リスクを過少評価した宿泊業界

昨日は宿泊ビジネスと外国人就労について話をしました。専門分野ではないので、話題の多くは海外と日本のホテルや旅館市場に関する文化的背景の違いです。日本が世界的に見て異質・独自の文化・社会・経済システムを持つという「日本特殊論」が顕著に表れる産業分野の一つが宿泊業だと思います。この違いは、日本における産業発展の時期と時代背景により生じ、加えて日本人固有の気質にあると考えます。日本企業の戦略を研究するドイツの経営学者ウリケ・シェーデの著書、「再興THE KAISHA」が指摘するタイト・ルーズ理論によると、日本は正しい方法が大切にされるタイトな文化であり、これはシリコンバレーのような予測不能なことに寛容なルーズな文化とトレードオフの関係にあります。この20年ほど、宿泊業界が度重なる環境変化に翻弄された理由は、正しい振る舞いに拘泥され、将来リスクを過少評価したことにある気がします。

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