
冬に入りすっかり運動をしなくなってしまいました。本来走ることが苦手なぼくは今でも強制されないと走りません。そのためにレースに出るのですが、強制されて辛さに耐えることで、初めて見る景色や初めて出会う自分、経験したことのない高揚感を味わうことができます。
人生も同じだと思います。これまで3度の転職をして、そのつど一度ならず前の会社に残れば良かったと後悔したものです。しかし4度目に会社を辞めてみて、収入は途絶え預金残高がゼロに向かっていく恐怖を日々味わいながらも元の生活に戻りたいとは思いません。
それは組織のしがらみから離れ自由を謳歌できるからではなく、辛いことがあっても自分の人生が前に進んでいる感覚があるからだと思います。企業組織にいた時代には会えなかった人に会え、自分の基軸に沿った視点で社会を見ることができます。先の見えない旅だからこそ高揚感があるのだと思います。

新甲子温泉から2時間弱のドライブで新潟県境に近い奥会津の豪雪地帯に行けます。昨日は三島町、金山町、昭和村とまわり、山深い集落に今も脈々と暮らしが引き継がれていることを感じました。交通インフラや移動手段がない時代の雪に閉ざされる集落での生活の辛苦を想像することはできません。
旅はつくづく真冬にするものだと思います。昨夜は奥会津の豪雪地帯、三島町にあるゲストハウスのソコカシコに泊まりました。会津宮下駅に近い古民家を改装した建物は随所にアートが感じられ、古くからある手の込んだ建具と改装により加えられた造形のコントラストが絶妙で、コタツのあるリビングには去りがたい居心地のよさがあります。雪の多い今年は今の時期でも冬景色が美しく、ときおり聞こえる只見線の音も旅情をかきたてます。
今日は会津の豪雪地帯として知られる三島町に行きました。そのもっとも山深い集落に伺いかんじき作りについてお話を伺いました。しんしんと降り続く雪は同じ福島県でも新甲子温泉とは別次元の積雪で、阿武隈源流の雪に慣れていても新鮮な感動があります。炭焼きや農業を中心とした集落へは町の中心部から10kmほど離れていますが、立派な道路が整備されライフラインが確保されています。



