薪代と元が取れる

テントサウナの聖地とされる三重県の飛雪の滝キャンプ場に行きました。30mの落差がある滝は水量の少ない今の時期でも豪快に水を落とします。3タイプ用意されるテントのうち、最も川に近いモルジュはあっという間にロウリュが危険な温度に到達します。自分のペースで薪を燃やすことができ、10分から15分おきに薪を投入して前半は温度を上げドライサウナで一気に汗をかき、後半は温度を落としてロウリュでじっくりと汗を流します。2時間で2,500円の値段は良心的で、薪代だけで元が取れるかもしれません。水温は8℃と冷たく足が真っ赤になります。滝つぼから起こる風を受ける冷気浴で、川まで50歩ほど歩く間に体が冷えてしまいます。非凡なロケーションながら、三セク的な凡庸な運営のためか、昨日は他に1グループが利用しただけで、サウナブームの終焉も印象づけられました。

予定を決めない自由な旅

昨夜は三重県の鈴鹿に泊まりました。最初はN-VANで車中泊のつもりでしたが、じゃらんの口コミ4.3の宿が2,500円と格安だったので、興味もあり泊まることにしました。N-VANの車内が一人の宿泊にとって快適な空間だとしても、和室で荷物を広げられる解放感はありません。お風呂に入れて、浴衣やコーヒー、紅茶、日本茶まで用意され、もちろんWi-Fiも使えます。併設する料理屋が本業のようで、8室の客室は満稼働しています。今までは遠出をする時は最初に宿を見つける必要がありましたが、N-VANに寝具を積むようになってからは、魅力的な宿が見つかれば泊まるようになり、遠距離旅行の自由度が増えました。遅さに慣れるとエンジンの非力さも気にならなくなり、唯一の不満は今どきの車としては18.8km/Lと燃費が悪いことですが、AT車ならもっと良いはずです。予定を決めない自由な旅に慣れてしまうと、この車から離れられなくなります。

サウナを健康増進に

中山美穂氏がコンサートの予定されていた今月6日に急逝しました。病死の可能性が高く、入浴中に起きた不慮の事故とされます。発見場所となった浴室は、今の時期には急激な温度変化が生じ、血圧や脈拍が急に変動して脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがあります。寒さは常に人類の生存を脅かす存在でしたが、一方で冬場に薄着で過ごすなど、寒さに慣れることで深部体温を上げやすい体質になるとの主張も聞かれます。寒冷刺激が体の温度センサーを活性化させ、体は寒さに適応するためにエネルギー消費を増やし、代謝が促進されると言います。冬こそサウナが本場の季節ですが、フィンランドを中心とした研究では、定期的なサウナ浴が心血管疾患や脳疾患のリスクを大幅に低減させるというエビデンスもあり、自分の体と対話をしながらサウナを健康増進につなげたいものです。

福島の川奈ホテル

いわき市の小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブに泊まりました。20代の後半以降ゴルフはしませんが、大浴場が充実するゴルフ場にはよく泊まります。福島の川奈ホテルと言えそうなロケーションは抜群で、打ち寄せる波が岩にあたり砕ける音が響く、大海原を望む露天風呂は夕日も日の出も夜中の星も美しく、日の出を見ていると、平和な一日を迎えられることに感謝の気持ちが起きます。サウナも含めて5:00から24:00まで営業しているのは良心的ですが、年配の男性客はサウナがぬるいぬるいと文句を言います。朝5時からサウナを動かす施設は珍しく、それでも室内は80℃近くあり、最上段ならじわじわと十分な汗をかけます。オフシーズンなら一休の朝食付き7,700円という、手の届く値段で贅沢ができる現代人は幸せですが、贅沢をすることの不幸は、執着に支配され感謝の気持ちを失うことかもしれません。

工務店の庭が北欧に

日立市の「85歳が創る茨城極熱サウナ~3un~」に行きました。施設名は、大工一筋60年という経営者の祖父が、自宅の庭にサウナ小屋を作ったことに由来します。凄いのはロケーションで、住宅地にある工務店の資材置き場にサウナ小屋と水風呂、外気浴スペース、更衣室兼用のシンギングボウルを用いた倍音によるサウンドセラピーを行う部屋があります。外気浴スペースはアパートと隣接し、犬の鳴き声や生活音がするのはご愛敬ですが、合計4時間にも及ぼうというプログラム中は意識が薄れていきます。とくに北欧から取り寄せたオークのウィスクによるウィスキングは、ここが茨城県の工務店の中庭であることを忘れます。ウィスキング後半はロウリュで一気に汗を流しますが、立って施術をするセラピストは体力勝負です。森林のような香りと蒸気に包まれ、五感を研ぎ澄まされる体験は、サウナのメインストリームになる気がします。

運転の身体化

N-VANに、ドアのロック・アンロックに連動してドアミラーが自動的に格納・復帰するオートリトラクタブルミラーを付けました。乗降時に、ミラー操作の手間が省ける便利さが回路の交換だけで済むなら、全車に標準装備してもらいたいところですが、配送などに使われる商用車では、都度ミラーが格納されることが嫌われるのかもしれません。ディーラーでの作業には時間がかかるようで、代車に借りた黄色いN-VANのAT車は想像以上に好印象でした。実用的な低速域では6速MTより加速力を感じ、乗り味も重厚です。これで燃費が良いとなれば、変わり者以外はMT車に乗る理由が見つかりませんが、それでも帰路自分のMT車に乗り替えるとライトウェイトスポーツカーのような吹き上がりを楽しめます。マニュアルトランスミッションによる運転の身体化なしに、Fun to Driveはありえないという信念はしばらく変わりそうもありません。

N-VANはどこでもドア

N-VANに乗るようになって夜中に移動する機会が増えました。以前は渋滞を避けるために早朝に出かけましたが、今は眠気さえなければ夜通し走り、眠くなればSA/PA、道の駅などで仮眠を取ります。助手席から続くフルフラットのスペースに、600mm幅のマットレスと普段から使う寝具を積むので、運転を中止して数秒で眠りにつくことができます。夜中に運転するメリットは、交通量が少なく、道がスムーズに流れるために燃費も移動時間も少ないことです。夜中は仕事など運転に慣れているドライバーが多いため、道には秩序が回復しストレスがないこともメリットです。暗闇のなか自分だけの時間を取り戻し、昔聞いた音楽を流していると学生時代のような高揚感を覚え、夜が明けていく時間帯の光の美しさも印象的です。時間に拘束されず、真夜中に移動できるN-VANは、どこでもドアのようにささやかな夢をかなえてくれます。

次の時代を切り開くサウナ

昨日は10月に開業した日立市のMIDORITO SAUNAに行きました。渓流の滝でクールダウンできるアウトドア型サウナで、7、8人が入れるモルジュのMORZH MAXをパブリック利用に使います。2台の薪サウナはスチームジェネレーターで水蒸気を出す仕様で、90℃の室内は十分に汗をかけ、地下水を使う16度の水風呂も好印象です。今月末には、機密性・蓄熱性・耐久性に優れるとされる土管サウナも稼働し、隣地にはキャンプエリアが整備されるようです。先日長崎県の御湯神指しベストパワーランドに行き、中央で松の木が燃え盛る石室サウナを見てしまった後では、営業許可が取れるのかは甚だ疑問ですが、何を見ても普通で、感動も調いも薄れてきました。今や自然の川を使った水風呂も、施設の卓越性にはならず次の時代を切り開くサウナの在り方を考える日々です。

捨てたら楽になる

近所の京王線の駅では衣類循環型社会の実証実験として、古着を回収する専用ボックスを設置し、リユース・リサイクルをしています。将来的には、様々なクリエイターと連携してアップサイクルを行う予定です。衣類は洗濯を行ったもので、汚れや破れがなく再使用できるものに限られますが、重宝しています。勢いで買ったが着ていてもテンションが上がらないとか、高価で捨てるのが忍ばれる服もあります。ゴミとして捨てるのには抵抗があり、好みが分かれる服を人にあげるのもリスキーです。今や古着はファッションの一部で、買うことへの抵抗感も少なく、誰かが使ってくれるのであれば、捨てる罪悪感に苛まれる必要もありません。洋服が減れば探す時間も減り、家も広くなります。身の回りは捨てたら楽になるモノがあふれていますが、心置きなく捨てられるのであれば消費への貢献も期待できそうです。

行政支出の合理性

一年で一番日没が早い時期を迎え、来週からは日没時刻が遅くなり始めます。この季節になると落ち葉が道路を覆います。近所の甲州街道の街路樹はケヤキの大木で、降り積もった落ち葉の清掃に一車線をふさぎ作業をします。甲州街道が混むはずのない時間に渋滞をするときは、だいたい街路樹整備の車両が車線をふさぎます。ケヤキの高木の剪定をするために大型のクレーン車が持ち込まれるためです。景観をよくし、夏場には木陰を作る街路樹ですが、管理の予算は膨大なはずです。歴史的に杉並木を作ってきた日本ですから、街路樹を整備することは当然に思えますが、全国で行われる草刈りといい、いつまでこのような管理ができるのか心配になります。先の兵庫県知事選で争点になった県庁舎建て替えも、木材を定期的に更新し続ける設計で、林業利権とのつながりの指摘も聞かれます。行政の行う支出の合理性を、有権者が考える必要を感じます。

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