今日も新甲子温泉は晴れて、泊まりに来てくれた以前の職場の同期夫妻と5時過ぎから茶臼岳に登りました。峠の茶屋からのアクセスは高山感あふれる百名山へのアクセスとしてはきわめて良好で、駐車場から30分ほどで標高1,900m級の那須連山の稜線に出ることができます。茶臼岳の山頂で、美しい雲海の上に昇った朝日を浴びながら大きく深呼吸をすると、全身に山の新鮮な空気が取り込まれるようです。宿に戻り温泉に入ってからパエリアパンで焼いた野菜や卵、フレンチトーストの朝食です。今後はこれを朝食の定番にしようと思います。
お知らせ
何もないのに全てがある
今朝は2時半に起きて温泉に入り、火照った体を冷まそうと外に出ると星空が見えます。なぜか焚火がしたくなり、玄関先に椅子を持ち出し、工務店でもらった廃材で焚火をしながら星を眺め紅茶を飲みます。薪の焼ける匂いを嗅ぐとアメリカ西海岸の海沿いの高級リゾートを思い出します。東京では星空も焚火も制約がありますが、ここではごく日常的に楽しめます。都市の豊かさに疑問を覚える人が増えることは不思議ではありません。何もないのにすべてがあるのが田舎だと思います。
技と人柄が人を引き付ける

今朝は晴れて気温も低い山日和ですので山に行かない手はありません。晴耕雨読と逆ですが、5時に宿を出て西郷村の4つのピーク(甲子山1,549m、須立山1,720m、三本槍岳1,917m、赤面山1,701m)をまわる23kmのコースをラブラドールと歩きました。距離は22.97km、累積標高は1,602m、消費カロリーは1,263kcalで5時間8分を要しました。トレイルレースのショートコース程度ですが、10時過ぎには宿に戻れます。
昨日の午後は仙台で秋のイベントの打合せをしました。午前中は東京で働いているときにお世話になった松本さんの仙台のお店に伺いました。1978年創業の仙台で唯一の珈琲専門店です。200人ほどが買う回数券がカウンター席に吊るされています。有効期限一年の回数券を年初に14、5万円分買う顧客もいるそうです。回数券なら支払いの痛みは最初の1回だけで、そのあとは立ち寄りやすくなる賢明な方法だと思います。コーヒー鑑定士資格で最高峰とされるブラジル認定珈琲鑑定士資格とシニアソムリエのダブルライセンスを持つ松本さんの技と人柄が人をひきつけていると思います。そんな宿にすることが目標です。
人と自然の関わり方

昨日の午前中は地区の草刈りがありました。宿から赤面山へ続くトレイルの下草などは個人的に刈っていますので、多少は草刈り機の扱いにも慣れましたが、地元の人は草刈りが日常生活ですので、刈ったあとの仕上がりの差は歴然としています。草刈りの後は胡麻のジェラートが三セク施設のキョロロン村から提供されました。
雪かきと同様に草刈りも一定の達成感がありますが、やり始めると際限がありません。旅館や保養所が集積するこの地区ではまだ人員の確保ができますが、遠からずこうした活動が難しくなる時代がやってくるでしょう。これからの時代は人間による手入れを最小限で済ますような雑木林の形成など、人が一方的に自然を改変するのではなく、自然との関わり方を変えて行かなくてはならないと思います。
パエリアパンは万能調理器具

昨日は待望の50人用90cmのパエリアパンが届きました。10人用52cmの鍋でのパエリアづくりの要領は分かってきたのですが、大人用のたらいほどあるこの鍋での調理は全く別ものでしょう。一人パエリアは作る分量が少なく鍋の傾きの影響で水加減が難しいですが、薪の火のコントロールは分かってきました。当分の間夕食はパエリアになりそうです。
パエリアパンは万能調理器具で、朝は昨日平田村の農家民宿でもらった朝採りのナス、ジャガイモ、とうがらし、卵を焼きました。塩とローズマリーだけのシンプルな味付けながら美味しいです。調理は本来毒抜きが目的であって、新鮮な食材をシンプルに食べるのが一番美味しいのだと思います。燃料は工務店でもらってきた建築廃材ですし、食後はコーヒーを飲みながら焚火を楽しむこともできます。
郷愁を誘う農家民宿

昨日はお誘いをいただき、宿から60kmほど東北東に行った平田村にある農家民宿「お福来郎(おふくろ)」に泊まりました。14時頃から蓬田岳(よもぎだだけ・標高952.23m)に登ってから宿に向かいました。民宿の魅力は客と宿の主が生活をともにする感覚だと思います。客対宿という不平等ではない人間関係の心地よさがあります。
高い天井には大きな梁が通り、田舎の親戚の家といった懐かしさがあります。標高600mほどの場所にありむしろ寒く、車の通行が少なく静かです。気温が高いと宿の前の小川にはホタルが舞うそうです。
昨年開業したこの宿では大半の野菜が自宅で収穫され、自家製の「じゅうねんぼたもち」など素朴な料理ながら美味しいものばかりです。以前この宿では、日本でごく初期に20羽のダチョウを飼育していたそうで今も柵が残っています。ダチョウは1年で100キロ以上の巨体になり60年生きると言います。宿の一番鶏が朝3時に鳴くのも郷愁を誘います。
労力が必要なトレイルの維持

今朝の新甲子温泉は曇天ながら雲が薄いのか明るい空です。宿の外に出るとヤマユリの甘い香りが漂います。江森山との間にある阿武隈川の狭い渓谷に雲海が立ち込め幻想的です。朝霧の立ち込める森に入るとヒグラシの音色と森を抜ける風が心地よく幻想性を高めます。
この数日の雨で水量の増した沢音の響く剣桂神社で手を合わせると気分が落ち着きます。祈りと健康の関係が注目されていますが、祈りには感謝の要素が多いことがその理由だと思います。
昨日は赤面山に続く登山道の下草を刈りました。これまで渡っていたスキー場の草丈が伸びスキー場を迂回するルートが必要になったためです。今までは使わせてもらう一方だったトレイルの維持には多くの労力が使われていることを実感します。
パエリアのストイックな魅力

今朝の新甲子温泉には青空が戻ってきました。せっかくの晴天なので宿を5時に出てラブラドールと甲子山(1549m)に登りました。山頂は風がありこの季節でも寒いです。甲子山への往復は宿から14.59km、累積標高は900メートル、消費カロリーは882kcalです。ほぼ同じ距離で累積標高の高い赤面山より消費カロリーが多いのは、このルートは距離の半分を舗装路が占めているために登りの負荷が高いからかもしれません。上りは1時間40分、下りは1時間ですので、8時前には宿に戻りました。屋外でも使えるようになったWiFiを使い、青空のもとで仕事をしても汗をかかないで済むなど東京では考えられません。
一昨日薪で試作したバレンシア風パエリアにはすっかり魅了され、昨日も一人でパエリアを作りました。火を見ながらの料理は心が落ち着きます。米料理ですし、オリーブオイルでチキンの出汁を取るという手法もどこか日本の料理に似ています。薪料理の楽しさは状況が刻々と変わるためにリカバリー力が必要なところです。
パエリアはシンプルな調理法でレシピもストイックなほど簡素であり技量の差が現れます。調理のポイントは火加減、水加減、鍋の傾斜を無くして炊きムラをなくすことだと思います。冷めても食べられますし、骨付きチキンの一番美味しい食べ方だと思います。
パエリアの魔力
昨日は「複業」の専門家として各方面から注目される中村龍太さんにお越しいただき、「阿武隈源流でパエリアづくりをしながら、しごとの未来を語るワークショップ」を開きました。親戚の剛さんに脆弱だったWiFi環境を改善してもらい、阿武隈源流を見下ろす屋外でもWiFiが使えるようになりました。Snowpeak社製の大型タープ内で昼食を食べたあとはモバイルバッテリーでプロジェクターを動かしリモートワークの環境を確認しました。夕食は米どころとして知られるスペイン東部バレンシア地方発祥のバレンシア風パエリアを玄関先で作りました。多目のオリーブオイルを使い鶏肉から出るうまみを引き出す技量が必要な調理法にはすっかり魅了されました。夕食後は中村龍太さんと「しごとの未来を語る」充実した一日でした。
夏を惜しむ

今朝の新甲子温泉は涼しい霧雨の朝です。珍しく鳥の声ではなくヒグラシの合唱で目を覚ましました。毎朝ラブラドールと宿の外に出て深呼吸をします。人間は生涯5億回の呼吸をするそうですが、そんな1回1回に新鮮な森の空気を吸い込むことが健康につながっていることを実感します。
ここにいると子供の頃の、まだあまり暑くなかった40年前の東京の夏を思い出します。30度を超える日が珍しく、プールに行って肌寒い思いをした記憶があります。日中に山を歩いていても森を抜けるトレイルでは汗をかきません。
もうすぐ8月で山の本格的シーズンになり、9月に入れば気候は冷え込むことでしょう。夏がこれほど涼しいと、過ぎ行く夏を惜しむ気持ちになれそうですが、写真の会津の山々の紅葉も楽しみです。