
涼しくなった東京に戻り、今朝は8時間も眠りました。普段より長く眠ると世間の風潮とは逆に、罪悪感を覚えます。睡眠時間は日によって、環境によって大きく変わり、2、3時間でも快調の日もあれば、眠り過ぎて朝疲れる日もあります。短眠の日でも別に体調が悪いわけでも、日中に眠気を感じることもなく、普通通り生活できることに、社会で流布される睡眠常識はあまりに堅苦しいと感じます。その出元は睡眠の権威とされる有名大学の学者です。権威に弱い日本人はその言説を疑うことなく、自分は「不眠症」なのだと信じ込み、睡眠薬の多くを日本人が消費するのはそのためでしょう。権威とされる学者の主張の根拠が、実は脆弱なものだと知ると、自分の感覚の方が正しかったと思えるようになります。世間の権威の大半はハックされており、専門家が流布する常識より、自分の身体が発する声を信じて、眠い時に眠ることが健康への道でしょう。
お知らせ
竹林を巡る旅

京都に行ったのは、母から相続した土地の用事です。祖父の時代に借金のかたに貰ったらしいいわくつきの農地は固定資産税もかかり、相続から40年が経っても解決の目途が立ちません。母が相続した頃は土地神話全盛期でしたが、今や土地は厄介者としてババ抜きが繰り広げられます。数万円で売られるリゾートマンションは、高額な管理費という将来負債のために買う人がなく、不良資産を買い取り姿を隠す悪質業者の横行により、共倒れしかねません。日中に行くと美しい竹林は、人の手が入っているように見え、隣地所有者に手紙を送りましたが返事がなく直接行くことにしました。昼間も雨戸が締まり、車庫の前には雑木が茂る様子はストリートビューで見た通りで、応答はなく近所の人によるとすでに本人は亡くなっていました。近隣農家、税務課、農業振興センター、農業委員会などをまわりましたが、目立った収穫はなく竹林を巡る旅は続きそうです。
本当の自由

長野県にいるときはWi-Fi接続のために毎朝のようにスターバックスに行きます。380円のコーヒーしか飲みませんが、1.5km先には半額以下で飲めるマクドナルドがあり、7時にならないと駐車場を開けないスターバックスに対して6時から営業しています。わずかながらマクドナルドにも電源席があり、コーヒーの味に至ってはブランドテストをされると分かりません。日によっては数時間もいることがあるので、380円でも十分に安いのですが、プレミアムを払うのは何となく居心地が良い気がするからです。そう考えると産業の大半は機能性を超えた「何となく」で成立しているように思えます。先週は京都まで往復しましたが、軽自動車で行っても機能的には変わらず不当に疲れることもありません。むしろフルフラットでいつでも寝られるN-VANの利便性が高いと言えます。見栄や執着といった産業界のヒエラルキーから離れることで本当の自由を手にするような気がします。
悪夢は幸せ

今朝は珍しく、勤め人時代の後味の悪い夢で目が覚めました。会社を辞めたのはもう10年前ですが、リアルに当時の感情が蘇ります。給料に加えて様々な有形、無形のベネフィットを提供してくれた会社に文句を言うなど、罰が当たりそうですが、会社や仕事が嫌いなわけではなく、そこに渦巻く人間模様や他者の評価、組織の都合が好きではなかったようです。世渡りが下手な自分が組織に馴染めないのは当然の成り行きですが、一方でそこまで嫌な思い出もないのに、夢がそれを脚色して、胸が詰まるほどリアルに再現するのは潜在意識の影響かもしれません。覚めないでほしいと思えるような楽しい夢を見ることはなく、大半が悪夢です。それが性格によるものなのか分かりませんが、起きたときに「夢で良かった」と今の幸せをかみしめることができ、自分の行動変容を促しているような気がします。
重要なのは高低差

寒暖差が大きな季節を迎えました。昨日京都市内では34℃を示していたN-VANの気温計は、今朝の長野県では14℃になり、27℃に設定されたオートエアコンは、普段は鈍感ですが、さすがに温風を吹き出します。日本は東西南北に細長い列島ですが、今や北海道と沖縄の気温が逆転することもあり、個人的には東京より那覇の暑さの方がマイルドに感じます。長野にいるとき、車で20分ほどの茅野市に買い物に行くと、スーパーの駐車場は東京の都心部と変わらない暑さで、重要なのは木々に囲まれる環境と高低差だと思います。幸い日本は高い山が列島を貫き、どこからも比較的容易に1,000m以上の標高にアクセスできます。高地は空気中の酸素濃度が低く、肺の機能や酸素の取り込み効率が向上するとされます。また高地に住む人々に長寿の傾向が見られるという研究もあり、日本特有の国土の高低差をもっと利用すべきかもしれません。
カプセルツーリズム

サウナ業界では知られるルーマプラザに泊まりました。宿の取りにくい京都にあって、祇園の中心街にありながら朝食と駐車場がついて6,000円で泊まれるのは有難いです。起きている間はサウナに入るかパソコン仕事をするので、カプセルベッドで過不足ありません。サウナブームにより、有名な施設はどこも最新設備にアップデートされていますが、88℃のフィンランドサウナや塩サウナを含む3か所のサウナと水風呂は有名施設らしくたっぷりと汗をかけ、京都市内が絶景の展望浴場も高い評価です。フロントには大型のキャリーケースが並べられ、感度の高い欧米インバウンド客が多いのは京都ならではで、世界に誇るハイスペックなサウナと、日本のお家芸のカプセルベッドが同時に体験できる施設はリアルな日本を知りたい旅行者には魅力的でしょう。短眠なので夜通し入れるサウナは重宝し、地方の大都市に泊まるときはほとんどがサウナ施設です。
オウンドメディアの王道

最近見たYouTube動画で圧倒的に面白く、考えさせられたのはMJリサーチという探偵会社の動画です。大半は浮気調査ですが、結婚詐欺の相手の正体を暴く回は、詐欺師のすさんだ生活実態が生々しく浮き彫りにされます。見せ場は、金を無心する男を探偵社の4人がチームプレーで尾行をする場面です。無線の実況中継は徹頭徹尾リアルで、その臨場感に圧倒されます。編集はされていますが、「プロフェッショナル仕事の流儀」的な演出は一切なく、コードネームや専門用語が飛び交う普段の会話そのままのリアルさが伝わり、頻繁に着替えをするなど尾行の実態がよく分かります。オウンドメディアにありがちな自分たちをよく見せようとする配慮が入り込む余地などなく、プロフェッショナルの気骨すら感じます。浮気調査のリアルという場末感どころか、清々しささえ覚えるのは、これがオウンドメディアの王道だからでしょう。
単調な高速より楽しい


昨日は白河と南会津に行きました。往復500kmを一般道だけで定期的に日帰りしても疲れないのは、一般道が最も空いた時間帯に使うからです。多くの人が一般道を使わない理由は渋滞ですが、渋滞するのは都内と宇都宮付近だけです。自宅から福島に行く場合、宇都宮を午前6時以前に通過し、そこから先は4号線の裏道を使えばほとんど信号のない快適な道で、単調な高速よりも楽しめます。夜中に走る車はプロが中心ですから遅い車にブロックされるストレスもありません。一般道を使うメリットは、首都高を含めれば往復1万数千円が浮くことで、これは短縮される往復で3時間には見合わない金額だと思います。高規格の新四号国道は最も燃費が良いと思われる7、80km/hの速度をキープできるのでさらに経済的です。最大のネックは家を3時に出る必要があることですが、短眠の自分にとっては全く苦になりません。
10億人を超えた肥満の作られ方

長野県にいるとWi-Fi接続のためにスターバックスに行きます。コーヒーしか頼みませんが、毎日行っていても朝食を勧められます。ショーケースに並ぶ魅力的なペイストリー類は、今となっては毒にしか見えません。周りの人たちはいかにも甘そうなフラペチーノやムースラテに加えて、食欲を刺激する砂糖まみれの菓子パンを注文します。普段から午前中は糖質を絶っているので、これはこれで問題なのですが、仮にそれらを口にすれば2、3時間後には低血糖に見舞われ立つことさえ困難になります。妻が来た時に、ついついパン食べ放題の店に行ってしまい、日頃は食べないパンを反動で口にするとその結果は劇的で、普段の脂質代謝のサイクルが、より即効的な糖質燃焼モードに変わります。翌日からは無性におなかが空くようになり、この代謝の仕組みを知らなければ、自分も世界で10億人を超えた肥満人口に加わることは必至でしょう。
ベストな妥協

昨日は長野県富士見町にあり、2023年に開業した小泊Fijiを見ました。建築家、藤森照信氏による最新作は、見学者必至のためかその所在地は公表されません。それでも小淵沢ICから車で8分、隣県の長野県富士見町にあり、背景に写り込む山の迫り方からおおよその場所は特定できます。ラコリーナ近江八幡を見たとき、昔から見慣れた藤森建築を初めて本音で良いと思えたように、この小泊Fijiも、日本的な田園風景と南アルプスに連なる山がほどよく迫るランドスケープに違和感なく溶け込みます。おそらくこの宮崎駿的な世界観の、風景の美しさがあったからこそ、設計依頼を受けた気がします。建築とは、本来は違和感があるはずの人工的な造形と、自然の景観がベストな妥協をすることにその使命があり、その原点は日本古来の伝統的な家屋だと思います。都市的な建築を礼賛した結果、自然を無視した醜い建築物が日本の景観を破壊してきた気がします。