一昨日はネットセキュリティーの専門家が、先月訪れた福岡・天神のイベントスペースで刺殺される事件が起きました。見知らぬ男が一方的に怒りを増幅させた犯罪のようですが、サイバースペースが殺意を生み出す風潮には恐ろしさを感じます。顔を持たない人種が住みつく秩序なき交流サイトには嫌悪感を覚えます。生活習慣病の多くはアルコールやタバコ、糖質などの中毒症状に原因がありますが、カジノといい、スマホのゲームといい、人間らしさを壊す中毒患者を生み出すのが心配です。
古代より進歩しない政治
粗暴さが目立つ二人が話し合った米朝首脳会談の成果は今もって不明です。政治の仕組みは危険で、それ自体を変える方法はないものかといつも思います。妄想癖に取り付かれ、自身の責任や現実を認めることのなかったヒトラーを偽りの名声で国のトップにしたのも政治の力です。それ以降も毛沢東、スターリン、ポルポト、そして金正恩など、狂った指導者が隆盛を誇った国をカルト教団に変えて破滅に導いたのは遠い昔の話ではありません。企業には経営者を排除する安全装置が働くのに、政治にはそうした力が働きません。ヒトラーに40を超える暗殺計画が確認されたように、最後は殺す以外に自浄作用が存在しない政治は、古代より進歩のない仕組みに見えます。
大きいことは良いのか?
昨日の朝ロードサイドのレストランに行くと、よく手入れされたクラウンに乗る身なりのよい家族連れが入ってきました。隣の席で、クラウンを軽自動車に買い換える話をしていて、生活のダウンサイジングは世の流れのようです。小さい家、小さい車、小さい冷蔵庫、どれも等身大で使いやすく快適です。居心地は広さと比例しません。今でも印象に残るニューヨークの古いアパートをリノベーションしたホテルは13平米ほどのダブルルームで、裏庭に面する小窓があり、何ともニューヨークらしい風情でした。そもそも大きい方がいいなんて誰が決めたのでしょう。
悪い冗談の経団連
毎月行く熊本へはソラシドエアを使いますが、LCC後進国の日本でもLCCはもはや日常風景です。安いだけでなく、新世代の737機材は平均81cmの余裕あるシートピッチです。機内エンターテインメントサービスなどないものと決めつけていましたが、個人の端末を使い利用できます。レガシーキャリアよりはるかに安い価格で新技術を利用できる後発性の利こそが産業構造の変革をもたらしていると思います。経団連トップ19人が、いずれも一流大卒で一度も転職経験のない日本人男性に独占されている同質性が一昨日の日経新聞に載っていました。変革の時代にダイバシティなど語ろうものなら、悪い冗談にしか聞こえません。
働き方改革の本丸
地震が起こり不自由な生活をする人の姿を見ると、失ってみないと有り難味が分からないという言葉を思い出します。日々受けている恩恵はいつしか当然の権利になります。人間の生存脳は要求をエスカレートするようにできていて、当然の権利はやがて厄介な義務になります。サラリーマン時代は、朝起きて今日やる仕事が多いと憂鬱な気持ちになりました。給料が歩合制だった自分はまだ恵まれていた方で、もし収入が一定ならもっと憂鬱な気持ちになっていたと思います。働き方改革の本丸は働く意味をすべての人が見直すことだと思います。
日本人とは
いつも日本工学院に行く前にマクドナルドで2時間ほど授業の準備をします。コンビニもファーストフードも流暢な日本語を話す留学生が主戦力です。人手不足で就職口があって良いなどと悠長に構える気持ちにはなれません。日本人以上に礼儀正しく、正しい日本語を話し、そして真面目で真摯です。おそらく数カ国語を話し、本業である学業においても高い能力を持つはずです。かつて日本人の美徳とされたものを彼らはマニュアルという伝承を通じて持っています。日本人らしさとは何かを考えると、血統やDNAに固執する時代ではないのかもしれません。
ノスタルジー狙いなのか?
世の中デザイン指向と言われながら、公共交通のデザインにはひどいものが多く、飛行機ならエアドゥーのこの色でしょう。上質に見せる意図がないことと、経営陣がデザインに無頓着なことだけは明白です。失礼ながら、これ以上センス悪くする方法を思いつきません。この色ならお金がかからないと言われても、60億の飛行機にこのペイントはしないでしょう。未開国の飛行機にありそうな色である種のノスタルジーは感じますが、それを狙う意図が分かりません。
東京一極集中は終わる
昨日の地震の時刻はちょうど関西上空を通過中で、阿蘇に来て初めて地震発生を知りました。ニュースでは不安気に駅の長蛇の列に並ぶ訪日客の姿が映されていて、好調の続くインバウンド市場への影響も懸念されます。人間は一定の傾向があたかも永遠に続くかのように錯覚しますが、インバウンドが盛り上がる前のホテル業界には暗雲が立ち込めていました。インバウンドより長期に影響を及ぼす環境変化への注目が必要だと思います。たとえば、東京一極集中の流れは今度こそ終わると考えています。ぼくの身体は、もはや東京での通勤には耐えられません。寿命をすり減らして東京で働いていたことが、通勤しない今になって分かります。働き方改革や健康経営の機運も、都心のオフィスに毎日通う浪費に注目が集まるきっかけになると思います。
意外に使える二段ベッド
マイクロアパートメントの有効利用として二段ベッドを導入しました。ゲストハウスなどでおなじみですが、数年前から海外のホテルでも普通に使われるようになりました。日本人にとっては子供に個室を与える以前の高度経済成長期の光景です。使ってみると部屋を有効に使える上に寝ても問題がなく、現在建て替え中の家でも二段ベッドにしようかと思えるほどです。IKEAの二段ベッドは安くてよいのですが、組み立てが大変との口コミに恐れをなして組み立てを頼みました。プロが3人がかりでも3時間かかったようで、DIY商品としては完成度に問題がありそうです。
結論ありきの民泊バッシング
6月15日に住宅宿泊事業法が施行され、まだ結論めいたことを言う段階ではないと思いますが、一時期の民泊ブームからは「大山鳴動して鼠一匹」の感が拭えません。旅館営業の許可に苦労した経験があり、規制緩和には賛成でも反対でもありません。先日もあるマンションの理事会から民泊の賛否を問われ、上乗せ条例も含め厳しい制約が課せられている以上、さらなる規制は必要ないとの意見を付したところ、自分以外の全員が認めなかったようです。もちろん認めたくない気持ちはよく分かりますが、他方で一度決めた規制を撤廃するのは大変です。財産権など片方の問題には触れずに、理解が困難な論理が展開されていましたが、感情優先で結論ありきの民泊バッシングの風潮や、深く考えもせずに煽るマスコミこそが問題だと思います。