
医者に行くことはほとんどありませんが例外は歯科医で、半年に一度程度歯のクリーニングに行きます。先日も歯石を取りに行ったのですが、この1、2年電動歯ブラシで磨いているためか以前のようにガリガリと歯石を取ることもなく簡単に終わります。昔は良く虫歯治療に通いましたが、食事の回数を減らして以降、この10年ほど虫歯ができることはありません。口のなかは通常pH7の中性に保たれますが、食事などで糖質を摂取すると酸性に傾き、歯のエナメル質はpH5.5で溶け始め虫歯になります。しかし唾液により口内環境が中性に戻ると再石灰化により虫歯はできません。つまり唾液により歯が中性に戻る前に次の糖質が入ることが虫歯の原因で、食間をあけるだけで虫歯は防げます。歯の磨き方を教えても虫歯の原因を教えないのは、患者が減ることを恐れるからでしょう。
お知らせ
図書館とChatGPT

ランドスケープと建築を見に行った木更津市の地中図書館ですが、同様に蔵書も魅力的でした。書店や図書館の魅力は、予期せぬ良書とのセレンディピティ的な邂逅にあると思います。キュレーターの世界観を追体験することにより、図書館から新たな旅が始まる気がします。施設の性格上蔵書の貸し出しはしていませんが、読みかけた味覚に関する本をさらに深めたいと思いました。家に戻りChatGPTに、類書との主張の論点整理を聞いてみると、卒論かそれ以上の論文が書ける程度の文章を生成します。分野によるのかもしれませんが、少なくとも教育において論文課題を出すことは、無意味な時代に入ったことを実感します。これは喜ぶべきことで、「美味しいとは何か」というテーマに関して、味覚の主観性と美味しさの共有、言葉が味を決める、といった気づきを得ることができました。図書館とChatGPTは、本の世界を拡張する福音をもたらすのかもしれません。
生きるためのサウナ


月曜日に行った、木更津市のクルックフィールズの敷地の高台には、7棟の宿泊施設cocoonがあります。目当てだった地中図書館同様に、34㎡と50㎡のコテージ周辺のランドスケープも魅力的で、そのハイライトはサウナ小屋です。奇をてらわず、上品に作った大人のサウナという雰囲気で、水風呂がシングルとか、ストーブがどこそこ、といった妙なこだわりが子供っぽく見えます。年末に長崎県の石窯サウナに入って以来、サウナの入り方が変わりました。古代の横穴式住居にでも迷い込んだような石室の中央では松の木が豪快に燃やされ、その迫力に圧倒されました。それ以上に衝撃を受けたのは、重い不治の病の人が利用することです。生きるためのサウナ、というキーワードが浮かんで以来、あれほどこだわっていた水風呂にほとんど入らなくなりました。サウナの魅力は調いと深部体温を上げることにあり、長期トレンドは後者だと思います。
リアルな本への回帰





農、食、アートと自然の共生体験施設KURKKU FIELDS内に、一昨年開業した地中図書館に行きました。30年ほど前に米国西海岸ビッグサーの海岸の土手に、半地下状に埋設された客室を持つリゾートホテルに泊まって以来、そんなホテルを作りたいという夢があります。巨大なすり鉢状の土地の中腹に埋もれる図書館は、ティアドロップ型の中庭を本棚の回廊が囲み、洞窟のようにも見えます。魅力的な個室の天井からは自然光が注ぎ、コンセントもあるので調べものなどに最適です。蔵書も好みの本が多く、もし宿泊したならこの図書館から離れないでしょう。今の季節でも魅力的なランドスケープは、草木が生い茂る季節なら生命力をもらえそうです。電子書籍が普及するにつれ、リアルな本への回帰はより魅力を増し、こうした図書館は今後も増えていく気がします。
気持ちも若くなる

N-VANに乗り始めてから真夜中に出かける機会が増えました。運転する際の最大のストレスである渋滞に巻き込まれないので躊躇なく遠乗りができ、時間を有効活用し移動コストを減らせます。先日、けいはんな学研都市に行った時は、夜までスッカマの湯に滞在し、通勤渋滞が終わる頃に出発したので、名古屋から浜松まで100kmに渡り信号のない国道23号バイパス(第3の東名)を通り、途中から高速に乗れば深夜料金が使えます。その武器はどこでも寝られる室内ですが、他にもメリットがあります。先日泊まった温泉旅館はとうの昔に追加投資をあきらめたようで、寝具も清潔には見えませんでした。そこで、寝具を客室に運び込み、普段と同じ環境で眠れました。これまでは時間調整にマクドナルドやガストに入っていたのですが、そんな時も室内が快適なN-VANなら困りません。何より真夜中のドライブは学生時代を思い出し気持ちも若くなります。
食べる喜びの再定義

食事を節制した一人健康週間のしめくくりに60時間ほど断食をしました。断食の心地よさを知れば、数日の断食に覚悟も我慢も要りません。お金と時間が浮いて、体調が良くなり、全身で健康を実感でき、味覚が繊細になりその後の食事が美味しく、さらにはサーチュイン遺伝子まで活性化するとなれば、やらない理由は偏った思い込みだけでしょう。ダイエットのリバウンドは食べたい欲求を我慢した結果起こりますが、一度心地よさを知ってしまえば数日の断食は苦行とは無縁で肯定的に捉えられます。先週の木、金と京都に行くような家を離れる時は絶好のタイミングと言えます。すべては心理学のフレーミングの問題で、仕事を自由がもたらす自己表現ととらえるか義務的な苦役ととらえるかによって、全く異なった労働観が形成されるのと同じで、食べる喜びを食べないメリットから再定義することが、幸せにつながる気がします。
サウナは統合医療



京都に来たのは日本初と言われるスッカマ(炭窯)に入浴するためですが、もう一つは八瀬のかまぶろを見るためです。京都や奈良には石風呂にゆかりのある場所がいくつかありますが、廃業してしまったような旅館の庭にある窯風呂は、内部が補強され今すぐにでも使えそうです。壬申の乱で大海人皇子が背に矢を受けた際に窯風呂に入って傷を癒したことから、ここを矢背(八瀬)というようになったという伝承があります。スッカマには2日通いましたが、一番の収穫はアカスリをしてくれた比較的年配の女性に、故郷の韓国で入ったスッカマの話を聞いたことで、ここでも比較的重篤な不治の病の治療に訪れる人が目立つそうです。娯楽やレジャーの色彩の強いサウナですが、歴史的にはより切実な使われ方をして来たはずで、むしろ今復活させるべきなのは代替医療を積極的に取り入れる統合医療の視点だと思います。
日本初のスッカマ(炭窯)



けいはんな学研都市に2022年に開業したスッカマ源氏の湯に行きました。日本初の韓国伝統のスッカマ(炭窯)は、蓄熱された炭焼き窯に入る熱気浴で、古くから民間療法に用いられてきました。炭を作る過程で遠赤外線が放出され体を芯から温めます。窯内のデジタル温度計は140℃を示しますが、長崎や山口、香川で入った石風呂のような身の危険を感じるような熱さではなく、渡されたバスタオルをかぶる必要もなく快適です。石風呂は塩水などにより室内を蒸すのに対して湿度が低く、スーパー銭湯の施設だけに温度を上げられないのだと思います。韓国の一部には炭窯が残るようですが、都市部の汗蒸幕と違い炭焼きを行う山中にあり、炭を使って焼肉などもできる施設で、フィンランドのサウナに通じるものがあります。焚き上がりでもレンガは熱くなく、石の蓄熱性は低そうですが、75℃ほどに下がって岩盤浴がわりに入るのが快適でした。
治るという信念

例年3月初旬から始まる花粉症ですが、今年は気温が低いためかまだ症状が出ません。花粉の飛び始める頃に口呼吸を始め、薬を使わない舌下免疫療法が効いた可能性もあります。過去7年は花粉症がピークを迎える初旬から中旬は、沖縄やハノイに行く転地療法を行いましたが、その必要がなくなったのであれば朗報です。自分のQOLを低下させてきたのは腰痛と花粉症ですが、どちらも治癒への淡い期待を抱かせます。治るという信念により体は自らを癒しますが、問題なのは「一生治らない」という医師による悪魔の呪縛と、治療を人任せにする患者のリテラシー不足だと思います。二言目には加齢が原因と言い出す医師は、単なる不勉強ですから信用できません。仕事であれ、体調不良であれ、人生に主体性を取り戻すことこそがQOLを高めると感じます。
旅には衝動が必要

スペインにいる娘によると、イベリア航空のカウンターでは、話かけてもアジア人は無視され対応をしてくれないと言います。オーバーツーリズムで住宅価格の高騰したバルセロナでは、観光客に水をかけて店から追い出すぐらいですからやりかねません。海外旅行に食指が動かないのは、犠牲を払って行く割に、不快な経験が多いからです。加えて時差によりサーカディアンリズムが狂い、長時間機内に押し込められることで感染症などの健康リスクも高まります。さらに円安の昨今ではおいそれと食事すらできません。どうしても見たいゲストハウスがあって、その施設を見るためにペナンに行ったことがありますが、旅には居ても立ってもいられないほどの衝動が必要だと思います。多くの犠牲を伴う旅を正当化できるのは、ビジネストリップと抑えがたい衝動だけだと思います。