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ワークとライフの調和


一年の計は元旦にありと言われます。一年を振り返り今年の目標を定めるには、年初こそふさわしいのでしょう。目標は毎年同じで、よく働き、よく体を動かし、食を節制することです。何事も必死にならざるを得なかった旅館を営業していた時とは違い、最近はよく働いている状態とは言えず、昨年は腰痛を理由に体を動かす機会が減り、乱暴に食べていた結果、肥満とは言わないまでも、体形が不健康になりつつあります。人類が生き残ることができたのは、厳しい環境に適応してきたからであり、自分を甘やかすことは気の長い自殺なのかもしれません。他方で、ワークライフバランスという考え方に違和感があるのは、本来ワークとライフは対立概念ではなく、一体として調和させるものだと思うからです。平均的な日本人は、現役時代はワークに偏り、リタイアをするとライフに偏重してきた気がします。

人生を変えた車


2024年はEV一辺倒の環境対策が行き詰まりました。脆弱な給電インフラ、寒冷地での性能低下やバッテリーの火災リスク、製造から廃棄に至る環境負荷、化石燃料を燃やして作った電気を非効率な送電に頼ることが疑問視され、供給過剰のEVは世界的な販売不振に陥りました。最も効果的な環境対策は車を小さくすることだと思います。昨年買ったN-VANは軽商用車ながら気に入り過ぎて、月間5,000kmペースで走ったのは自分史上最高です。人生を変えた車であり、フェラーリやランボルギーニでもそうはなりません。最低価格の商用車の割に運転席は優秀で、長崎まで1,250kmを給油とトイレ休憩だけで走っても疲れ知らずで、5ナンバーワンボックスより高い着座位置は街中での見切りが良く、連続走行も苦になりません。今までは遠過ぎて行けないと思っていた所に行けるのは、年間300泊する猛者がいるほど、十分な就寝空間を持つからです。

ハイブリッドの古民家


年末年始もなるべく古民家を訪れ、昨日は馬籠、妻籠宿から塩尻に至る中山道沿いの宿場街の古い街並みを見ました。古民家の定義には定まったものはなく、概ね築100年以上、すなわち大正以前の建築という解釈が一般的と思われます。新建材が使われず、マシンカットされる以前の、基礎に固定されていない家というのが自分なりの定義です。築何年ということがあまり重要とは思わないのは、代々改装されながら使い続けてきた古民家は、新旧部材のハイブリッド構造で、年代を経るごとにオリジナル部分が少なくなるからです。極論すれば礎石を残してほぼすべてが新品の材料と交換されてしまうことさえあると思います。他方で、古民家を立派に改装して、現代住宅のように快適にすることが良いやり方と思わないのは、以前真冬の宿場町で泊まった宿には暖房も現代的なサッシもなく、コタツに足を入れて寝た思い出が今なお鮮明に残るからです。

雪の美しさが人を幸せにする


普段は信心深くない人でもこの時期は神社に参拝します。戸隠は大都会長野の中心部から30分ほどの距離とは思えないほど深山幽谷の趣があり、ことに深い雪に閉ざされるこの時期にこそ訪れる価値があります。昨日は戸隠神社の奥社まで歩き、ここでも多くはインバウンド客ですが、この厳かさの魅力に魅かれるのは古今東西、老若男女を問わないのでしょう。トレイルランニングが最も幸せなのもパウダースノーの絨毯を走ることができる季節ですが、雪の美しさは人を幸せにする力を持つのかもしれません。もはや冬季オリンピックを開催できる国は、日本を含めてごく少数です。雪国という世界的にも稀有な卓越性こそ、世界に誇る観光資源だと思います。日本では当たり前だったことの価値に、多くのインバウンド客が訪れることで、初めてわれわれが認識するのかもしれません。

内省する年末年始


テレビもネット常時接続もない正月を過ごすようになり、豊かさの捉え方が変わりました。昔なら紅白に始まり正月番組を見ながら、買ったおせち料理を食べ続けるという不健康な生活でした。大晦日のスーパーでは皆数万円の買い物をしますが、普段と変わらない買い物で、買うのは蒲鉾ぐらいの簡素なおせち料理です。この2、30年は元旦に諏訪大社へ初詣をして、近所の山に登るのが恒例です。この時期の天候は安定し昨日も絶好の山日和でした。お正月はテレビやネットの雑音を消して静かに過ごし、普段からの食べ過ぎと運動不足を解消する好機なのかもしれません。人はお金を使うことで知らない世界を拡張し、より多くの幸せが得られると考えますが、本当に大切なものにはたいしてお金がかからないと思います。雪の積もる森を歩き、火を眺めるだけの時間が、生き方を内省する年末年始にこそふさわしい気がします。

知恵の詰まった古民家

【知恵の詰まった古民家】
戦後80年の2025年が幕を開けました。戦争の記憶は薄らぎますが、過去に学ばなければ誤りの歴史を繰り返すことになります。昨年はサウナ施設と同時に多くの古民家を見に行きました。戦後の日本は進歩という名の恣意的な方向性を妄信するあまり、先人達の古い暮らしの知恵を軽んじてきたと思います。便利さや快適さを必要以上に追及した結果、新建材で建てられた家屋は自然とは相いれない異物として街並みを破壊しました。他方で、地震大国日本では年々耐震基準が強化されますが、現代の家は揺れによりひとたび軸が狂えば全てが廃棄物になります。伝統的な日本家屋は基礎に固定されていませんので、自ずと免振構造となり揺れに強く、傾いても元に戻すことができます。法律に縛られる今日の建物は自然とは相いれず、持続可能性も低いものかもしれません。建築基準法以前の先祖の知恵の詰まった古民家を、一軒でも残したいものです。

2025年のサウナ

今年も各地のサウナに行きました。薪ストーブと外気浴は必須で、貸し切り数万円する施設を除外してベストのサウナを考えると、最も衝撃を受けたのは長崎県諫早市にある御湯神指しベストパワーランドのドーム式石室サウナで、松の木を豪快に燃やす室内は150℃に到達します。あまりの熱さにかぶる麻袋に火の粉が燃え移る衝撃的なサウナは、今後とも現れないでしょう。最もバリューなのは先週行った仙台の汗蒸幕のゆ(はんじゅんまく)で、韓国伝統の汗蒸幕をはじめ3つのサウナはどれもハイレベルで、朝10時までに入場すれば深夜1時までいても900円です。最も自分好みなのは、福島県郡山市逢瀬町のOUSE SAUNA TUULIで、美しい渓流に面する自作のサウナ小屋は、北欧もきっとこうなのだろうと思わせる、落ち着きと居心地の良さです。サウナブームの過熱から冷めた2025年は、本格的なサウナが登場する気がします。

雪道はマインドフルネス

週末にかけて冬型の気候が続き、南会津の方から連絡を貰い古民家の雪下ろしに行きました。南会津の中心地の会津田島でも氷点下10度まで気温が下がります。N-VANは商用車用スタッドレスのブリヂストンW300をはきますが、フィアットのブリザックの半値以下の価格ながら、タイヤが細いことを勘案するとグリップ性能は変わらない印象です。山道に入るとアイスバーンになっており、その日の車の挙動を把握するまでは慎重に走ります。日曜日ということもあって、峠道のごく近い場所で2件の事故があり、どちらも4WDのオフロード車が道から窪地に落ち、自力では脱出できない状況です。シーズン初めは雪道の運転感覚が戻らず、とくに4WDのオフロード車の事故が目立ちます。4WDのオフロード車といえども簡単にスタックしますし、走破力が高いという印象が過信を生むと思います。雪道は普段より車の挙動に集中しますので、マインドフルネスになれます。

サウナはおまけ

柏崎市の日本海に面するサウナSHIIYA VILLAGEに行きました。人口100人の集落である椎名の名を冠し、空き家の増えた地域に活気を取り戻すことを狙います。自分なら直したい所はいくつかありますが、細かいことなどどうでもよいと思わせる魅力が、この施設が生まれるまでのストーリーです。海で魚を突き、山ではイノシシなどの猟をして、仲間でバーベキューを楽しんでいた場所と言います。地域の魅力に惹きつけられた若者が集落の空き家に住むようになり、寒い季節にサウナで暖まりたいという話がサウナ営業に至ります。しかし本当の狙いはオーベルジュで、地域外のシェフを定期的に呼び、地元の食材で本格的な料理を食べるイベントを年間通じて行います。モキ製作所のハイパワーのストーブで75℃に保たれ、北限である地元のお茶のロウリュも、井戸水の水風呂も快適ですが、サウナはむしろおまけ、というところにサウナの未来を見出せそうです。

仙台でソウル旅行

昨日は仙台市にある汗蒸幕(はんじゅんまく)のゆに行きました。韓国で600年の伝統を持つ温熱療法を模した、高さ6m、直径6mほどのドーム型の石室サウナの室内は100℃前後あります。しかし天井が高く体感70℃といった感じで居心地がよくしっかり汗をかけます。岩盤浴のように寝ることができる黄土サウナや、オートロウリュのついた北欧式サウナもあり、平日の朝10時までに入れば900円と安く、おそらく最もバリューなスーパー銭湯型サウナだと思います。40分5,000円の本場韓国式アカスリを加えれば、ラグジュアリホテルの数万のスパと同等以上の効能が得られそうです。韓国料理を中心にしたレストランもあり、ここで一日を過ごせばソウル旅行気分も味わえます。北欧においても横穴式サウナが原初的な形態とされますが、蒸気浴による温熱療法は、人類が最初に編み出した健康法かもしれません。

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