FIREでそのまま認知症?

昨日は全国のホテルや旅館に投資をする方と会いました。私より一回り以上人生の先輩ですが、初めてお会いした20年ほど前と変わらぬ若々しさでエネルギーに満ち溢れています。他に二回り先輩の経営者ともたまにお会いしますが、独特の鋭い嗅覚と行動力で事業を着実に成長させ、全く年齢を感じさせません。昨今仕事などで知り合う人は自分より若手で、それはそれで刺激的なのですが、先輩経営者にお会いすると自分のような若輩者はまだまだ働けるというエネルギーをもらえます。いくつになっても膨大な仕事をこなし苦とも思わないのは、自分の能力を活かし事業が成長する楽しさに夢中になれるからでしょう。昔は早期リタイアするFIRE(Financial Independence, Retire Early)を夢見ましたが、怠惰な人間ならリラックスし過ぎてそのまま認知症を発症しそうです。いつまでも好きなだけ働けることが幸せなのでしょう。

少量食べるなら贅沢な食事

地下にある我が家のドライエリアは気温の下がる今の時期は食品庫になります。福島や長野で買い込んだ野菜や果物と、災害用に備蓄した水やカセットボンベを使えば、1か月程度なら普通に生活ができそうです。最近はほとんど肉を食べませんので、暑い季節以外なら冷蔵庫なしで暮らすことができます。インフレが叫ばれる昨今でも家計への影響が少ないのは、世間的に粗食と呼ばれる食事が中心だからです。グルメ大国で粗食は不人気ですが、過食、美食、運動不足の食事は健康的とは言えず、少食、粗食、肉体労働が日常だった世代が日本を世界最長の長寿国にしたはずです。百歳を超える人の数が飛び抜けて多い世界の長寿地域の共通点は、一日1,200kcaL前後の少食かつ粗食で、肉体労働に従事してよく体を動かすことです。粗食とは、自然の恵みである旬の食材を活かした飾らない食事であり、空腹で少量食べるなら贅沢な食事になると思います。

ひと手間かける暮らし

昨日は白州町の自給自足で暮らすお住まいに伺わせていただきました。セルフビルドの家は電気、水道、ガスといった公共インフラに頼らず計画停電とも無縁です。食糧の大半が自然栽培か物々交換というスパルタンさで、漬物、自ら解体した猪肉のラーメン、干し柿の昼食はまさにプライスレスの贅沢さです。飼育する鳥骨鶏や名古屋コーチンが食卓に上ることもありバランスの良い理想的な食生活です。少し以前の暮らしは、暖をとるにも食糧を得るにも肉体労働を伴いましたが、都市生活者が半数に達した世界で健康を蝕むのは、運動不足と工業的に作られた食品です。経済成長が見込めなくても、消費社会の支出を疑えば人間本来の暮らしを取り戻せると思います。他人軸の贅沢ではなく、あらゆる自然の恵みに感謝し、他人に依存することなく生活にひと手間かける暮らしこそが本当の豊かさでしょう。

氷河期の記憶

この時期からは日の出時間が早くなり、春が近づくことが残念に思えます。都会に暮らすと寒さは避けたい迷惑でしかありませんが、自然のフィールドでは喜びをもたらします。雪の積もった登山道は歩きやすくなり、雪を踏む柔らかな感触だけで幸せになれます。空が澄み渡り山の景色はどこまでも美しく、星空は感動的で、冬の寒さをありがたく感じます。人類史は空腹と寒さとの闘いであり、過酷な環境下で獲得した防御反応が長寿遺伝子のスイッチを入れます。同様にミトコンドリアは空腹と寒さと運動によって増強され、生きるためのエネルギーを作り出します。人体が最も活力に満ちあふれるのは、現代人が好む環境とは真逆の寒さや飢餓、すなわち死に瀕したときです。健康を保つには冬こそ戸外に出て、氷河期に組み込まれたであろう寒さに対する遺伝子の記憶を蘇らせるべきかもしれません。

自然崇拝の時代の神聖な空間

氷点下とは言え、この時期としては暖かい長野県に来ました。寒さを喜びに変えてくれるのは火の存在です。遠くから漂う焚き火のかすかな匂いにさえ幸せを感じます。火を見るだけの無為がひたすら気持ち良いのは、火を使うことで食べられる食糧が増え、人類が知性を進化させたからかもしれません。古来より火が祭りの中心であったことは、それが最高の高揚をもたらすからでしょう。たき火を囲むと人々のつながりが強まり、揺れる炎に包まれていると、薪の火を眺める休息さえあれば幸せだと思えます。分業により豊かになった現代人が火を起こす方法さえ知らないのは、自分なりの満足の基準を失い受動的に受け入れることに起因するからとも考えたくなります。自分がある種のサウナに入れ込むのも、薪ストーブの燃えるサウナ室が、自然崇拝の時代の神聖な空間に変容するからかもしれません。

製造業こそが次の時代を開く

同年代の車好きにとって、12A、13Bと聞けばそれだけで青春時代の自動車への熱い想いが蘇ります。マツダの欧州部門は1月13日に開幕するブリュッセルモーターショーで、新開発のロータリーエンジンを積むMX-30のプラグインハイブリッド(PHEV)を公開すると発表しました。ロータリーエンジンを発電機として搭載するシリーズ式ハイブリッドながら、一時期は絶滅とさえ思われていたロータリーエンジンが11年ぶりに復活する意義は大きいと思います。電気自動車を礼賛する素人界隈を尻目に、昨年の株式市場ではテスラを始め電気自動車に傾斜したフォルクスワーゲンやGMの株価は半値になりました。一方巷ではEVに乗り遅れたと言われていたマツダは+6%と健闘しています。GAFA的なマネーゲームに走ることなく、「モノづくりは人づくり」という伝統的な日本の製造業こそが、次の時代を開くのだと思います。

世界最高の幸せな国

2023年を占うのは戦争と景気の行方です。世界各地のインフレは許容し難い状況になり、海外に出かけた人たちからは生活コストの高さに悲鳴も聞かれます。以前出かけていた東南アジアの魅力は物価の安さでしたが、今や日本が世界一暮らしやすい物価水準かもしれません。英国生活が3年目に入り、欧州各地のクラスメイトの家を訪ね歩いていた娘も早く日本に帰りたいと言います。国連の幸福度調査や生活満足度調査の低調な結果をマスメディアは誇張しますが、今や世界最高の幸せな国は日本でしょう。幸せを感じるのは自然豊かな山の中で過ごす時間であり、家で暖かい湯船に身を沈めた時や、夜布団に入った時ですから、必ずしもお金は重要ではありません。加えて物価まで安いなら人生を深刻に考える必要などないはずです。すべての基準をお金ではかり、周囲を見ながら生活水準を落とす恐怖を感じる信念体系を離れたとき、幸せはそこにあるのでしょう。

お金持ちになる方法

芸人の滝沢秀一氏はゴミ収集作業員として働く異色のダブルワークで知られます。出産費用捻出のために始め、今は原稿執筆や講演の仕事が増え、週1、2回の収集作業をします。理不尽なことも多く、労働量の割に低収入とされますが、疫病蔓延を防ぐ都市インフラとしての重要性は水道や電気と同じだと思います。お金持ちが住むエリアになるほど出されるゴミが少なく、ゴミの量は貧しさに比例すると言います。庶民エリアからはチューハイ缶、たばこ、100円ショップのかご、洋服などが大量に出される傾向があり、安いけど長持ちしないゴミを、お金を出して買うと分析します。ゴミを減らす3R(削減、再利用、再資源化)にモノへの敬意=リスペクトを加えた4Rが必要との主張は同感です。ロバート・キヨサキは「負債を買わずに資産を買え」と言いましたが、不要なゴミを買って無駄に捨てないことがお金持ちになる秘訣かもしれません。

人生に必要なもの

スタンフォード大学が行動記録アプリを使い世界111の国と地域の72万人を対象に、1日あたりの平均歩数を調べたところ、2017年の世界的な1日の平均歩数は4,961歩でした。最多は6,880歩の香港で、日本の6,010歩は中国の6,189歩、ウクライナの6,107歩に次ぐ世界四位です。米英の研究では毎日の平均歩数が5,649歩を切ると、不安や気分の落ち込みなどの症状が顕著に現れるとされます。エクササイズの効果を狙うなら速歩やインターバルの時間が重要で歩数は目安に過ぎませんが、日本人は意外に健闘しています。昨年の平均歩数は一日12,552歩で、上がった階数は平均45階になります。精度はともかく加速度計内蔵のスマホを持ち歩くことで運動を意識するようになるのは利点でしょう。人生に必要なものを選ぶなら、運動と人間関係が最強だと思います。大半の人はお金に執着しますが、この二つがあればたいしてお金を使わずに生きて行けそうです。

旅の投資的価値

鉄道旅に目覚めた妻が石北本線、釧網本線に乗りに北海道に出かけました。高校時代は三段の寝台で鹿児島などに行きましたので分からないでもありませんが、今は旅に出るモチベーションが起きません。人が旅に出るきっかけは外因的なものと内因的なものがあり、前者は美しい景色や聖地、グルメ、温泉といった流布される情報です。後者は生活に潤いを与えたい、癒されたい、自分と向き合いたい、達成感を得たい、といった個人的なもので、この両者が一致する場合人は旅に出るのだと思います。旅に出たいと思わないのに、昨年の写真を見ると結構方々に行っているのは、打ち合わせの前後や視察、花粉症の発症を抑える避粉と称して半ば義務的に旅をするからです。「純粋な旅」に出たいと思わないのは、お金と時間をかけてわざわざ疲れに行くような旅に、投資的価値がなければ背中を押してくれないからかもしれません。

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