアも凍りついて開かず、ホテル前の国道の路面も凍結して、冬用タイヤを履いたトラックがさらに金属チェーンをつけています。

今朝は館内で火災警報が鳴りました。原因はジェットヒーターです。昨日は事務所の塗り壁を職人さんに塗ってもらったのですが、寒さで手が震えないようにジェットヒーターを使っています。自動車業界で言えばかつてのV8全盛期のアメリカ車で、1日に40リットルの灯油を飲み込む職人さんの味方なのです。

春が来た?

今日は新甲子温泉の気温は7度まで上昇し、寒さに耐えてきた身としては暑いぐらいです。昨日、今日の春が来たと思わせるような気候で屋根の雪はほとんど落ちました。朝、ホテル近くの展望台からは大きな虹を見ることができました。

午前中、白河の街に降りたのですが、国道を通るときはいつも新甲子温泉にある3軒の旅館と2軒の民宿の駐車場の入り込み状況を見ます。途中ですれ違う旅館送迎のバスも乗っている乗客数を見てしまいます。2軒の旅館はこの季節でもいつも入り込みがあり、50年来経営をしている会社なので地元マーケットをしっかり押さえていて、新規参入の寸分の余地もなさそうです。

健康増進など、より施設の性格を明確にする必要があるといつも感じています。白河に出る途中で西郷村役場に立ち寄り、商工観光課を表敬訪問しました。村でも来年度は健康増進の方向で施策を打ち出すことを考えているようで、今後プロモーションなどで連携できるかもしれません。

星を見て視力が回復?

今朝は2時過ぎに目が覚め、しばらくうとうとして3時頃から温泉に入りました。もうテレビの無い生活を2カ月ほど続けていますので、交感神経が変に高まることが無く、夜は早い時間に寝られます。関係者には申し訳ないのですが、すべてのテレビを撤去したときにNHKも解約し、先日小さな旅館にとっては無視できない額の受信料が戻入されてきました。ネット社会になって「今朝の日経の記事に」と同調を求める人も少なくなりましたので、ここ数年はフェイスブックなどのニュースフィードに表示される情報で十分です。

今朝も雲ひとつない晴天で、暗順応で目が浴室の闇に慣れるに従い、さらに小さな星が見えるようになりプラネタリウム並みの星空です。窓ガラスを通してもこれだけの星が見えるのですから、露天風呂ならさぞかし良いだろうなと思います。今日は人工衛星らしきものを見ました。飛行機より早くて点滅しませんのでUFOでなければ人工衛星だと思います。

星を見ているからだけではないのでしょうけど、視力が回復したらしく、こちらに来てからは遠くが見えなくてストレスを感じることがなくなりました。人間の身体は優れた回復力を持っていて身体に負荷をかける生活習慣を改めるだけで、本来のポテンシャルを発揮できると思います。

マインドフルネスな歩く瞑想に最適

今朝は、昨日、型落ち品の在庫処分で買ったスノーシューを早速試してみました。タブスTUBBSは1906年にノルウェーで創業されたスノーシュー専業メーカーです。とても扱いやすく、パウダースノーの新雪でもくるぶしあたりまでしか沈み込まず、ミズスマシのようにどこでも自由に歩ける感覚が新鮮です。それでいて足に余計なものをつけている違和感がなく歩きやすいのです。

とりあえず、冬季閉鎖されているホテル前の道をお隣の甲子温泉を目指して歩き始めます。積雪は深いところではミラーを越えるほどです。聞こえるのは鳥の声と阿武隈源流のせせらぎの音だけの白一色の世界で、かなりマインドフルネスになれます。

イノシシなのか、今朝通ったと思われるかなりの重量のある動物二頭の足跡が40cmほどの深さで鮮明に残っています。阿武隈川の渓流には岩魚なのか40cmほどの大きな魚影が走ります。

今朝は6kmほどの距離を歩きましたがアップダウンがあり、それなりに負荷がかかりハムストリングを鍛えられそうで、楽しみながらの冬場のトレーニングに最適です。気分が沈んだときの最良の薬は歩くことだと思っているのですが、血行が良くなったのか気分まで前向きになってきました。

運動不足解消の切り札

今日も館内工事がありましたが、土曜日なので来る職人さんはごく一部です。平日は工事で館内があわただしいために、改修工事が始まってからやっと曜日感覚が戻ってきました。

こちらでの生活が始まりほぼ2カ月が経ちました。多拠点居住を考えているので住所は東京に置いたままですが、生活の基盤は新甲子温泉に置いています。この2カ月の印象で言えば、きわめて住みやすいところです。新甲子温泉自体が1960年代に開発されたためか、ムラ的要素が希薄で、先輩面して講釈をたれるような人もいません。白河の商店も含めて普段行き来のある店の人とは顔見知りですし、良くも悪くも実名経済で、悪く言えば曖昧、良く言えばおおらかです。バスなども適当な場所で乗り降りができるようですが、都会でやったら会社にクレームが来そうです。

今日は20年ほどお付き合いのある方4名に、遠路施設の下見に来ていただきました。午後は、普段はなかなか入れないので日中温泉に入り、運動不足解消の切り札となるスノーシューを買いに行きました。

日本はまだまだディープだ

今日はホテルや旅館を始めとした事業所が参加するとある組織の総会があり、何も知らないぼくはとりあえず出席してみました。司会者が「慎重なる審議をお願いします」と言うのに、司会者が議案説明を終えた瞬間に間髪いれずに「意義なし!!」の声。また、審議の必要な議案についてはこれまた、司会者が説明を終えた瞬間に質問者が立ち事務局案を尋ねるという手際のよさ。総会が必要なプロセスでスムーズに終えるのも悪くないが、その割には来賓あいさつがやたら多かったり、見世物としてはおもしろいが、いずれにしても大の大人が数十人も車を使って出かける内容ではなく、日本はまだまだ奥深いと再発見する午後でした。

イグルーが作れそうな雪の塊

昨夜も温泉から夜空を見上げると、美しい星々が満天に広がっていました。しばらく見とれていると、真上を流れ星が通りすぎました。東京にいるとき、犬との散歩中の夜明け前に流れ星を見ることがあるのですが、いつも一瞬の出来事です。なぜかここで温泉から眺める流れ星は、軌跡を残して緩やかに流れていきます。

昨夜は外で重量物が落下する大きな音がして、今朝見ると20cm以上の厚みの氷となった雪が屋根から落下していました。エスキモーなどの住居のイグルーが作れそうな強度はあります。

雪国暮らしは燃料費との戦い

今日は気温も0度前後と暖かく珍しく雪も降らない穏やかな一日でした。温泉浴場の前は阿武隈源流に抉られた深い渓谷になっていて、風が抜けるために背丈ほどに積もった雪が彫刻のように削られています。昨日駐車場の除雪をしてもらい地面が現れました。コメリで値段交渉していた10馬力ほどの手押しの除雪車での除雪はやはり難しそうで、50馬力(37kW)、最大トルク6.4kgm/fのクリッパーに除雪版をつけることを検討しています。3月からの重い雪だと車体が浮き上がると脅されているのですが、高価なホイールローダなど買えるはずもなく、当面これで様子を見たいと思います。館内の改修工事は佳境に入りモルタルを乾かす大型ヒーターが館内に入っています。とても暖かいのですが、20Lほどのタンクは一日でなくなるそうです。雪国での暮らしは燃料費との戦いです。

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