年賀状の季節になりました。郵便局の引き受け通数はこの数年10%ずつ減少し、「年賀状じまい」をする60代以上は53%にのぼるとの調査もあります。企業が紙の大量消費を問題視して止めるようになり、若者が手間とコスパで嫌うのに対して、年配者は終活の一環として出さなくなるケースが多いと言います。正月と言えばストーブで焼いた餅、こたつでみかん、そして年賀状というイメージが強く、その伝統を壊したくない気持ちもあります。しかし、それ以上に大きいのは、年齢を理由に何かを止めることは、死を近づけるようで縁起でもないからです。スマホを持つようになり、腕時計をする人が減っても時計の価値は装飾品に変わり、市場規模が縮小しなかったように、年賀状の価値はむしろ高まると思います。書き手のぬくもりと気持ちを伝える一種の贅沢品として、心に響く手書き文化が見直されるのかもしれません。