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永遠に再生できる

改修中の古民家を見に白河に来ました。江戸後期のこの家のように、伝統工法で建てられた家のメリットは、痛みの激しい部分を新しい木材と入れ替えることで、ほぼ永遠に再生できることです。現代工法のように基礎と土台をアンカーボルトで結合せず、耐震性が高いことも利点でしょう。伝統工法の石場建ての家では、柱を固定せず、石の上で浮き上がり地震のエネルギーを逃がします。差し鴨居のような木組みや土壁の柔軟性が、地震の多い日本で生き残ってきた理由を実感します。周囲の新しい家が倒壊した東日本大震災において、何とも心もとないこの家に被害がなかったことがその左証でしょう。家の内側に柱や耐震壁がほとんどないことも、開放的な空間を作れるメリットになります。現在の法規ではこのような家を建てることが難しいようですが、時代の流れの洗練を受けてきた、伝統工法の家で暮らす人が増えるような気がします。

評価を評価する

サウナ施設で使う設備機器や家電などをアマゾンで調べると、知らないメーカーをよく見かけます。洗練されたデザインで値段がずば抜けて安いのに、スペックは競合品に見劣りしません。中国製なのですが、ハイセンスのように日本の技術を吸収してお値段以上の商品もあれば、詐欺に近い粗悪品もあります。質の悪いことに、後者であってもアマゾンの評価が高いことが、問題を複雑にします。疑わしいときはYouTubeで検索して、製品を解体して詐欺の手口を紹介してくれる動画などを見ます。某宿泊予約サイトの評価も全く信用できないのですが、急いでいるときには賭けるしかありません。アマゾンで買う場合、聞きなれないブランドで魅力的なスペックとデザイン、抜群のコスパで、口コミも高い評価の場合に役立つのがサクラチェッカーです。精度は不明ながら、サクラによる評価の有無を評価してくれます。騙されない消費者であり続けることは大変です。

ほどよい緊張感

昨日の朝は近所のスターバックスで仕事をしようと思ったのですが、雨でついつい出不精になり家から離れられませんでした。四半世紀以上リモートワークをしていますが、気が散る誘惑の多い自宅で仕事を始めるのは、今も苦手です。簡単な仕事から始めるのがコツと言われますが、どうでもよい雑用や家事、楽し気な仕事、簡単に終わる仕事から片付け始めると、意外に時間を奪われます。雑用も誘惑も少ないカフェは強制的に仕事を始めるのに最適ですが、家より不自由なカフェにわざわざ出かけるのも癪に障ります。自宅が仕事に向かない理由は、自分を甘やかすコンフォートゾーンだからですが、その真逆のオフィスが仕事に向かないのは知人が多いからです。仕事を始めても、無駄な会議や話かけられることで集中が途切れます。自宅でも職場でもないサードプレイスが支持されるのは、そこがほどよい緊張感で誘惑が少ないからでしょう。

生涯消えない舶来信仰

仕事に使うHondaのN-VANを買いに、昨日は静岡に行きました。ディーラー流れの登録済み車両ですが、走行距離は5kmです。県外登録費用や陸送費用、その他のデメリットを考えると、価格のメリットは相殺されます。新古車を買う唯一のメリットは、車種によっては年単位にも及ぶ納車期間を早くできることです。先代が自転車屋から始めたこの店は、ビッグモーターも真っ青の1,100台の在庫を持ち、展示場を移動するのに車が必要なほどで、6速MT、4WDといった今回選んだ希少な車も在庫しています。旅館の軽トラック以来、自分史上2台目の国産車も日本が世界に誇る軽自動車です。現在も含め、これまで乗った車の大半が左ハンドルなのは、外国車がまだ高嶺の花で、ブルーバードやコロナとBMWの比較記事を読み、輸入車に憧れていた世代だからです。左ハンドルにステータスを感じる人は今や少数派ですが、この舶来信仰は生涯消えることがない気がします。

未知なる生命体

自宅をパワースポットにする、最も安上がりなアイテムは草花だと思います。われわれは、植物の生態をよく理解していませんが、ペットをなでると分泌されるオキシトシンが、植物の世話でも人体に影響を及ぼすことが知られます。樹齢数千年に及ぶ大木などは、ほぼ不死と言える生命体ですし、草花が感情を持つとする研究もあります。作業机の上のポピーが成長して刻々と姿を変え、つぼみの外皮が音を立てて机に落ちると、彼らは確かに生きていると思わせます。食物連鎖の底辺に位置する植物は、最も身近にありながら、ミステリアスな存在です。動物に食べられる運命にある植物が、動物の腸に作用してその機能を阻害する毒を作り出す反面、カフェインやニコチンといった嗜好品、漢方薬、活性酸素による酸化ストレスを無害化するフィトケミカルとして役立ちます。この未知なる生命体が持つポテンシャルが明らかになるのは、これからかもしれません。

最も割の良い長寿法

近所の豪徳寺にまでインバウンド客が押し寄せるように、信仰にかかわらず宗教施設は観光のハイライトです。何らかのエネルギーを感じ、力を与えてくれる心地よい場所に人々は集まります。週末になると人々が都会を離れ、清涼な空気と水と緑のある自然を目指すのも、同じ理由でしょう。世界の長寿郷が、人体に対して特別なエネルギーを与え、脳や内蔵の活性度を高めることを、現代科学が解き明かし始めています。自分が心地よいと感じる場所がパワースポットであるなら、自宅をパワースポットにすることがもっとも効率的です。パワースポットの条件はエネルギー循環が起きやすいこと、気を乱さないこと、生命力を感じることだと思います。家にはモノを置かず清掃し、テレビや蛍光灯など静寂を破り自律神経を乱すモノを捨て、草花を置くだけで、普段の生活空間が自分だけのパワースポットになるなら、最も割の良い長寿法かもしれません。

都市でも山道具

モノを増やさない生活を心がけていますが、山で使う道具は例外です。昨日も2011年に設立された日本発のアウトドアブランド、パーゴワークスの22Lザックを買ってしまいました。長距離山岳レースのエキスパートが愛用するプロ仕様ながら値段は妥当です。3年前に購入した16Lは、日本人体形にフィットして、走っても荷物が揺れないところが気に入っていましたが、パソコンを収納するポケットがなく、普段の買い物にも容量が不足するのが悩みでした。22Lは見た目の大きさはほとんど変わらないのですが、14インチのパソコンがギリギリ納まるポケットを持ち、普段の買い物や1、2泊の旅行には過不足ない収容力を持ちます。2つは色違いに見えますが、3年間ほぼ毎日使い、よく洗濯もするので、自然に溶け込む材質感へと変化しています。都市に暮らしていても、移動はエクササイズだと思っているので、背負いやすい山道具を使うことは合理的だと思います。

生活習慣という全身性の問題

長年の持病は逆流性食道炎と腰痛です。腰痛は激しい運動をしなければ普段は忘れているのですが、逆流性食道炎は常に気になります。10年前は1、2割だった患者は、今では3、4割ともいわれ、国民病の一つです。増加の背景には、胃に負担をかける食生活などがあるとされます。検査をしても異常が見つからず、生活に支障をきたすほどでもないために長年放置してきたのですが、糖質制限を再開したついでに、取り組むことにしました。逆流性食道炎がタイトルにつく書籍は膨大な数にのぼり、悩む人が多いことが分かります。治療法は大半の生活習慣病と同じで、小食にして、胃に長く留まり消化機能に負担を強いる高脂肪食やカフェインなどの刺激物を避け、姿勢を良くして、腹式呼吸で横隔膜を鍛え、寝るときに枕を高くする程度です。あらゆる現代の病気は、生活習慣という全身性の問題であり、対処法もほとんど同じなのでしょう。

幸せをお金で買う

生命力あふれる新緑の季節に入り、戸外を歩くだけで幸せな気持ちになります。感受性を高めると、そこかしこに幸せを見つけることができますが、人はお金を払って幸せを買おうとします。もしかしたら今の日本は、人類が到達しうる最も幸せな国と言えるのかもしれません。基本的人権や自由があり、いつでも飲み水を入手でき、店には新鮮な食材が並び、物価は安く、治安は守られ、医療にアクセスでき、偽金を心配する必要も、手抜き工事でビルが倒壊することもなく、列車の時刻は正確で、街のゴミは片付けられ、何より四季が美しく、年初の日航機事故のようにいざとなれば人々は整然と行動します。少なくない自殺者など負の側面もありますが、世界の標準と比べれば総じて幸せです。さらなる幸せをお金で買おうとする人は、生活のスピードを幾分落とし、心の中から思い込みや執着という貧しさを追い出すとより幸せになるのかもしれません。

水辺のサマーコテージ

先週末にかけて、東名阪+静岡のサウナ施設をまわり、改めてトトノウとは何かを考えました。自分にとってのトトノイの条件は、静寂な環境、冷たい外気と自然、薪ストーブとロウリュの3点にあると感じます。どれほど立派で豪華な施設であれ、人であふれ返るような場所は不適です。都心で急増中の貸切サウナにしても、大半が電気ストーブで自然の心地よさを望むことはできません。記憶をたどってみても、最も整ったのはテントサウナで、自律神経バランスとアドレナリン半減期という身体の条件に加えて、残りの要素はシンプルに大自然のなかで感じる解放感にあるのだと思います。そう考えると、北欧のサウナが水辺のサマーコテージにあることに納得がいきます。補助金の投入もあって、日本中でさらに豪華なサウナ建設が進みますが、本質を見失っているような気がします。

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