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睡眠ブームは産業による欺瞞


健康問題から解放されQOLが一気に高まるのは、長年悩まされた腰痛の改善で実感します。痛みは人間を危機から守る大切な機能であり、巧妙にコントロールされ、自分の意識により生み出される点でも神秘的です。腰痛にストレッチが効くことは昨今の通説ですが、効果がなかったのは、強度が不十分で頻度も少なかったからです。次の健康問題は不眠ですが、これは人為的に作り出されたトラブルのような気がします。睡眠不足による経済損失や健康への深刻な影響を言い始めたのは最近のことで、最新の研究をたてに、7時間以上寝ろと言います。最新の研究ほど不確かなこともなく、多くの健康常識同様、遠からず書き換えられるはずです。睡眠時間が短くても日常生活に不便はなく、唯一重要なのは最初のノンレム睡眠における深度だけだと思います。時間だけを強調する昨今の睡眠ブームは乱暴な議論であり、産業による欺瞞を感じます。

お金に興味のないAIによる政治


参院選の前哨戦として注目された東京都議会議員選挙が終わりました。ハイライトは一人区の千代田区で、選挙カーもない、無所属新人が都民ファースト、自民を制して当選したことでしょう。投票率が5.2%も上がると、新興勢力が存在感を示し、時代の変化を感じます。対して第一党だった自民は、小泉人気も及ばず歴史的な敗退をしました。一方でスタートアップ政党の賞味期限も短くなっているようで、政治をエンタメ化しハイクラス人材を集めた石丸新党、再生の道は、上から目線の自画自賛に有権者は飽きたのか、42人を擁立しながら全敗しました。それでも得票数では一定の存在感を示し、魑魅魍魎の政治の世界に、一般人を参画させる道を拓いた貢献は評価すべきと思います。虚飾に満ちた政治の世界を作りだすのは、人間の欲であり、お金がかからず、お金に興味のないAIによる政治こそ理想かもしれません。

人間でいることが難しい時代


生成AIが普及すると、人々の反応は楽観と悲観に分かれる気がします。それは働くことへの主体性の違いかもしれません。中途半端なホワイトカラーは生き残れないと思いましたが、今や専門家をも駆逐する勢いです。個人の才能を収益化できるプラットフォームが年々拡大し、AIによる一人ユニコーンの実現は現実味を帯びます。欧米富裕層が喜びそうな、白河の古民家サウナの送迎車は何が良いか聞くと、三菱自動車のデリカD:5という想像もしない回答でした。欧米にはオフロードに振ったミニバンがなく、その希少性がウケるとの回答です。しかもタイヤの銘柄や外装のペイント色、プラスティック部品の塗装、内装の材質変更と色まで指定します。これらのカスタマイズが趣味良く上品に思える点は驚異です。人間にしかできないと思われた創造性・発想力さえ奪われ、人間でいることが難しい時代に入ったのかもしれません。

自分の言葉で話せるか


久しぶりに株主総会に出ました。新しく株を買った企業の総会には、一度は行くようにしています。長期保有が前提ですから、気になるのは直近の業績よりもマネジメントチームの力量です。トップマネジメントの経営感覚とリーダーシップ、組織としての環境変化への適応能力を知りたいと思います。昨今はIR資料を充実させる企業が多く、事前に目を通しておけば大概のことは理解できますが、質問に立つ人のなかには、質問が目的ではなく自分の意見を述べたいだけで、不得要領な主張を延々と行う人もいます。オンライン総会も併用していますが、一度は経営者を間近で見て、そのパッションなりを感じたいものです。経営者が自分の頭のなかに入っている事柄や本音を、自分の言葉で話せるかは最低限のラインですが、建前文化の伝統的大企業の経営層は、失礼ながら一部をのぞいて大半が失格に思えます。

食わず嫌いのこだわり


麦飯100%生活に切り替えて1か月が過ぎると、少量でも満足できます。独特の食感があり、よく噛むことは理由の一つだと思います。あれほど白米にこだわっていた家人から、クレームが出ないことは不思議です。想像するに、玄米は見た目からして米への未練を残すのに対し、麦はご飯とパスタほどの違いがあるので、別のカテゴリーの食べ物と認識し白米への執着をあきらめるのかもしれません。他方でカテゴリーが違うと思えば許せないものもあります。先日兄が車を買う話をしていて、基準は普通に高速を走れる車と言います。N-VANでも普通に走れるし、長崎まで走っても快適だと話すと、彼のカテゴリーに、中央高速の談合坂を2速シフトダウンしないと登れない車は含まれないようです。別段たいした不便もないのに、選択肢から排除する食わず嫌いのこだわりが、大量消費社会の原動力のような気がします。

内省を促すロングトレイル


久しぶりに熊と遭遇しました。北アルプスや福島の山では何度か見ましたが、見たのは大月駅から近い九鬼山と久美山の中間の鞍部です。15mほど先でこちらを伺う熊の体長は1.4mほどあり、山中で見る黒い塊は迫力があります。そして短距離選手より早い速力を活かして、急峻な深い谷を勢いよく駆け降りていきます。付近は人里に近い植林の森ですが、栗の木も多く、熊が生息する環境にも見えます。大月駅と上野原駅を結ぶこの稜線を歩く人は少なく、適度なアップダウンもあり、おなかの脂肪を落とすには好都合です。この日は22.3km歩き、累積標高は2,700m、消費カロリーもフルマラソンを超えますが、腰痛以前なら無補給で歩けた距離です。腰痛で山に行く機会が減り、エネルギー産生システムが変わったのか、後半は低血糖になりペースが落ちます。ロングトレイルが好きなのは、それが内省を促し、体との対話の時間となるからのような気がします。

野外で寝るという気持ち良さ


登山口にある駐車場で車中泊をしました。明るくなると同時に山に登れますから合理的ですが、マイナーな山で他に車はありません。オートキャンプ場ではないので、トイレなどは温浴施設で済ませて、車のなかで過ごします。日が沈むと鳥や虫の音が止み森は静寂に包まれ、鹿が車の近くまで来ます。N-VANの美点は改造をすることなく、寝具さえ積めば一人用のキャンピングカーになることです。先日買ったポータブルバッテリーがあれば、パソコン仕事もできます。車中泊になると持ち物が増えますので、あとはモノを吊るすフックやネットがあれば十分です。オートキャンプと言うとあれもこれも欲しいと贅沢が止まらなくなりますが、普段から寝具を積むN-VANなら、野外で寝るという原初的な気持ち良さを味わえます。暗闇や静寂の自然のなかで何もせずに過ごす時間こそ最高の贅沢であり、オートキャンプ場に期待できないことかもしれません。

有権者の正しい選択


昨日は最寄り駅で推しの都議会議員候補に会いました。こちらに歩いて来るのを立ち止まって眺めていると、35℃の猛暑の炎天下をダッシュで駆け寄ってきます。推しになったきっかけはYouTubeの討論で深い洞察が伺える主張や議論をしていたからです。口先だけのきれいごとやもっともらしい公約にわれわれは騙されてきました。実物に触れ、そのパッション、力強い握手、真剣なまなざしや伝わる声がエネルギーを伝え、おそらく自分の判断に間違いはない、少なくとも頓珍漢な主張をする既成勢力の候補者よりは、真剣に政治を考えていることが分かります。長年付き合った友人だとしても、本当の心の奥底までは分かりませんから、街ですれ違った程度の人に政治を託す制度には疑問もあります。いずれにしても、有権者も正しい選択をすべく、真剣かつ最大限の努力が求められるはずでしょう。

欲望と浪費の眩さ


週末は渋谷と二子玉川に行きました。渋谷は勤め人の頃は毎日通い、電車に乗れば10分の距離ですが、今ではたまに刺激を受けに行く場所です。気がつけば高層ビルが立ち並ぶ立派な都市になり、そこは自分のいるべき場所に見えません。二子玉川の再開発エリアも不動産価格が高騰するだけあって、金妻時代を彷彿とさせる都市的消費の理想の姿に見えます。東京の可処分所得は全国3位と一見すると豊かですが、それは一極集中する超富裕層が押し上げた結果でもあります。一方で生活費の高さは全国一位で、所定内給与をもとに通勤時間を機会損失として計算すると、東京の豊かさランキングは全国最下位になります。週末に自然を求めて行楽地に向かえば、渋滞や移動コストも加味する必要があります。リモートワークの普及によって、人々が都市という欲望と浪費の眩さから解放される日は近いのかもしれません。

人生最大の買い物


昨日は尾山台でコーポラティブハウスを見せていただきました。拝見したお宅もコーポラティブハウスからコーポラティブハウスへの住み替えで、一度この魅力を知ってしまうと、次もコーポラと考えるのは自分ばかりではないようです。入居者が自ら事業主となるコーポラティブハウスは、一定のリスクと引き渡しまでの時間が長くかかる反面、設計の自由度が高く、ほぼ注文住宅と同じです。それでいて明朗会計でデベロッパーの利益や広告費をカットできるために相場より1、2割安くなります。なぜコーポラが日本で普及しないのかは不思議ですが、自分で間取りや内装を考えるのが面倒という人が多いのかもしれません。デベロッパーが開発したマンションは、基本的に間取りも内装設備も同じですから、住まいにこだわるのであれば、人生最大の買い物ぐらい自分らしいモノにしたいものです。

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