
ゴールデンウィークという国家的イベントでは、消費者の財布の紐が緩みます。それを見越した事業者は、スペシャルメニューなどと称して値段を吊り上げます。連休中の高速は休日割引が使えませんが、渋滞を避けるため夜中に移動するので、より有利な深夜割引が使えます。連休中は2度八ヶ岳に登り、白州に家を買った友人宅と見たかった古民家カフェに行っただけですので、使ったお金はわずかです。お金を使うことに抵抗があるのは、将来を悲観しているからではなく、騙されているような気がするからです。人混みの商業施設でお金を使うより、明け方の山に登る方がはるかに刺激的で心穏やかになれます。昔の人は「贅沢をすると罰があたる」といって行動を戒めましたが、それは単に節約をせよという訓えではなく、人間らしい暮らしに目を向ける知恵だったのだと思います。
お知らせ
10年前の体を取り戻す

連休は2日連続で西岳(2,398m)に登りました。金曜日に達人のストレッチを受け、ドクターストレッチが4か月かけて治せなかった腰痛が40分で消えたからです。2019年の上州武尊山スカイビュートレイルレースの48km地点でリタイアした後、山に行くと常に腰痛に悩まされて来ました。腰痛の症状はそれ以前からありましたので、もはや人生の一部になっていた痛みが消えたことは、今でも半信半疑です。普段は歩く下山道でペースを上げても、関節と筋肉は腰痛以前と同じように動きます。運動から遠ざかり筋肉も心肺機能も低下しており、最盛期のスピードは出ませんが、痛みが生じないことは奇跡です。6年間出ていないトレランレースに復帰するのは夢でしたが、痛みのない人生によってQOLが一気に上昇し、年間15のレースに出ていた10年前の体を取り戻すことが次の目標です。
普通は命とり?


連休初日は白州にある古民家カフェに行きました。古民家と名の付くところはとりあえず行く主義で、見れば概略どの程度お金をかけたかは想像がつきます。何の変哲もない古民家ですが、明治30年頃に建てられ130年の時を経た貴重な存在です。2年ほど前に購入したそうで、その時に屋根瓦を換え、薪ストーブをつけた以外は、お金はかけてないように見えます。客は入っていますが、開業後日が浅いこともあり、連休の入込状況は参考になりません。店の真価は数年が過ぎた時に分かりますが、2度3度と行きたいという気持ちにはなりません。デザートや飲み物のクオリティは月並みで、内装にも粗が目立ち、文句を言うほどではないにせよ、小規模事業者にとって普通は命とりだと思います。しかしながら、人を雇わず日々の生活費が入ればよいと考えるなら、これで十分なのでしょう。
達人のストレッチ

4か月ほどドクターストレッチに通った腰痛は完治せず、たまたま見つけた近所の個人経営のストレッチに行きました。最初に足湯につかり、正味施術時間は40分ほどですが、パワーとスピードがドクターストレッチとは桁違いで、朝はだるかった腰から痛みが消えました。過去に受けた施術のなかでトップクラスに痛いものの、あそこまで思い切りよく体を動かすのは、よほど施術に自信があるからだと思います。素人を短期養成してトレーナーにするチェーン店とは異次元の施術は、翌日になってもみ返しが出ないのが不思議なぐらいです。犬が起きたときにストレッチをするように、トイレに行くたびなど、日に何度もストレッチをすることが肝要で、前屈、腰を伸ばして反るなどの簡単な動きが奨励されます。もう恐れずに運動をして良いと言われましたので、連休は八ヶ岳で山に入りたいと思います。
思考の身体性

昨日は出講の日でした。コンサル時代から研修は比較的好きな仕事で、同様に授業も好きです。準備で自身が能動的に勉強をすることと、頭と体を同時に使う思考の身体性がもたらす気づきがあるからです。「学ぶための最良の方法は教えること」と言われるのは、誰かに教えることを想定すると、意味の理解・構造の把握を意識するようになり、自らの学習理解が深まるからとされます。授業中に自分の声を聞きながら思考するという新鮮な体験が貴重なのは、自分の発言を客観的に聞くメタ認知による自己理解が進み、考えを言語化することで、初めて思考が整理されるからだと思います。自分の話なのに、新たな気づきがあり、アイデアが発展して思わず膝を打ちたくなることもあります。典型的なのは自分が知らないことを学生との対話のなかから見つけるときで、答えを知らないスリリングさも加わり、これこそ授業の醍醐味のような気がします。
サクラに弱い日本人

近所の商店街に、ソウル東大門にある人気のベーグルベーカリー、eun bakery(イウンベーカリー)」ができたのは昨年末です。テイクアウトのみ、現金のみで、ひとり5個までの購入制限がある8種類のベーグルは、11時に開店して昼過ぎには完売するようです。380円から570円という高額なベーグルを買う気にはなりませんが、開店の30分前には行列ができるのを見ると興味を引かれます。伝統的なプロモーション手法にサクラがありますが、そうではないでしょう。商品の売れ行きが良いように偽装するサクラは、Amazonや宿泊予約のOTAサイトのレビューなどそこかしこに見られます。桜の花見はタダで見られて、その場限りで盛り上がる様子からサクラという隠語が生まれたようですが、周囲にあわせて自分の意思決定をする習性がある日本人は、サクラに弱いのかもしれません。
人生の後悔リスト

人生に必要なのは時間とお金と健康だと思います。若い頃はお金も時間もなく、やがてお金と時間を手にする頃には健康が低下していきます。現役を退いてしまえばお金もやがて減っていき、時間も有効に使えなくなります。他方で、体の動くうちにやりたいことをやれという考え方も、生き急ぐようで違和感を覚えます。人生の後悔リストを減らしたいのであれば、三者のバランスが取れる中年以降の生き方が肝心だと思います。自分の人生におけるやりたいことリストの一番目は、自然豊かな国立公園内に温泉旅館を持つ、というものです。事業は塩漬けながら、一応は達成したものの、次にやりたいことが思い浮かびません。結局は自然豊かな場所で宿を経営することが、自分が生涯かけてやりたいことであり、古民家サウナをスケールさせることが当面の人生の目標であり、生きている実感が得られる気がします。
日本的教育が思考停止の源

先日、近所を短時間歩く間に、バイク、電動キックボード、自転車が一時停止を無視して、減速することなく道路を突っ切るのを見ました。いずれも若い人ですが、電動キックボードに乗った女性はスマホを見ながら運転しており、スマホ脳に改造された現代人の注意力は散漫になっていると思います。登山道で前方を歩く人に追い着いたとき、驚かさないように大き目に足音を立てて歩いても気づかず、物凄く驚かれることがあります。天敵のいない人類は周囲に警戒することなく無防備なまま生き、認知力や集中力が低下しているのでしょう。これはマスメディアの報道を鵜呑みにして、疑うことなく権威に従うことも同様で、答を重視する日本的教育が思考停止の源のような気もします。注意力・判断力・自己抑制・リスク認知は前頭前野を鍛えることで強化され、教えるべきなのは、マインドフルネス瞑想かもしれません。
経済的自由を手に入れる方法

花粉症も桜も終わった晴天の昨日は、新緑が美しく一年で一番生命力にあふれる季節です。連休前ということもありますが、マイクロツーリズムならぬご近所観光で過ごしました。近くの豪徳寺、紅葉の名所である実相院や、オリンピックを機に整備された馬事公苑に行くと、徒歩圏観光で満たされます。2万歩以上歩いて、最後に図書館で借りた雑誌を向かいのマクドナルドで読むと、払ったお金はコーヒーの120円だけです。普段の生活が質素なら、ここぞと言うときに一気にリスクを取れるのでビジネス上も有利です。多くの富裕層は浪費をせず、普通に生活した結果お金が残るのであって、富裕層の生活が意外に地味で質素なのは不思議なことではありません。ギャンブル性が高い投資をせず、ドーパミン報酬型の消費を遠ざけ、未来のために長期視点で投資を行うことこそ、経済的自由を手に入れる方法だと思います。
高級車は負債?

最近高速道路を走っていると車間距離を詰めて煽る車が増えていると感じます。運転マナーの悪化が事実なら、その原因は社会の閉塞感や先行きへの不安という世情を反映しているのかもしれません。非力なN-VANはほぼ制限速度で走り、遅いトラックが走行車線を塞がない限り追い越し車線に出ませんが、それでもしびれを切らした車が走行車線側から抜こうと無理に割り込んでくることがあります。煽る車を見ると、そこには一定の傾向が見られ、黒か白の車体の高級外車や高級ワンボックスが目立ちます。つまり高価な車で、乱暴な運転をする彼らが生活苦には見えません。車が高級でも心は満たされず、もてあますパワーを解放できない高速道路でストレスをためているだけに見えます。金持ち父さん風に言えば、高級車を買うのは負債に金を突っ込む無為な行為のような気もします。