
普段から眠りが浅く、眠くなければそのまま起きだしてあえて寝ようとはしません。昨夜も夜中の0時過ぎに目が覚め、家の外に椅子を持ち出しました。夜空を見上げて人工衛星を探し始めると、流れ星が頭上を横切ります。遠くの森で鹿が鳴き、単調なリズムで虫の音が響き、人の気配のしない漆黒の世界に身を置くと、何かに畏敬の念を感じる不思議な情動が芽生え、時間の流れが緩やかに変わります。似ている記憶を探すなら、アメリカのグランドティトン国立公園のホテルのデッキで、夕暮れの大平原を動物の群れが移動しているのを見たときの感覚です。東京から2時間の長野県で似た経験ができるのなら、言葉にしがたい複雑な感情を伴う非日常は、目の前にあると言えます。最終的な判断は感じ手の感受性の問題ですが、自分を消費者としてみた場合、非日常性の深度が圧倒的に違うと言われても、海外まで出かける追加費用は不要に思えます。