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ユーミンはシャーマン?

今は一年のなかで最も日の出時刻が早い時期で、来週からは夜明けが遅くなり始めます。夏を目前にしたこの時期になると、昔のことを思い出します。先日北軽井沢に行った帰りも、雨上がりの夕暮れ時に窓を開けて走ると、この時期独特の気だるい風情が漂います。昔のユーミンをかけると思春期・青年期のやるせないような、どこか切ない複雑な感情が蘇り、自動車は青春へのタイムカプセルと言えそうです。10代から聞いているユーミンはなぜか年を取らず、人をトランス状態にして過去の若い時代に引き戻すシャーマンかもしれません。青春をリアルに感じることは過去にしがみつくように見えて、ハーバードのカウンター・クロックワイズ研究にあるように、自分をよりポジティブにして、肉体年齢を若返らせる効果があると思います。体が言うことをきかなくなるのは年のせいではなく、年を取ることに対する思い込みが原因なのでしょう。

固定観念を解き放つ

北軽井沢にある二つのキャンプ場、ライジング・フィールドとスウィートグラスを見せてもらいました。年間平均稼働が16.4%とされるキャンプ業界において、キャンプサイトによっては90%以上の稼働を誇る人気施設です。真冬には氷点下20度にも達する標高1,200mでの稼働率に驚かされます。二つのキャンプ場に共通することは、①土地の絶対支配者である浅間山などの自然に従う、②雨や雪をむしろ売りにする、③企業理念の事業における実践、④法人向け研修などソフトの充実、⑤地域を巻き込むネットワークの構築、だと思います。自然のなかに身を置くと、素の自分に帰り、自分をさらけ出し、組織における役割を離れて、固定観念を解き放つことができそうです。法人向け研修のノウハウは、子供向けや家族向けにアレンジが可能で、自然の中での研修は今後も普及しそうです。

火のポテンシャル

昨日は浅間山麓にある宿泊型ミーティング施設のTAKIVIVAを見せていただきました。名前の通り焚火をテーマとした施設で、以前はコカ・コーラの保養所として使われていた建物を大がかりにリノベーションしたものです。隣接する、年間10万人が訪れる3万坪のキャンプ場がB2Cに対して、こちらはB2Bで利用者の8割は法人となり、求職者向けの会社説明会の会場としても使われます。薪は240haの自社山林から調達しており、林業や製材業も手掛ける6次産業化で利益を出しています。旅館時代は、パエリアを作った後の焚火のまわりに自然と人が集まりました。焚火を囲むと組織の肩書なども薄れ、素の自分に戻り、人として向き合うようになると思います。昨日も暖炉の薪のはじける音を聞きながら話を伺っていると、五感が刺激され、自身の内面である身体感覚が優位になっていくのが分かります。原始の昔から人類が親しんできた火のポテンシャルを感じます。

テントサウナはダメ元?

安価なテントサウナの普及により、最近はどこへ出かけてもサウナに入ることができ、先週末に行った山梨県の四尾連湖畔でも見かけました。標高850mにある四尾連湖は、周囲1.2kmの山上湖で、富士内八海の霊場の一つに数えられます。テントサウナは詰めれば6人ほど入れそうですが、問題は生暖かい水温の湖を水風呂にしていることです。印象に残るサウナは、どこもかけ流しの冷たい水風呂で勝負しますので、不利は否めません。もう一つの問題は1時間半3,300円という料金設定で、3セットするならのんびりと外気浴をすることが難しそうです。ピーク時に一気に稼ぐ方針なのか、商品としての魅力は感じません。鳴り物入りで開業しながら閑古鳥が鳴くサウナ施設も昨今目立ち始め、イニシャルコストがほとんどかからないために、ダメ元でテストマーケティングをしているのかもしれません。

誰でもトランス状態になる方法

週末は長野県の富士見高原の音楽フェス、THE CAMP BOOK 2023に行きました。34組の日韓のアーティストが出演する音楽フェスは、幅広い年齢層が楽しめます。キャンプの要素が強く、思い思いに焚火などを楽しみながら、物販、飲食、映画やディスコを深夜まで楽しめ、会場は独特の熱気に包まれます。全身に響く大音響の重低音と反復されるリズムやメロディが、聴衆をトランス状態に誘います。原始の昔から宗教とフローやトランス状態は密接な関係を持ち、宗教的儀式はその演出と言えます。芸術家やアスリートにおけるフローとピーク・パフォーマンスの関係が注目され、神経生物学的研究が進みます。誰でもトランス状態になる身近な方法は、会場に設営されるサウナで、水風呂から出て最短で外気浴をすると、血中に分泌されたアドレナリンが残り、同時に副交感神経が優位になり、リラックスしながら覚醒するからかもしれません。

山歩きはあらゆる悩みを癒す

昨日は山梨県の四尾連湖から蛾ケ岳(1,279m)までラブラドールと散歩をしました。よく整備されたトレイルは往復1時間半ほどと物足りない距離ですが、2月に雪の丹沢に登って以来4か月ぶりの山歩きを始めると、身体が喜ぶのを感じます。新緑の森を歩くことは最高の有酸素運動であり、最高の栄養素であり、最高の健康法だと思います。リズミカルな運動集中によって幸福感をもたらすセロトニンが分泌される気がして、嬉しそうなラブラドールの足取りも軽やかです。山を歩くのにはたいしたお金がかからないため、人はその効用を過小評価しますが、山歩きは人生のあらゆる悩みを癒し、生きる活力を生み出すと思います。心身が満たされると欲望や執着が薄れ、生きることには意味も目的もなく、肩の力を抜き、ただゆっくり食べ、ゆっくり呼吸し、ゆっくり生きるしかないと思えます。

スシロー事件はインサイダー取引?

大手回転寿司チェーンスシローの店舗で迷惑行為をした少年に対して、客が大幅に減少するなどの損害を受けたとして、運営会社のあきんどスシローが6,700万円の損害賠償を求め提訴していたことが報道されました。行った行為に対しては重過ぎると見ることもできますが、模倣犯から業界を守る抑止力の観点からは妥当に思えます。少年の行為が悪戯とは言えないのは、信頼で成立する日本文化への破壊行為だからです。和解などに持ち込まずに裁判所の判断を社会に示してもらいたいものです。抑止力としての一種の見せしめが必要なのは、一部でささやかれるように、株価下落を狙ったインサイダー取引に使われる可能性があるからです。実際にスシローの時価総額は一時170億円下落し、その後1週間ほどで回復したことを考えると、厳しい処分による再発防止が必要だと思います。

誰もが幸運を手にする方法

昨日は父の92歳の誕生日で、お世話になる施設に行きました。90代で働く人も決して少なくありませんので、とくに元気というわけではありませんが、衰えない食欲が生きる喜びのようです。酒豪が自慢で、糖尿病を患っていた割に平均寿命を超えるのは、アルコールの科学物質を分解し解毒できる遺伝子を持つからでしょう。妻の父もほぼ同い年ですが、高齢者に見えないほど元気で、一人で生活をします。比較的最近まで喫煙をしていたことを考えると、同様に喫煙のダメージを最小化できる体質なのだと思います。一般には遺伝影響が25%、生活習慣が75%などと言われますが、二人の場合は特異な体質という幸運がもたらした長寿かもしれません。他方、誰もが幸運を手にする方法は、飢餓状態になると生命を維持しようと傷ついたDNAを修復する長寿遺伝子を活性化することで、食べる量を減らし、断続的な飢餓状態に置くことなのだと思います。

生きる価値

身近で人が亡くなりました。特別に親しい間柄でも、長い付き合いでもありませんが、自分より一回り以上若い、早過ぎる死に衝撃を受けました。一度だけ立ち話をしたときの穏やかな口調が今も耳に残ります。亡くなる前日に偶然見かけた時は、見るからに体調が悪そうで、自分にできることはなかったのかと悔やまれます。職場では献身的に働いていたそうで、その人柄が偲ばれます。人の死は、故人の生きざまを通じて現世を生きるわれわれにメッセージを残します。日本人にとって死は身近なものではありませんが、訃報に接すると生きる意味を考えます。世界では来世や輪廻転生を信じる人が多数派とされますが、死を異なる次元への転換点と捉えるなら、人生の後半こそ、精神性を高める必要があるのかもしれません。肉体の衰えは受け入れるにしても、高い精神性を保つことこそ、第二の人生を生きる価値だと思います。

一番信用できないのは自分

常習的脅迫などの疑いで逮捕されたガーシー容疑者の帰国時の出で立ちが注目されました。金髪に無精ひげ、Tシャツに短パン、サンダル姿ながら、ピカチュウのイラストが描かれた高級ブランドのTシャツは6万円超とされ、食事に出たところをUAE当局に拘束され、着の身着のままの帰国ながら、立派な身なりと言えるかもしれません。普段着に6万円のTシャツを着るドバイ暮らしに憧れる向きもあるでしょうが、49億円をだまし取り、楽天モバイルの凋落に拍車をかけた元物流管理部長夫婦の末路といい、贅沢な暮らしが不幸を呼ぶのは、金以外の尺度で幸せをはかれなくなるからでしょう。カジノ狂いにより大王製紙会長から塀のなかに落ちた井川意高氏はその著書のなかで、106億8,000万の代償として私が得たものは、一番信用できないのは自分と言う、かくも悲しい事実のみだった、と語っていたのを思い出します。

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