
昨日は東京に戻り、友人の紹介で新たなご縁をいただき、夕方からは数十年ぶりのプチ同窓会がありました。ぼくにとっての東京の魅力は世界最大の人口圏として人が集まっていることです。一方で、都市的価値観による呪縛がとけ始めたぼくにとっては、都市生活への疑問が湧いてきます。大切でないものを守るために大切なものを失った都市の姿には魅力を感じません。耐えがたいほど汚染された空気、醜い街並み、生気を欠いた人造の自然、豊かなのに満たされない生活などなど。
昨年あたりは資本主義の暴走に人々の注目が集まりましたが、農業革命、産業革命、そして貨幣経済と資本の蓄積などの根底にある産業論理そのものを疑う必要があると思います。産業革命に端を発するフォーディズムが生み出した「消費は美徳」といった価値観は人々を熱狂させ、産業にとって都合のよい幻想を生みだしました。産業化は経済的豊かさという新たなパラダイムをもたらした半面、生活習慣病などの現代病を蔓延させ、新たな病人を増やすことを成長の原動力にしてきました。強欲に乗っ取られた産業化と資本主義は搾取構造を生み出し、本来は生きがいとなりうるはずの労働をも労苦へと変えました。
今のぼくは二拠点居住という不便で過渡的な生活をしていますが、移動コストさえ下がれば第三の選択肢として有望だと感じています。



昨日は大変お世話になっている二組の方にお泊まりいただきました。隣町下郷の八幡の大ケヤキ、大内宿、塔のへつりという宿近隣の定番スポットをまわりました。見る者を圧倒する樹齢950年以上とされる生物とは思えない巨木の存在感は何度みてもインパクトがあります。冬場閉鎖されていて見ていなかった塔のへつりも圧巻の奇岩です。ただ何事も見世物にしてどこに行くにも駐車料金を請求される日本の観光地はとても貧相に見えます。
今朝の新甲子温泉は快晴で、日の出前の森の新鮮な空気を吸いに散歩に行きました。陸上トラックまで行くと足元に美しい雲海が広がります。一日で新緑が増すように足元にも草が芽をだして毎日違ったトレイルを歩いているような錯覚を覚えます。毎朝歩いている1時間ほどのトレイルは適度に山に登り、渓谷沿いのアップダウンのある地形のためにそれなりの運動量になります。早朝の森が発する新鮮な空気には不安や悲しみを癒す力があるようで、一周してくると気分がすっきりとします。広葉樹の森を抜ける歩く瞑想は心身の健康増進効果が大きいと実感しています。



