今朝は4時5分に宿を出発して那須連山の最北端とも言える大白森山(1,639 m)をラブラドールと目指しました。剣桂神社で安全祈願をしたあと4時40分には甲子温泉の大黒屋を通り、甲子山分岐を抜けて甲子峠には6時に着きました。甲子温泉からの九十九折りを抜けて稜線に出ると途端に気温が低下し真冬の寒さです。手の感覚がなくなり、尾根に出ると体を持って行かれるほどの突風で、今日は無理せず甲子峠で引き返すことにしました。さすがに東北の山です。6月でこの寒さは想定外で、手早く朝食を済ませて早々に下山しました。下山は甲子峠から甲子温泉大黒屋までが52分、そこから新甲子の宿までが30分です。甲子峠に抜けるトレイルは良く整備されておりトレラン練習に最適です。熊の出没情報の多いこの稜線で普段は全く吠えないラブラドールが野太く吠えました。熊と遭遇したのかもしれません。下山道もトレランの練習に最適です。規則正しい呼吸と一歩一歩に集中することである種の疑似瞑想体験ができそうです。「肩にザックが食い込むな」などと思った瞬間に気の迷いを戒めるように木の根や石に足をとられます。トレランのような動的瞑想がぼくにとっては最良の精神修養です。
お知らせ
表情を変える森

今朝は雷鳴で目を覚まし、早朝には小雨が降っていました。昨日も冷たい雨が降り、宿の前を通って小学生の団体が剣桂神社へ向かいました。生憎の雨でいやな思い出にならなければよいと思います。
6時過ぎには抜けるような青空が広がり、温泉から見る山は木々に葉が茂り夏山の風情です。ラブラドールと森に入ると、何かの花なのか甘い香りに包まれます。森は日々刻々と表情を変え五感を刺激してくれます。半袖では肌寒い涼しい風が森を抜けます。人も犬も森での暮らしが幸せなのだと思います。
森の気づかせる力

今朝の新甲子温泉は肌寒く小雨が降っています。薄暗い雨の森はまた魅力的です。2日続けて赤面山に登ったので、今日は休息日ならぬ休足日でフィトンチッドを浴びながらラブラドールとゆっくり歩きます。庭園でも散策するように時々立ち止まりながら歩くと普段見えなかった景色に気づきます。
ぼくにとっての森は内省の場です。人生では大切でないものに振り回されて大切なものを見失ってきたと思います。古代より先人たちが気づいていたように、緑豊かな源流の深い森にはそれに気づかせる力があると思います。
累積標高1,000Mの散歩

今朝は4時15分に宿を出て赤面山に登りました。日の出前の暗い森は鳥のさえずりで満たされ、高度を上げ猿の生息する森に入ると不気味な唸り声が方々からこだまします。さらに近づくとけたたましい鳴き声になります。登山道の入り口には4時50分、山頂には5時55分に到着したので、宿から山頂までは1時間40分です。ラブラドールと一緒に山頂で朝食を食べました。山頂からは水墨画のような美しい会津の山々を遠くに望むことができます。6時15分に山頂を出発して登山口には6時53分、宿には7時20分に着きましたので下山は1時間5分です。
ラブラドールは白い影のようにぴったりと寄り添いついてきます。太古の昔から犬と人間が最良の友だったというのはうなずけます。おそらくともに野山を走り回っていたのだと思います。登山口近くの沢をうまく渡れないラブは勢いよく沢に飛び込み全身アイシングです。今朝は9時から白河で打合せがありますが、宿に戻り洗濯をして温泉で体をリラックスさせても時間は十分にあります。標高800Mの新甲子温泉から標高1,701Mの赤面山へは累積標高なら1,000Mを超え毎朝の日課にしたい散歩です。
那須連山での朝食
今朝は宿を7時に出てラブラドールと赤面山に登りました。夏を思わせる蝉しぐれのなか美しいブナ林を抜け高度を上げていきます。ペーサーのラブラドールは小さな体のどこにそんなエネルギーがあるのかと思うほどのタフさでぐんぐんと登っていきます。沢を渡った登山道入口に7時半、那須甲子青少年自然の家と山頂の中間点に7時50分、赤面山山頂(1,701m)には8時35分に着きました。先週通ったスキー場を通らずに直登したために若干時間を短縮して宿から山頂まではスピードハイクのペースで1時間35分です。
山頂で朝食を食べました。持参したコーヒーは冷めて、ホットサンドは固くなっていますが、なだらかな那須連山の尾根の先に見える、先週行く手を阻まれた雪渓を見ながら食べる朝食に勝るものはありません。火山特有の荒々しさを見せる那須の山に対して、二岐温泉方向の山は穏やかな山容を見せます。
帰路は山頂を9時15分に出て登山口には9時56分、宿には10時22分に戻りましたので、帰路は1時間7分です。中学校の団体とシングルトラックのトレイルですれ違ったりしていますので、下りで1時間を切ることは容易でしょう。
記憶の恣意性

今朝の新甲子温泉は冷え込み、肌を刺すような涼しさですが、新しい一日の始まりを感じさせる雲ひとつない気持ちのよい快晴です。朝日を浴びた新緑が青空に美しく映えます。昨夜は新入社員時代にお世話になった先輩が泊まりにきてくれました。あれから30年が過ぎ、昨日のように覚えていることもあれば欠落している記憶もあり、あっという間でもなく、遠い過去の記憶でもない非対称な時間の流れに人間の記憶の恣意性を感じます。
温泉から見る新緑は木緑色と言いたい鮮やかな黄緑色です。白河への買い物ついでに白河の関に行きました。冬の厳しい寒さのなかの関も良いのですが、やはり今日のような初夏の風情もこの場所の感覚にぴったりです。
フェイスブックの効用

今朝の新甲子温泉は夏を感じさせる青空が広がるさわやかな天気です。暑くも寒くもない朝の冷気のなか新緑越しに日の光が差し込みます。今日は赤面山の山開きで、那須連山の稜線を一望する爽快な山歩きになるはずです。
昨夜は20年ほど前にお世話になった方にお泊まりいただきました。久しぶりにご縁が復活するのも日々情報のやり取りができるフェイスブックの効用です。
朝は写真を撮られるその方を車で5分ほどの西の郷遊歩道にある阿武隈源流の滝、熊のすべり台まで送り、今日は山開きにあわせて温泉を割引料金で開放するために宿で待機します。
野生で生きる

今朝は雨が上がるのを待って5時頃から散歩に行きました。日増しに緑が色の濃さを増す森に分け入ると、猿なのか動物が音を立てて木々の向こうに姿を消します。森に入ると自分の人生を考えます。振り返れば今まで多くの人に助けられながら、一人で事業を始めるまでその有難さを実感することがありませんでした。それに気づき自ずと感謝の念が湧いてくると、何気ない日常や足元の草花、何より空気の有難さにも思いが至るようになります。自然と肩の力が抜けて、自然にありのまま生きることができそうな気がします。
薄暗いトレイルを歩いていると雨が強くなってきました。その雨音と鳥のさえずりが心を静め歩く瞑想ができます。この散歩を始めるようになってから関節の可動域が広がったらしく足をひねりケガをすることがなくなりました。パートナーのラブも嬉しそうに登山道を駆け上がります。犬も人もその体は野生で生きるようにできているのだと思います。
毎朝のリトリート習慣

今朝の新甲子温泉は曇りで、山は深い霧に包まれています。毎朝1時間半ほど朝の冷気を吸いに森を散歩しています。今朝からはラブラドールがパートナーです。宿の前から始まる赤面山への急登の登山道で目を覚まし、ラブと二人だけの神秘的な森を抜けて癒され、阿武隈源流沿いのトレイルに下ればその流れが不安や嫌なことを洗い流し、最後は頭上高く緑に覆われる剣桂神社の静寂のなかで手を合わせると、今日一日に向かう体調が整えられます。いわば毎朝のリトリート習慣です。
とは言え、やらなくてはならない仕事が山積して、方々に対してやるやる詐欺状態で、どれから手をつけようかと途方に暮れているのも事実です。ラブはいたずら好きなのか、写真を撮ろうとすると無視するくせに、草花の写真を撮ろうとするとその間に割って入り動きません。
人生を変えた森

旅館を始めた話をすると、「思いきった決断をしましたね」とよく言われます。しかし、決断した記憶はなく、衝動買いです。ぼくが初めてこの新甲子温泉に来たのは昨年10月です。前オーナーとの面談前に時間があったため、阿武隈源流に面する遊歩道を歩くことにしました。ブナの巨木が美しい清らかな空気に包まれたこの森を歩いたとき、宿を見る前にぼくの気持は決まっていました。
この宿は人生を変える宿にしたいと思います。この森がぼくの人生を変えたように、ここに来る人の人生をささやかでも変えるきっかけになることができれば望外の喜びです。東京から久しぶりにぼくのトレーニングパートナーでありカウンセラーでもあるラブラドールがやってきましたが、今朝は生憎の雨でその森に行くことができません。